休日出勤のせいで、いつもよりも忙しかったゴールデンウィークが知らぬ間に終わっていました。しばらく祝日はなさそうなのが残念ですが、ゴールデンウィークだからといって何か特別なことをする計画もなかったので、ヒマを持て余して昼間からビール飲んでるよりはよかったかなとは思います。
5月3日は憲法記念日、憲法の精神に立ちかえり、国のコア バリューを再確認する日のはずが、権力側の連中が手前に都合の良いように憲法を改悪しようと、平和憲法に言いがかりをつけて戦争の脅威を煽り、それをメディアが垂れ流す。自民党、公明党、国民民主に維新、所謂、反社会集団、その手先のNHK、そして政府広報の金欲しさに政権与党にゴマをするTVメディアに新聞社。厚かましすぎる。日本は立憲君主制の国、まずは政権与党の人間が率先して憲法遵守を宣言するのが本来のあるべき姿です。
立憲君主制と言えば、イギリス。五月六日には戴冠式、先代のエリザベス女王の70年に渡る王位の後、ようやく75歳にしてキングに昇格。どの分野でも高齢化は世界のトレンドのようです。遠からず代替わりになるのでしょうが、次にキングとなるウィリアム王子は、新約聖書の最後にあるヨハネの黙示録の中で預言されている7つ首の獣の「666」という数字で示される人間、アンチ キリストであると解釈されているそうで、ハルマゲドンも近いのかも知れません。
ゴールデンウィーク中、普段の休みと違うことをしたのは、トイレと洗面所の壁を漆喰風に塗ったことです。壁をペンキで塗ったことは何度かありますけど、漆喰風塗料はペンキの5倍以上は大変でした。仕上がりもちょっと不満、おまけに無理な姿勢での作業での筋肉痛と腰痛で、もう2度とDIYはやるまいと心に誓いました。ちなみに、今回で学んだうまくやるコツは、計画と下準備を綿密にやることです。下地の処理とマスキングを丁寧、正確にやること、道具を揃えてその使い方に習熟しておくこと、でしょうか。(当たり前のことですが)
これは実験でも同じで、まず、全てのステップを思考上で細部までシミュレーションしてみて、各工程で準備を確認し、注意点を洗い出し、できるならその予備実験を行ってから、本実験に臨むのが、結局は近道です。そうした面倒な準備や細かい作業をするとき、思い出すようにしているいくつかの言葉があります。「安全第一」、「急がば回れ」、それから、昔、Robert Fulghumのエッセイで学んだ英語表現、”Anything not worth doing is not worth doing well"。これは"Anything worth doing is worth doing well"をもじったもので、これらの言葉は、研究者時代の私の仕事上の原則でした。やる価値のあることはベストを尽くしてやる価値があります。また逆に、やる価値がないことには時間と労力を使わない。この趣意は、まず「やる価値があるかどうか」を見定めよ、ということだと思います。また、初めてやることに関しては「明らかに悪い結果が予想されない限りは、どんなことでも一回はやってみる価値がある」と私は考えるようにしております。
結局、漆喰塗りは初めてにも関わらず、これらの原則を軽んじたことが原因で、満足のいかない結果となってしまいました。でも初めての経験で学んだこともあったので、やってみる価値はあったと思います。
それ以外は特記すべき出来事もない連休でした。多少有意義だったのは、教育系Youtubeでフランス語を少し、それから、左心耳の存在意義についての蘊蓄を少し学んだこと。左心耳は3つぐらいの生理的役割があるようですけど、ないと困るというものではなさそうで、大人ではむしろ無いほうが病気の予防には良さそうです。発生学的な意義があるのかも知れません。
そして、ゴールデンウイーク最後の日曜日は雨で昼間から飲んでダラダラしました。アメリカの大学では、卒業式が始まる季節。日本は「卒業式」ですけど、アメリカでは「開始式」。過去を振り返れば長い学生生活の終わりだが、今後を考えれば新しい社会的役割の始まりということで、視点を置く位置が違うのですね。若い時は未来を見ており、年を取ると昔を懐かしむ。私の人生、その間に色々あったはずですけど、今だに大学を出た頃のことを昨日のように思い出します。
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