
財布の中は秩序立っていなければならない。
お札は無論のこと、小銭も500円100円50円10円5円1円というように金額順に並べておく。(写真上段)
支払いの際は細かいほうから使い、財布の中に無駄な小銭が増えないように気を遣う。
たとえば150円の買い物をする。
細かいのを集めても148円にしかならない。
あと2円あれば、財布の中をすっきりさせられるのに、くやしい。
そこでやむなく100円玉をふたつ出して、50円玉ひとつのおつりをもらう。
ところで小銭とは、じゃらじゃらするもである。
小銭をじゃらじゃらさせる、などどいう。
動くからじゃらじゃらする。
財布の中でせっかく金額順に揃えても、家に帰ったときには混ざってしまっているという事態になる。
だから家でまた揃え直す。
それで50円玉がふたつになっていたらどうか。
つまりさっき150円のものを買ったとき、じつは財布の中には50円玉がひとつあったのである。
あったのに気付かなかった。
その不注意のために、50円玉がふたつになってしまった。
50円玉は一つあれば十分だ。ふたつの50円玉は無駄である。
なぜこんなことになるかというと、50円玉が目立たないからである。
100円玉と色が同じだ。そして10円玉より小さい。
だから金額順に並べると10円玉の陰にかくれて、しかもすぐとなりの100円玉とも似ているために、
うっかりすると見過ごしてしまう。
それでさっきのようなことがおこる。
解決策として、並べ方を変えるという方法がある。(写真中段)
100円の次に10円、その次に50円をおく。
100円10円50円5円1円、とするのである。
これだと100円以降は銀色系と茶色系がたがいちがいになって、目指すお金を見つけやすい。
しかし問題は、財布の中の「金額順」という秩序が乱れてしまうことだ。
そこでほかの策を考える。
大きさ順にする。
500円10円100円5円50円1円の順にする。(写真下段)
50円玉は5円玉より小さいのである。
目指すお金の見つけやすさという点では、まあまあであろう。
一応の秩序も保たれた。
ただ「お札は金額順」という不動の基準との整合性がない。
それに、100円は500円のすぐ近くにあってほしいし、1円と5円も近くに置くべきだ。
50円が不遇、という感じも受ける。
この方法は問題が多すぎる。
50円玉の位置については、いまだに結論が出ない。
お札は無論のこと、小銭も500円100円50円10円5円1円というように金額順に並べておく。(写真上段)
支払いの際は細かいほうから使い、財布の中に無駄な小銭が増えないように気を遣う。
たとえば150円の買い物をする。
細かいのを集めても148円にしかならない。
あと2円あれば、財布の中をすっきりさせられるのに、くやしい。
そこでやむなく100円玉をふたつ出して、50円玉ひとつのおつりをもらう。
ところで小銭とは、じゃらじゃらするもである。
小銭をじゃらじゃらさせる、などどいう。
動くからじゃらじゃらする。
財布の中でせっかく金額順に揃えても、家に帰ったときには混ざってしまっているという事態になる。
だから家でまた揃え直す。
それで50円玉がふたつになっていたらどうか。
つまりさっき150円のものを買ったとき、じつは財布の中には50円玉がひとつあったのである。
あったのに気付かなかった。
その不注意のために、50円玉がふたつになってしまった。
50円玉は一つあれば十分だ。ふたつの50円玉は無駄である。
なぜこんなことになるかというと、50円玉が目立たないからである。
100円玉と色が同じだ。そして10円玉より小さい。
だから金額順に並べると10円玉の陰にかくれて、しかもすぐとなりの100円玉とも似ているために、
うっかりすると見過ごしてしまう。
それでさっきのようなことがおこる。
解決策として、並べ方を変えるという方法がある。(写真中段)
100円の次に10円、その次に50円をおく。
100円10円50円5円1円、とするのである。
これだと100円以降は銀色系と茶色系がたがいちがいになって、目指すお金を見つけやすい。
しかし問題は、財布の中の「金額順」という秩序が乱れてしまうことだ。
そこでほかの策を考える。
大きさ順にする。
500円10円100円5円50円1円の順にする。(写真下段)
50円玉は5円玉より小さいのである。
目指すお金の見つけやすさという点では、まあまあであろう。
一応の秩序も保たれた。
ただ「お札は金額順」という不動の基準との整合性がない。
それに、100円は500円のすぐ近くにあってほしいし、1円と5円も近くに置くべきだ。
50円が不遇、という感じも受ける。
この方法は問題が多すぎる。
50円玉の位置については、いまだに結論が出ない。
「1円の買い物をして領収書をもらって来て、それにレポートを添えて提出せよ」
という、ある意味、危険な宿題が出されていたみたいですね。
なぜかそれを思い出しました。
美学校の遺伝子の切れっぱしが、一円玉にのりうつって、あなたの中にも潜り込んでいるのではないかと、心配したしだい。
なかなか、ジャラっと小銭並べた写真、アップしませんぜ、ふつ~。
そういえば、Sonyのビデオ「All star video」(Nam June Paik+坂本龍一)のジャケット写真が赤瀬川さんで、
画面一杯に広がる一円玉と米粒を、ジャラっと撮っていました。