平日は、東京並みに慌ただしく人々が行き交っていたこの街も、日曜の朝ともなると、だいぶ静かになる。
アレクサンドル・ネフスキー修道院。
裏手に、文化人の墓地がある。墓碑も苑内の地図もロシア語しかないけれど、何とか読めるようになってきた。
チャイコフスキー(写真右)はひと際目立っていたので、すぐに分かった。音楽家は一画にまとめられていて、他にボロディン、ムゾルグスキー、ルービンシュタインなど、どうにか解読。ちょっと離れて、ドストエフスキーも発見。
誰だったか、どこかの演奏家が、「僕にとっての親友とは、バッハであり、ベートーヴェンであり… だって、もう何十年も日夜彼らとの対話を繰り返してきたのだし、それでももっとよく知りたいと思う」というようなことを言っていたのを聞いたことがある。
自分にとって、音楽家のお墓参りは、友人のお墓参り、というのも変だけど、まぁ当たらずとも遠からず、という感じがする。
いかにもロシアな感じの?血の上の救世主教会。名称は、当時のロシア皇帝アレクサンドル2世(ヘルシンキ大聖堂の前の銅像の人)が暗殺されたことによるらしい。
中に足を踏み入れると、壁や天井に隙間無くびっしりと描かれたモザイク画に圧倒される。ロシア正教は基本的に偶像崇拝を認めないので、同じキリスト教の教会でも、他とはかなり異なる印象を与える。
イサク聖堂。これまた内部の装飾、スケールの大きさが見事だった。
階段でドームの上まで出られ、市街が一望できる。
ところで、街を歩いていると、やたらに24時間営業をアピールする看板が目につく。最近読んだロシアに関する本によると、これは、社会主義への反動を体現しているらしい。つまり、かつて計画に追われていた人々が、今は逆に計画性のなさを謳歌しているのだとか。本当かしら。
ロシアの物価は急上昇していると聞いていたが、それでも、今年旅をした国々の中では、最低クラスだった。地下鉄60円。レストランでのビール一杯100円。1000円も出せばかなりまともな食事にありつける。
帰りは電車で。ヘルシンキ―サンクトペテルブルク間は一日二便の電車が出ており、そのうち、今回乗車したのは「シベリウス号」。
面白いのは、サンクトペテルブルクにある鉄道駅の名称は、行き先の街の名前になっていて、フィンランド駅というのがある。他に、モスクワ駅というのもあった。
よく分からなかったロシアが、かなり身近なものになった。先入観に反して、開放的で愛想の良い人が多かったのが印象的。
電車は、出国、入国でともに一時間ほど停車し、結局ヘルシンキまで6時間半もかかった。
疲れた。やっぱりヘルシンキが落ち着く。
アレクサンドル・ネフスキー修道院。
裏手に、文化人の墓地がある。墓碑も苑内の地図もロシア語しかないけれど、何とか読めるようになってきた。
チャイコフスキー(写真右)はひと際目立っていたので、すぐに分かった。音楽家は一画にまとめられていて、他にボロディン、ムゾルグスキー、ルービンシュタインなど、どうにか解読。ちょっと離れて、ドストエフスキーも発見。
誰だったか、どこかの演奏家が、「僕にとっての親友とは、バッハであり、ベートーヴェンであり… だって、もう何十年も日夜彼らとの対話を繰り返してきたのだし、それでももっとよく知りたいと思う」というようなことを言っていたのを聞いたことがある。
自分にとって、音楽家のお墓参りは、友人のお墓参り、というのも変だけど、まぁ当たらずとも遠からず、という感じがする。
いかにもロシアな感じの?血の上の救世主教会。名称は、当時のロシア皇帝アレクサンドル2世(ヘルシンキ大聖堂の前の銅像の人)が暗殺されたことによるらしい。
中に足を踏み入れると、壁や天井に隙間無くびっしりと描かれたモザイク画に圧倒される。ロシア正教は基本的に偶像崇拝を認めないので、同じキリスト教の教会でも、他とはかなり異なる印象を与える。
イサク聖堂。これまた内部の装飾、スケールの大きさが見事だった。
階段でドームの上まで出られ、市街が一望できる。
ところで、街を歩いていると、やたらに24時間営業をアピールする看板が目につく。最近読んだロシアに関する本によると、これは、社会主義への反動を体現しているらしい。つまり、かつて計画に追われていた人々が、今は逆に計画性のなさを謳歌しているのだとか。本当かしら。
ロシアの物価は急上昇していると聞いていたが、それでも、今年旅をした国々の中では、最低クラスだった。地下鉄60円。レストランでのビール一杯100円。1000円も出せばかなりまともな食事にありつける。
帰りは電車で。ヘルシンキ―サンクトペテルブルク間は一日二便の電車が出ており、そのうち、今回乗車したのは「シベリウス号」。
面白いのは、サンクトペテルブルクにある鉄道駅の名称は、行き先の街の名前になっていて、フィンランド駅というのがある。他に、モスクワ駅というのもあった。
よく分からなかったロシアが、かなり身近なものになった。先入観に反して、開放的で愛想の良い人が多かったのが印象的。
電車は、出国、入国でともに一時間ほど停車し、結局ヘルシンキまで6時間半もかかった。
疲れた。やっぱりヘルシンキが落ち着く。