支持率急降下の史上最悪最低の大統領のトランプ、批判し出したらキリがないです。理屈も論理も通じないレベルの知能と異常な自己愛とエゴの持ち主で、就任直後から、憲法も法律も無視、全開で世界を混乱させておりますが、その愚かさに自覚が全くないのが救いのないところです。しかし、愚か者でウソつきで心根の腐り切った犯罪人であっても力を持っているわけで、こちらに被害が及ばないようにできる対策はしないとなりません。
経済の知識は小学生並み、関税は誰が誰に払う税金かも知らなかった様子のトランプ、中国に大きな関税を課せば、中国政府がアメリカに払ってくれるとでも思っていたようで、その関税の増収分で減税する、と言ってみたりと、プラクティカル ジョークを極めつつあります。まさに無理が通れば道理が引っ込むで、ウソを撒き散らしては、自分の失敗をFRBのせいにしたり、日本のせいにしたりと、反吐が出るほどの腐れっぷりです。問題は、このような男を少なからぬアメリカ人が支持しているということです。同じく腐れ外道のネタニヤフが何度もイスラエル首相になっているのは、少なからぬイスラエル国民が支持しているからであります。トランプやネタニヤフは腐った土壌の上に咲く毒花であり、仮にトランプが弾劾され、ネタニヤフが失脚したとしても、土壌改良がされない限りは、同じことが繰り返されるでしょう。
その史上最悪の大統領を頂くアメリカに対し、日本といえば、とりわけ小泉政権以降、ひたすら対米隷属に徹してきました。揉み手でゴマすりをして、命令を丸呑みするだけの対米外交。ま、理屈も道理も通じない相手にはそれが最善なのかもしれませんが。
振り返れば、35年前、日米の自動車貿易摩擦が激化し、アメリカはアメリカ製自動車部品の輸入拡大を日本に要求し、逆に高級日本車には100%の関税を課すと通告してきたことがありました。当時、通産大臣(のちの総理)であった橋本龍太郎はアメリカとの交渉に出向きましたが、アメリカの交渉者の前で記者会見した時、次のように言いました。
(1ヶ月と期限を切ってくるアメリカに対し)「アメリカの締切というのはわれわれが関知するところではない。われわれはアメリカの法律の元で交渉するのではない。世界的なルールのもとで誰が見てもおかしくないような交渉をしたい」
結局、この時はクリントン政権側が譲歩する形になりましたが、これが公に、日本の政治家が普通にアメリカに対して主張をし、国益を守るために普通にものを言った最後の姿のように感じます。それ以降は誰が首相になっても、日米の関係を対等で公平なものにしようとするポーズは日本側に見られなくなり、日本の首相は単なる植民地の番頭という扱いになり下がったようです。
思うに、それは政権を担う人間が敗戦の屈辱を知らない世代になっていったからではないでしょうか。アメリカに力で押さえつけられ、占領され、軍事力を持つことを禁止された日本が、再びアメリカに「勝つ」には軍事以外の分野で見返してやるしかない、という屈辱感が戦後の高度経済成長へのモチベーションだったであろうと想像します。CIAのエージェントであったとされる岸信介や正力松太郎や児玉誉士夫でさえも、おそらく完全に魂をアメリカに売りわたしたわけではなかったでしょう。それが、その子や孫の代の世襲政治屋になってしまうと、すっかり、その屈辱や臥薪嘗胆の思いは薄れ、飼い主であるアメリカに気に入られることで、自らの権力と地位を守ることだけに関心が向き、すっかり小粒になってしまったのだろうと思います。
ブッシュの前でプレスリーのモノマネ芸をして観心を買おうとするような卑屈な外国首脳は日本の首相しか見たことがありません。トランプが一期目に当選するとなると、政権移行の前から、特製のゴルフクラブを持ってヘコヘコとお世辞を言いにアメリカまで行ってオバマに苦言を呈された首相や、バイデンに言われて、財源議論を全部すっ飛ばして軍事費をGDPの2%に上げて、「よしよし」されて喜んでいた増税メガネ、外交とか交渉とかいうレベルのものではありません。世襲の与党政治家というのは保身第一ですから、日本の利益のためにアメリカと交渉などできるわけがないです。しかも、今回は、史上最低の頭脳を持ち道徳基準というものを欠いている強姦魔で重犯罪人のトランプですから、最初からまともなコミュニケーションですら不可能です。
今回、赤澤経済再生担当相の訪米に関して、小熊議員の国会質問のクリップが先週、世界中で話題になったので貼り付けておきます。
Meanwhile in the Japanese legislature:
— COMBATE |🇵🇷 (@upholdreality) April 17, 2025
"Americans are extortionists... If you get mugged and put money in their hands, the mugger will come back for more." pic.twitter.com/y65qu9VzqM
それから、何度も登場していますが、経済学者Jeff Sachsのトランプの経済理解度への評価。
Jeffrey Sachs, the influential economist and Columbia university professor didn’t hold back this week when asked about trumps trade policy.
— Meidas_Charise Lee (@charise_lee) April 19, 2025
“Mickey mouse is smarter than him” “ this isn’t strategy it’s a cartoon version of economics” pic.twitter.com/p9ZonuYFpW
もし、クレジットカードで買い物をして、借金が重なった時、それはそれぞれの店に対して貿易赤字となったということだ。そこで、商品を売った店のオーナーに向かって、「ぼったくりだ、赤字になってしまった」と言って、責任をなすりつけるのは異常と言えるだろう。これが、この国の大統領の理解のレベルなのだ。、、、貿易赤字は支出が生産と収入を上回っているということを意味している。、、、私は国際貨幣経済学のコースの二日目に(学生に)このことを教えているが、トランプは二日目にさえ届かない。
これはトランプの歓心とか関係ない。財源の話もまた別。