草木と花の彩景

【立山の麓から】のガーデンフラワー紹介および自然とのふれあいによる山野草・樹木・風景等を綴っています。

杉巨樹日本一? 富山【洞杉】

2008-06-04 19:36:26 | 投稿・公開記事写真から
今日は、【自然に親しもう!】MLのメンバーである貴代美さんから、富山・魚津【洞杉】の投稿記事を紹介します。


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昨日、ずっと会いたいと思っていた洞杉に会いに行ってきました。
最初に出逢ったのは幹周りが10mはあるのではないかと思われるスギとは思えない生命力の巨樹。 
掴まれそう・・・。躍動感というより恐怖感というか おどろおどろしてて切迫感が・・・右下に川が流れているのだが、川岸の急斜面で風雪に耐える為に大きな岩を2つ抱え込むような姿勢で育っていった老大木は、その容姿も異様で1本の木から曲がりくねった幹が何本も株立ちして圧巻。

洞杉群は、平成元年に北陸電力の片貝川南又発電所建設に伴う周辺の植生調査で知られるようになったタテヤマスギの群生地。
過去には一部を勝手に伐採したり、幹に傷を付けたりするケースがあったらしいよ。

いよいよ最大の洞杉との対面! w(゜0゜*)w オォー!!! 
大きな岩の上に寝そべる姿。完全に森にとけ込んでいて、全体がどうなっているか分からん。



どこをどう測ると幹周り30mになるのかも分からない複雑な形。
空洞が別の洞と繋がっていたり、幹がうねっていたり・・・。
カチャカチャに着生植物があって、もはやスギを母体とした別の生命体のよう。
とにかく太い。ぐるっと一回りしてみると、見る角度が少し違っただけで、まったく別の表情を見せるのである。




洞杉のある魚津市片貝川上流南又谷(県定公園(平成17年8月指定))は
毛勝山(2414)、猫又山(2378)、釜谷山(2415m)僧ガ岳(1855)等、
北アルプスの急峻な山麓にあって、豪雪地帯でもある。
片貝川の勾配は8.5%という日本有数の暴れ川でもある。
ここで生き抜くため、立山杉の根は、巨大な岩を抱え込むように囲み、根同士が接着して幹を支えるように根元の安定を図ったのだろうか。
枝は雪の重みを減らすため、下向きに広がり雪を滑らせる。
豪雪地帯の杉は風雨に耐えるため、背丈を伸ばさず、横に広がる。
ねじれ曲がった太い根元、掴まれそうな恐怖感と切迫感は洞杉たちの生命の源であ
り、永い年月の象徴である。
造形の不思議と神秘に感動する。曲がりくねった根は数百年かかって石を抱えることができたのだろう。
しっかりと石を抱え、その上を跨いだ巨大な幹はなにものにも動じない強さがある。

千年以上も豪雪に耐えている強さに感嘆する。
生き抜くために巨岩や巨石を抱え込み、時に逃げられ・・・。
厳しい気候に耐え抜く勇気、生きる執念を感じる。

千年以上も生き抜くため、環境に順応して生態も変えてきた洞杉に敬服する。
挑戦、順応、寛容に欠ける我をあらためて思う。
洞杉に、たくさんの癒しと、生きる力をもらいました。ありがとう。
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ホタルイカの身投げ

2008-04-05 20:56:14 | 投稿・公開記事写真から
 同僚のS・H嬢から、富山では【蜃気楼】と並ぶ不思議な現象【ホタルイカの身投げ】のお便りを頂きましたので紹介します。
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「ホタルイカは、温かい月夜の晩に浜に上がる」との噂のみを手がかりにして、月こそ出ていなかったものの、星の見える昨晩の夜11時頃に海に向かいました。
私の家から、四方の浜まで歩いて3、4分程の距離なのですが、浜辺に近い道路に
は、車が何十台も停まっていて、期待感が高まります。
 
 浜に向かうと、そこは、たも網と大きな懐中電灯を持った家族連れやグループですでに一杯!みんな、バケツの中にホタルイカをどんどん入れていきます。
わたしは、長靴も履いておらず、何の用意もしていなかったので、子供達がはしゃ
いでホタルイカをすくったり、焚き火をして暖を取っている人達を最初はぼんやりと眺めていました。

そのまま、なんとなく浜辺を歩き出したところ、浅瀬に青白く光る小さな二つの点を発見!!(もしや、ホタルイカでは!?)ドキドキしながらそおっと摘み上げると、それはまさしく生きたホタルイカでした。

 急遽、持っていたペットボトルの中味を空け、海水を半分程入れ、ホタルイカを頭からペットボトルに滑り込ませました。後は、歩き回る度にじゃんじゃん見つかり、その度に摘み上げて、その数何と42匹!素手にしては、大漁です♪
  
