ボサノバ・・・・・Bossa Nova・・・・・日本語ではボサノヴァって表記するのが正しいのかな。この音楽について書こうと思った。
僕もあまりコアな知識は無いんだけど、ジャズに近しいこの音楽の本質について、自分が感じてる事を少々。
世に言われるのは「寄せては返す波のよう」とか「爽やかな海風の香り」なんてのが多いか・・・・まぁそういった側面も多分にあるとは思う・・・・・ってよか、意識してそういうテイストを売っているアーティストもたくさんいるんでしょうが、リラクゼーションとして聴いてるようではボサノバを理解するには程遠いと思う。
なんのCDだか忘れたけど、ライナーに「ボサノバとはある厳密なテンションの持続である」って書いてあって、「あ、なるほど」と思った事がある。なにかのゲームのサントラだったかな・・・・・。
ブラジルにはもう一つ「サンバ」があるけれども、両方とも本質的には同じもので、ボサノバもその底流には狂おしいほどのグルーヴを内包しているものなんだよね。サンバはそれが開放的に表現されて、ボサノバは内向的に・・・・・・。
ボサノバの特徴というと、リズムかな・・・・・8分音符を基調として、シンコペーションしながらも抑揚を抑えた一定のリズムが淡々と繰り返されるから、普通の8ビートより独特の反復感を持つ。あと歌で言えば鼻に抜かすような発声とノンビブラートで余分な技巧を省いたシンプルな歌唱法。
まぁ他にも色々あるけど、全体的に控え目で耳ざわりのいい音楽に聞こえる条件は揃ってるわけだ。
でもボサの本質はそこには無い。
例えるのが難しいな・・・・・なんて言うのかなぁ、試合前のボクサーが、逃げ出したいほどの恐怖感とか孤独感、昂揚感を押さえつけて、無理に横になって静かに落ち着いてる感じ。
恋愛ですごく好きな人がいて、顔を見るたびに想いあまって首絞めちゃいそうなくらい好きで、でも好きって言えなくて、会うたびにポロッと言っちゃいそうなんだけど、でもやっぱり言わなくて・・・・・・そんな感じかな(わかんないか・・・・・・)
凄く独り言めいてるよね。
ボサってそもそも50年くらい前に、ブラジルの土着の音楽家が「サンバよりももっとクールな音楽をやりたい」って思って、ジャズやなんかのコード進行やらボイシングやらを取り入れて創ったものなんだよね。
だからうわべはああいった涼しげなサウンドなんだけれども、彼らの「血」はやっぱり熱いわけ。グルーヴしたくてしたくて仕方ないのさ。
でもそれを無理やり押さえつけて、あくまでクールに魅せようとして見栄を張ってるのがボサノバ。
叫んで、わめいて、踊り狂いたいほどのグルーヴを、抑えて抑えて、ともすれば表面に出てきちゃいそうなほどの熱狂的なビートをなんとか閉じ込めて、出したいけど出さない・・・・・・出そうだけど出ない・・・・・・危うい緊張感の中で成立してる・・・・・・ちょっと自虐的だよね。マゾの音楽・・・・・てのは大袈裟でしょうか(笑)。
というわけで、本日は Wave / Antonio Carlos Jobim を聴きながら週末を満喫したいと思います。
僕もあまりコアな知識は無いんだけど、ジャズに近しいこの音楽の本質について、自分が感じてる事を少々。
世に言われるのは「寄せては返す波のよう」とか「爽やかな海風の香り」なんてのが多いか・・・・まぁそういった側面も多分にあるとは思う・・・・・ってよか、意識してそういうテイストを売っているアーティストもたくさんいるんでしょうが、リラクゼーションとして聴いてるようではボサノバを理解するには程遠いと思う。
なんのCDだか忘れたけど、ライナーに「ボサノバとはある厳密なテンションの持続である」って書いてあって、「あ、なるほど」と思った事がある。なにかのゲームのサントラだったかな・・・・・。
ブラジルにはもう一つ「サンバ」があるけれども、両方とも本質的には同じもので、ボサノバもその底流には狂おしいほどのグルーヴを内包しているものなんだよね。サンバはそれが開放的に表現されて、ボサノバは内向的に・・・・・・。
ボサノバの特徴というと、リズムかな・・・・・8分音符を基調として、シンコペーションしながらも抑揚を抑えた一定のリズムが淡々と繰り返されるから、普通の8ビートより独特の反復感を持つ。あと歌で言えば鼻に抜かすような発声とノンビブラートで余分な技巧を省いたシンプルな歌唱法。
まぁ他にも色々あるけど、全体的に控え目で耳ざわりのいい音楽に聞こえる条件は揃ってるわけだ。
でもボサの本質はそこには無い。
例えるのが難しいな・・・・・なんて言うのかなぁ、試合前のボクサーが、逃げ出したいほどの恐怖感とか孤独感、昂揚感を押さえつけて、無理に横になって静かに落ち着いてる感じ。
恋愛ですごく好きな人がいて、顔を見るたびに想いあまって首絞めちゃいそうなくらい好きで、でも好きって言えなくて、会うたびにポロッと言っちゃいそうなんだけど、でもやっぱり言わなくて・・・・・・そんな感じかな(わかんないか・・・・・・)
凄く独り言めいてるよね。
ボサってそもそも50年くらい前に、ブラジルの土着の音楽家が「サンバよりももっとクールな音楽をやりたい」って思って、ジャズやなんかのコード進行やらボイシングやらを取り入れて創ったものなんだよね。
だからうわべはああいった涼しげなサウンドなんだけれども、彼らの「血」はやっぱり熱いわけ。グルーヴしたくてしたくて仕方ないのさ。
でもそれを無理やり押さえつけて、あくまでクールに魅せようとして見栄を張ってるのがボサノバ。
叫んで、わめいて、踊り狂いたいほどのグルーヴを、抑えて抑えて、ともすれば表面に出てきちゃいそうなほどの熱狂的なビートをなんとか閉じ込めて、出したいけど出さない・・・・・・出そうだけど出ない・・・・・・危うい緊張感の中で成立してる・・・・・・ちょっと自虐的だよね。マゾの音楽・・・・・てのは大袈裟でしょうか(笑)。
というわけで、本日は Wave / Antonio Carlos Jobim を聴きながら週末を満喫したいと思います。
私もジャズとボサノバ大好きです。
HP拝見しましたがすごいですね!参考になりました。
私も「癒し」なんて必要ない!
あんたを癒すために演奏してるんじゃない!(←暴言)
っていつも思います・・。
私の年代で、ジャズとか聴く人はほとんどいないので
肩身が狭いですが、範囲が広いので死ぬまで好きなCDを
探せる良い趣味かなと思っています。まだまだ初心者ですが・・。
特にギターが好きです。
ボサノバも攻撃的のが好きです。
ボサノバって聴けば聴くほど、情熱的ですよね。
それでは☆長々と失礼しました。
ボサノバが情熱的だと感じてくれる人に今まであまり会う事ができなかったので嬉しいです。
ボサノバはクールだといわれますが、冷めてるクールさじゃなくて、「熱いんだけどそれを出さない」ところにボサのクールさがあると僕は感じています。
それって、実は冷めてるよりももっとクールなんじゃないかな、って。
カッコイイですよね。
では、コメントありがとうございました。