はな兄の1分で読めるエッセー

ふと脳裏に浮かんだ雑感を気ままに綴った日記

突然の入院

2022-01-27 12:35:38 | 病気

円楽さんが脳梗塞で緊急入院という。

 

私もインスリン注射をしてるときは

半年に一度の割合で

病院に担ぎ込まれた。

 

ひとえに

糖尿病に対する浅はかな認識のせいなのだが。

まず

風邪を引く。

免疫がないせいか症状は重い。

下痢がひどく

まったく食欲がない。

だから

「おとといから

何も食べてないから、血糖も上がってないだろう」

と早合点をするわけだ。

一応、血糖を計る器械で計ってみたら

と言われるかもしれないが

あれはめんどくさい。

トイレとの往復以外は寝込んでいるから

そんな気がうせてしまう。

つーことで

血糖を計らず

血糖値は挙がってないはずだと

思い込み

インスリン注射を怠る。

二日後

意識がもうろう。

おかしい。

そうだ。血糖値を。

と、小錦より重い腰を上げ

死ぬほどかったるい気持ちのまま

血糖値を計る道具をゆっくりとそろえる。

血糖値が出た。

 

あれぇ!

 

hi   の文字が表示されている。

これはハイレベルの『ハイ』を表している。

もはや数値で表す範囲を超えているということだ。

げげっ。

だが気づいたときはもう遅い。

一生懸命普段より多めのインスリンを注射して

しばらくして検査しても

hiの文字が消えない。

 

焦りと吐き気と意識朦朧のなか

母に救急車の依頼の電話を頼むのだが

そんなときでも

父親はこうだ。

「なんでトイレのドアを開けたままにしてるの」

「トイレから出たら、ちゃんと閉めて、電気も消しときなさい」

おいおいこっちは

ヒーコラ言ってぶっ倒れてる状態なのに

なんやねん。

四六時中、吐きそうだからこそ

速攻で入れるように電気はつけたままにして

トイレの裏側でしゃがみこんでいるというのに。

俺のカラダよりも

トイレの電気代の方が気になるんかい。

 

というわけで誰にも心配されないまま

空しく救急車で近所の病院へ運ばれるのだった。

 

点滴でインスリンを注入して

3日ほどで退院する。

病名は『糖尿病性ケトアシドーシス』

これがけっこうきついんですよ。

インスリン注射をしてる人は

1度や2度は経験してると思う。

 

女流棋士の室谷由紀さんも昨年末

緊急入院したらしいが

すぐに退院し、対局もこなしている。

よかったのう。

 

手術が終わっても

終わりじゃない。

苦しい。

ほんとにホッとするのは

喉の奥へと続く酸素吸入器の管を

鼻から引っこ抜かれるときで

あの瞬間は

実にうれしいんですよねえ。

室谷さん。

手術をした人じゃないと解らない。

 

 

 

 



コメントを投稿