 一時間程でマンションに帰り、ザルでホタルイカの砂を洗い流し、早速一匹はらわたを出して良く洗い、醤油を付けてお刺身で頂きました。臭みもなく、獲れたてのホタルイカは大変美味でした。
残りのホタルイカは、プラスチックのパックに綺麗に洗って並べました。すると、
もうスーパーに売っている物と区別がつきませんね。当たり前かもしれませんが。

 ホタルイカは、少し長めの前足(?)2本のみが青白く光ります。足の先端が光っていて、それが浜辺に打ち上げられてもがいているので、最初は二匹いるのかと思ってしまいますが、実は一匹のみ。水をピューピュー吐いて抵抗するのが一匹だけいましたが、殆どは頭の部分がパンパンに膨らんで興奮?しているだけで、抵抗する体力はないようでした。
 また、ペットボトルに入れる時に、足の付け根の部分で噛み付く(口があるのか
?)のが数匹いました。
それも、ザルに入れて真水で洗い出すと、すぐに更に弱って体が薄くしぼんでい
き、スーパーで見るのと変りなくなります。
 
 昨夜は、何だか、子供に帰ったみたいに興奮して、楽しい体験をしました。
これから実家へ帰って、親とホタルイカの刺身で一杯頂くつもりです。===========================================================

参考に、地元のK新聞に関連記事が載っていました。
 【浜辺に天の川 富山・八重津浜でホタルイカの身投げ】

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ギフチョウとカタクリ、早春を語る。

2008-04-03 22:54:10 | 投稿・公開記事写真から
メーリングに投稿された記事(私のも)をアップします。

富山県ねいの里自然園で確認された、今年最初のギフチョウです。
【Hさんの提供写真】


吉峰山でのカタクリ
【Kさんの提供写真】


今日の松川の風景・・・・筆者の写真


松川の3名鳥? アイガモ・・・マガモに似ていますが・アオサギ・カラス?
城址公園に、カラスは非常に沢山いて困っています。
(カラスも住民? 仕方ないのかな。)


シャッタ押すの、一瞬遅かったアオサギ。 赤い花を、見てください。


正面から見るとこんな感じのパンジーでした。










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マンサクを想う。

2008-02-28 00:24:18 | 投稿・公開記事写真から
早春の落葉樹の花で、ロウバイの後咲くのが【マンサク】である。
マンサクの名前は、早春に「まんず咲く」からと、枝一杯に花を咲かせることから「豊年満作」からと 二通りから一般的に名付けられている。

マンサクの花は両性化で、完全な雄しべ4個と花粉をつけない仮雄しべが互生しているのが特徴である。

種類として、マンサク・日本海側に多いマルバマンサク・中国(四国)地方に自生しているアテツマンサク・その他トキワマンサク・中国から入ったシナマンサクがある。

一昨日知人K氏が、いち早く自然の吉峰山のマンサクを撮ってきていますのでアップします。


参考に私が昨年3月、来拝山で撮ったものも記載します。


野山で自生しているマンサクの花は色が淡白であるが、風雪に耐えて育っており力強い生命感を感じます。
=herai=



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立山3山、そして遥かな富山湾

2008-01-30 23:27:01 | 投稿・公開記事写真から
【自然に親しもう!】メーリング参加者のK・Sさんから頂いた立山3山の写真と遥かな富山湾と平野の写真を載させていただきます。
立山3山のとらえかたについて、いろんな説があり、ここでは日本100名山でもある【立山】【剱岳】【薬師岳】を3山とさせて頂きました。

【立山】・・・・富山県を象徴する山。県旗や県歌にも使われています。信仰と観光の山でもあります。 


【剱岳】・・・・雪と岩の殿堂、アルピニスト憧れの山。


【薬師岳】・・・・ 奥黒部を抱え込む優美な山。


立山山麓スキー場から見た富山湾と富山平野。天候の状況によって能登半島も見えます。 山麓裾野に我家も見えますが、分かるのは私だけです。


Sさん、写真使わせて頂き有難うございました。 
山岳写真を見ていますと、早く行ってみたくなって来ました。 今年は剱岳、そして久しぶりの薬師岳も行きたいですね。
=herai=
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立山連峰の朝焼け!

