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そっと芸術  郷津晴彦のブログ

アーチスト郷津晴彦。展覧会の案内、『平和な小国』、流木作品、絵や彫刻、写真に小説、漂着物、超芸術トマソンなど。

50円玉でくよくよする

2009-01-28 11:43:59 | Weblog
財布の中は秩序立っていなければならない。
お札は無論のこと、小銭も500円100円50円10円5円1円というように金額順に並べておく。(写真上段)
支払いの際は細かいほうから使い、財布の中に無駄な小銭が増えないように気を遣う。

たとえば150円の買い物をする。
細かいのを集めても148円にしかならない。
あと2円あれば、財布の中をすっきりさせられるのに、くやしい。
そこでやむなく100円玉をふたつ出して、50円玉ひとつのおつりをもらう。

ところで小銭とは、じゃらじゃらするもである。
小銭をじゃらじゃらさせる、などどいう。
動くからじゃらじゃらする。
財布の中でせっかく金額順に揃えても、家に帰ったときには混ざってしまっているという事態になる。
だから家でまた揃え直す。
それで50円玉がふたつになっていたらどうか。

つまりさっき150円のものを買ったとき、じつは財布の中には50円玉がひとつあったのである。
あったのに気付かなかった。
その不注意のために、50円玉がふたつになってしまった。
50円玉は一つあれば十分だ。ふたつの50円玉は無駄である。

なぜこんなことになるかというと、50円玉が目立たないからである。
100円玉と色が同じだ。そして10円玉より小さい。
だから金額順に並べると10円玉の陰にかくれて、しかもすぐとなりの100円玉とも似ているために、
うっかりすると見過ごしてしまう。
それでさっきのようなことがおこる。

解決策として、並べ方を変えるという方法がある。(写真中段)
100円の次に10円、その次に50円をおく。
100円10円50円5円1円、とするのである。
これだと100円以降は銀色系と茶色系がたがいちがいになって、目指すお金を見つけやすい。
しかし問題は、財布の中の「金額順」という秩序が乱れてしまうことだ。

そこでほかの策を考える。
大きさ順にする。
500円10円100円5円50円1円の順にする。(写真下段)
50円玉は5円玉より小さいのである。
目指すお金の見つけやすさという点では、まあまあであろう。
一応の秩序も保たれた。
ただ「お札は金額順」という不動の基準との整合性がない。
それに、100円は500円のすぐ近くにあってほしいし、1円と5円も近くに置くべきだ。
50円が不遇、という感じも受ける。
この方法は問題が多すぎる。

50円玉の位置については、いまだに結論が出ない。







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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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1円 (石黒敦彦)
2009-01-31 09:19:24
大昔、20世紀には、美学校の赤瀬川原平工房で、
「1円の買い物をして領収書をもらって来て、それにレポートを添えて提出せよ」
という、ある意味、危険な宿題が出されていたみたいですね。

なぜかそれを思い出しました。
返信する
1円玉 (ごうつ)
2009-01-31 17:37:19
それただ1円玉が写ってるから思い出したってだけでしょう。
返信する
Unknown (石黒敦彦)
2009-02-03 17:31:20
まあ、、、そう言ってしまえば、身もふたもない(笑
美学校の遺伝子の切れっぱしが、一円玉にのりうつって、あなたの中にも潜り込んでいるのではないかと、心配したしだい。

なかなか、ジャラっと小銭並べた写真、アップしませんぜ、ふつ~。

そういえば、Sonyのビデオ「All star video」(Nam June Paik+坂本龍一)のジャケット写真が赤瀬川さんで、
画面一杯に広がる一円玉と米粒を、ジャラっと撮っていました。
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Unknown (ごうつ)
2009-02-03 20:42:52
うぐ。
返信する

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