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ジャズ界の某若手バンドへの辛口批評

2004-09-02 23:33:41 | ジャズの話題
ブログやりはじめで、今日中にもうちょっと何か書いておきたいと思ったのでまたまた投稿(笑)。

しばらく前の話なんですが、インストジャズ界で結構話題を呼んでいて、最近チョクチョク耳にするようになった日本の若手バンドのライブ映像がCATVでやっていたので、チランと覗いてみた。
あまりいい印象を覚えなかったのでユニット名は伏せて書くか(笑)。

ちゃんと聴いてみるのはこれが初めてで、日本のジャズシーンもこういった若手がドンドンでてきて盛り上がっていって欲しいと思っていたので、正直期待はずれだった。
なんというか・・・・・「荒いなぁ」ってのがおおまかな印象。
各楽器が一音一音を丁寧に出していないから、全体のサウンドが大雑把に聴こえるんだよね。特にフロントのホーンセクションにはそれを強く感じた。
どちらかというとグルーヴやビート感を売りにしているバンドだけど、それ「のみ」では・・・・・。

荒いっていうのはね、例えばひとつのフレーズをユニゾンで吹いててバシッとブレイクする瞬間がピッタリ合わなかったり、音の切り方というか消え方がブツッと切るのかフンワリ消えてくのかハッキリせず曖昧に吹ききっちゃったり、音程も然りだね。
管だけじゃなくて全部のパートが多かれ少なかれ曖昧に演奏してるように聴こえた。
だから全体としてまとまりがない。まとまってるのはリズムに対する「ノリ」だけ。
すみずみまでコントロールされてなくて、ポーンと音を放っちゃっているっていうか、音を出したら出しっぱなしだから全体として絞まりがなく聴こえちゃうんだよね。
それはテクニックがないのか、それともコントロールしようという意識がないのか・・・・・それはわからないんだけど、飛び跳ねて弾いたり頭振りながら演奏したりとか、そういった「格好をつける」以前にもうちょっとやる事があるんじゃないかなと思った。
別に格好をつけること自体はいいんだけどね。
いくらグルーヴが売りでも、フレーズをコントロールする事を放棄しちゃダメ。
もっと丁寧にやんないと。

あまり各々がソロを取らない。
リズムパターンを変えたり戻したりといった事を頻繁にやる。その合間合間に短めのソロがチョコッと出てくるくらい。
所謂ソロ回しやコール&レスポンス形式のアドリブはあまりなくて、どちらかと言うとバンド全体で統一した譜面を外さずに進んでいく感じ。
その分「しかけ」は多いと思う。

まぁねぇ・・・・・(複雑)。
ああいったビジュアル系ジャズ(笑)が受けてジャズ全体の人気が上がっていくのは嬉しいんだけど、そこから先もあるんだよってのをファンには知って欲しい。
僕はあのバンドのアルバムをお金を出しては買わないな。

はい、ボロクソ言っちゃってますね。
さて、どのバンドだかわかりますか?(笑)。

はい、批判だけして批判の対象をはっきりさせないのは僕の主義に反するので、この文章を書いてからだいぶ経っていますが加筆します。
この若手バンド、正解はPE’Z(ペズ)でした。
ではでは。

2 コメント

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もしや (慶寿)
2004-09-03 21:18:24
もしや<P>がつきますか?

もしそうなら私も似たような感じを覚えました、TAROさんみたいに細かくはわかんないけど、

「まとまってるようでバラバラだな」

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ギャハハハ (TARO)
2004-09-03 23:37:17
ギャハハハ、正解。
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