Anteeksi.

すみません、ちょっといいですか。フィンランド留学の見聞録。

サヴォンリンナ2

2009-07-06 | フィンランドぶらり旅
サヴォンリンナで宿泊したホステルは、コストパフォーマンス最高。一泊20ユーロ台だけど、一人部屋、朝食付き、ベッドメイキングまでしてくれる。ホテルとそう変わらない。

そして、何よりも嬉しい誤算だったのが、親会社のホテルご自慢のプール、スパ、サウナが無料で利用できるという。ありがたや。どうせ街に出てもすることもないので、午後はずっとここで遊んでいた。しかも、水着も1ユーロで貸してくれた。
実は、プールは何年ぶりかだったんだけど、体が泳ぎ方を覚えていた。よかった。

サウナは一時間以上、というのがすっかりデフォルトになってしまった(もちろん、出たり入ったりで)。そして、熱した石に水をかけるプロセス(これ専門用語で何て言うのかな)は、欠かせない。あの熱い蒸気がむわっとくる瞬間、きたきたきた…!ていう感じがね、たまんない。日本のサウナでこれをできるところは見たことがないのだけど、探せばあるのかしら。
フィンランド語で100まで数えたら外に出よう、というルールを決めて実行していたら、だんだん意識が朦朧としてきて、数えるスピードも遅くなり、さらにふらふらと。かなりのぼせてしまった。

缶ビールを飲み干して一服。オペラ鑑賞の準備万端。

サヴォンリンナ・オペラフェスティバルは、フィンランドの代表的な音楽イベントの一つ。毎年夏に、この街の古城を舞台に、数々のオペラが上演される。

  

 

本日の演目、プッチーニの「トゥーランドット」。
トゥーランドット姫と結ばれるには、姫の出す三つの謎掛けに答えなくてはならないのだが、答えられなければ処刑される。つまり、この姫は、実は誰とも結婚したくない。ところが、ここにある男がやってきて、これらの謎を全て解いてしまう。その後、色々と紆余曲折を経て、冷徹な姫が愛に目覚めるという話。かなりぶっ飛んだストーリー(まぁオペラの粗筋なんてだいたいそんなものか)。



屋外ということもあって、時々カモメの鳴き声が入るけど、鑑賞に没頭すると気にならなくなった。舞台面積が広くて、色々と演出も凝っていて視覚的にも面白い。

そして、これはもう、激しく感動した。
で、やはりそのピークは、超有名なアリア「誰も寝てはならぬ」のところ。もっとも、はなから半分くらいはこれが目当てだったし。彼のその音声という物理的な振動が、そのまま否応なしに心を震わすかのようだった。ブラボー。

世界一の名曲であるような気さえしてきた。これより後、鼻歌がずっとこの曲。

参考資料1(パバロッティ)
参考資料2(荒川静香)