政府(内閣府)が、「パブリックコメント」を募集しています。
「『エネルギー・環境に関する選択肢』に対する御意見の募集」です。
例の「2030年までに、原発ゼロ/15%/20-25% の3つの選択肢から選べ」というヤツです。
「国民の意見を聞きました」という体裁をととのえるのが目的でしょうし、
落としどころとして真ん中の「15%」に誘導しようという意図が見えますし、その他問題は多々ありますが、
逆手にとって「原発ゼロ」シナリオを支持する意見をじゃんじゃん送るのがいいと思います。
やれることはやりましょう。
内閣府HPからネットで投稿、専用用紙をダウンロードしてFAXか郵送、の方法があります。
セブンイレブンのコピー機でも専用用紙を印刷できます。
締め切りはこの8月12日です。
(短い! オリンピックの日程とピッタリ重なるのは偶然?)
詳しくは
「パブコメで未来を変えよう」のサイト
「内閣府共通意見等登録システム」の
投稿フォーム
[意見の概要]は100字以内、[意見及びその理由]は2500字以内ですが、
ごく簡単な短いもので充分だと思います。
私が送ったコメントは以下のとおりです。
[意見の概要]原発はゼロにするより他にとるべき道はない。運転中の大飯は早期に停止し、全ての原発を順次廃炉にしてゆく手順を具体的に検討すべきである。
[意見及びその理由]原発はゼロにするより他にとるべき道はありません。原発を運転する限り、有害かつ管理が極めて難しい核廃棄物が、処分方法もないまま溜まる一方であり、後世に多大な負の遺産を残すことになります。これは倫理上も許されないことです。運転中の大飯は早期に停止し、全ての原発を順次廃炉にしてゆく手順を具体的に検討すべきです。
原発を無くしても電気は足りることは、政府が発表しているデータからも明らかです。
地震大国である我が国は、もともと原発の立地として無理がありました。これは福島の事故で身を持ってわかったはずです。
原発は発電方法として大変効率の悪いものです。発生させたエネルギーの約3分の1しか電気にならず、約3分の2は排熱として海に捨て、海水を直接温めているのですから、原発が地球温暖化対策になる、という論はナンセンスです。海水に溶け込んだCO2だって海水の温度が上がれば大気中に放出されます。
ウランはもともと希少な資源であり、核燃料サイクル計画も破綻していますから、資源の少ない我が国に原発は必要という論には正当性がありません。
当面は天然ガスが埋蔵量も多く、新しいガス田も次々に発見されていますので、有望でしょう。殊にガス・コンバインドサイクル発電は効率も良く、環境への負荷も少なく、我が国に優れた技術もありますから、重用すべきです。さらに、「排熱」を有効利用するコジェネレーション・システムを推進すべきです。地域型のみならず家庭用の燃料電池コジェネレーション・システム「エネファーム」も普及を後押しするべきです。
再生可能エネルギーの技術開発に力をいれ、将来的にその割合を増やしてゆくことは必要でしょう。しかしメガソーラーや大きな風力発電などの大規模なものは、新たな環境破壊のもとですから賛成できません。小規模地域分散型のシステムにしていくべきです。
発電送電の分離は必須です。
最後に、はたして人類には全ての科学技術が許されているのか、生態系の外に出てしまった核技術は、そもそも手をつけてはいけないものだったのではないか、という科学倫理の問題も時間をかけて議論すべきです。私は倫理に反すると考えます。