2008-01-29 15:44:31 | 投稿・公開記事写真から

自然に親しもう!】メーリング参加者であるT・T氏が撮りました、立山連峰の朝焼けの写真を載させていただきます。 当日の様子は、私もブログに載せていますが、撮影位置・時間の違いにより雲等の違いが見られますね。 (一直線は、飛行機雲です。)

 

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早! オオイヌノフグリの開花

2008-01-12 01:32:18 | 投稿・公開記事写真から
 年末・年始が大雪だったはいえ、ここ両日天候もまあまあで暖冬のような気もします。
そんな中、知人Kさんは白岩川の河口から上流に向かって自然散策しています。
今日、早くも春を感じさせる写真を頂いていますので紹介します。

【オオイヌノフグリ】・・・ 野原や田の畦に春をいち早く告げる外来種の植物。
コバルトブルーのとても可愛い花なのに、イヌノフグリという名をつけて可哀想ですね。実が確かに似ているかもしれませんが、花を見て名付けて欲しかったですね。


【ツクシ】・・・スギナの胞子茎をツクシと呼んでいます。


【ナナホシテントウムシ】・・・Kさんは、鮮やかに撮りましたね。


地球温暖化の影響による暖冬も考えられますが、例年とくらべ昨年同様、今年も暖かさを感じています。
これらの動植物(他にもありますが)、早く見て春を感じるのも良いかもしれませんが、小寒に入ったばかりです。 生物にとってどうなんでしょうか。
地球温暖化は、生態系を微妙に崩してきていることを、多雪地帯に住む人は特に感じていると思います。

富山の天気予報では、これから来週にかけてくずつき、雪マークも出ています。
もう少し雪を降っていただき、暖かい春を待つ気候になって欲しい。
オオイネノフグリさんとその時に出会いましょう。
=herai=
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今年の出来事その②とこれ何だ~と?

2007-12-27 00:26:35 | 投稿・公開記事写真から
 今日は、久しぶりに白銀の立山連峰が良く見える日でした。自然散策に出かければ最高なんですが、窓から眺めて我慢?するしかない私でした。
そんな中、知人K氏より【吉峰山で撮った写真は何しているのか分かるか?】と質問(試験)されました。
樹木は【コナラ】のようで、何か取り出しているように見えますが、分かりません。皆さん分かりますか?
ここは、林業試験場でもありますので、何かの調査していると思いますが・・・・。




今年の感動した出来事その②です。
8月の立山室堂で、ナチュラリスト業務時に偶然撮る事が出来た【コエゾセミ】です。

コエゾセミそのものは、珍しくないですが、このような立山室堂に居り、撮影されたのは珍しいとの事でした。当時の自然保護センターHPの新着情報にも載り紹介されています。
その後セミとの出会いがなく、あのセミは私に大変貴重な体験をさせて頂きました。
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金沢・兼六園の美学

2007-12-16 00:22:55 | 投稿・公開記事写真から
今、【立山の麓から】では北陸の名物?冬の雷が鳴って天候も荒れているようです。雪も尖山近くまで来ていますので、こちらに降雪があるのも近いと思います。
雪囲い等も最低限行い滑り込みセーフという感じです。

雪吊りで、メーリング参加者であるT・Tさんから、先日撮られました金沢・兼六園の写真が入っていますので紹介します。
3枚一組の写真構成となっていますが、この写真を見て何を感じとれますか?







これを見て【美学】を感じられたお方は、私程度ですよ。

大変見聞がひろく、読みの深い人生経験豊富な諸先輩のご意見を記載します。
T・T氏 日本一とまで言われる幾何学模様の美しさ、感嘆!!。北陸の自慢し誇れるものの一つと思いました。 
S・S氏 「雪つり」は繊細で力強い美しさですね。美を狙ったものではない「用の美」の典型。
Y・F氏 【兼六園の美学】石の欄干に施された雪囲い。【歴史遺産の素晴らしさ】百万石と十万石の格差か。呉羽山五百羅漢の傷みの原因は冬季の凍結が主因です。
私は、何と素晴しいご意見だと感心させられました。
(参考に、百万石・・加賀藩、十万石・・富山藩です)



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吉峰山から

2007-12-13 01:13:02 | 投稿・公開記事写真から
先日アップしました【コダカラソウ】の正式名が、【クローンコエ】と言う名前でした。

なるほど!。 クローン(コピー)ですね。



本日(12日)、【自然に親しもう】参加者であるK・Kさんから、私の地元の吉峰山で撮りました素適な写真を、頂きましたので紹介します。

K ・Kさんは、私よりこの吉峰山を熟知しておられるお方です。それにしても例年と比べ暖かい12月だと思います。













なんだか早春を思い出させ、わくわくしそうな写真ですね。(コケは違いますけど)

写真の中にも記載してありますが、このコケなんと言う名前でしょうか。

美味しそうに見えますが・・・・。

吉峰山は、富山市郊外の身近な山で植生は豊かです。 一年を通し、チョット時間があれば訪れる所で、ここの自然も大切にしたいですね。
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