Anteeksi.

すみません、ちょっといいですか。フィンランド留学の見聞録。

ジョギングコース

2009-04-18 | 日常/思索
二度目の週末。やはり研究室には誰もいない。

もう4月も折り返したというのに、最低気温はマイナスの日々。東京で一年でも一番寒い日より、もっと寒い日が続く。けれど、日は長い。
スーパーの閉まる時間が早いので、昼のうちに買い物を済ませ(てそのまま研究室に戻って来)ることが多いのだけど、牛乳なんかも窓の外に置いておけば、冷蔵庫と変わらないので、大丈夫。


寮の周辺の遊歩道を軽くジョギングするのが、日課となっている。
だいたいいつも、帰宅して、夕食を作る前にふらっと。日没が遅いので、この時間でも日中と雰囲気はあまり変わらない(下の写真も、夜の8時近くに撮影。夏至の頃にはどんなことになるのやら)。

もちろん研究室にこもってばかりでは体が鈍ってしまうから、それを防ぐという目的でもあるのだけど、実は、やっぱりフィンランドに来てよかった!という思いを日々噛み締めるのが、このジョギングの時間である。

ジョギングコースとしているオタニエミ周辺の湖畔は、(たぶん国内の)自然遺産登録されているらしく、フィンランドでも有数の野鳥の住処でもあるそうだ。
白樺林の中を駆け、視界が開けたと思えば美しい湖が広がる。なんて贅沢なコースだろう。初めて走ったときには、いちいち足を止めては感動に浸っていた。いや、今でも。
何もないんだけど、「何もない」がある。人は、こんな簡単なことで癒されてしまうものらしい。疲れているのかしら。

 

実に平和的な風景。ウサギやリスに出会うこともしばしば。


始動(いつの間にかフィンランド人の名字の話)

2009-04-18 | 大学
先日記した通り、こちらに来てすぐに連休となったので、まともに物事が動き出したのは、今週から。

こちらでの指導教官である、Hamalainen教授にお会いした。

いきなり余談。
フィンランド人の名前には「~ネン」が多い、というのは、F1やスキー選手の活躍で、日本でも有名なことだと思うけど、これは「人」を意味するらしい。たしか、ロシア人の「~スキー」とかいうのも同じだったような。
ちなみに、語尾に「ライネン(lainen)」を付けると、「~人」という意味になる。

Japani(日本) → Japanilainen(日本人)
Tokio(東京) → Tokiolainen(東京都民)

フィンランドの言葉は、発音が日本語のローマ字読みに近いため、ある単語の発音が、そっくりそのまま日本語で別の意味を持つ言葉に聞こえる、というものが多々ある。だから、フィンランド人の名字は、日本人にとって「意味を為す」言葉に聞こえてしまう例が必然的によくある(もちろん、その名前の所有者に対して、何ら意図を持つわけではない)。
スキーのアホネンの名も、彼の功績から離れたところで日本で話題になった感がある(というか、自分自身、子供の頃にオリンピックで彼の名前を見ては、素直に反応していた気がする)。Finland This Weekに、面白いフィンランド人の名前の事例集あり。
直接お会いした人の中では、ミンナ・タカラさん(女性)、がインパクトが強かった。案の定、日本人に会うとよく名前のことをネタにされる、と言っていた。さらに面白いのが、彼女の息子の名。トミー・タカラ。


話が横道に逸れました。そうそう、Hamalainen先生は、50代後半とお見受けしましたが、イースター休暇中は、スウェーデン北部の山中にスキーと簡単な荷物だけで5日も籠っていたとのこと。なんかとにかくパワフルな感じの人、だけど、とても寛容で気さく。
研究に関する打合せをして、早速、再来週の頭に研究所のセミナーでプレゼンする機会を頂いた。

こちらの学生さんほぼ全員、簡単に紹介してもらった。けど、一度に名前と顔が一致するわけない(皆が皆、上の例のようにインパクトのある名前であるわけではない)。少しずつ覚えていこう。
学生は20人くらい。そのうち、半分くらいはゲーム理論に関連するテーマを扱っているそうだ。一部の学生さんとは共同研究のような話も出た。若干、ソフトシステム寄りというか、哲学的なことをやっている人もいる。
女性は一人しかいない。環境がそっくりだ。ただ、男でロン毛率が高い。北欧系ヘビメタバンドにいそうな人がちらほらいる。まぁこちらの人は似合っているから良いが。

そんな感じで、いよいよ本業の方もゆっくりとだけど動き出した感じ。


余談の方が長かったですね。