モツの中ではクセが少ない心臓

畜肉は正肉（ロースやももなど）と内臓肉（所謂モツ）に大別される。モツには白いのと赤いのがあるが、今回は赤モツの話をする。生食禁止の憂き目にあった肝臓（レバー）に次いで人気があるのが心臓（冒頭の画像は若鶏のもの）だ。

一般的に心臓はハツとかこころという別称で呼ばれる。牛の心臓が県西部の広島市ではやさき（矢の先に似ていることから名がついた）の名で売られていることが多い。しかし、東の福山市では何故かやさきとは言わない。

魚の心臓にも別称はある。鰹はヘソだが、他の魚では通常星というようである。心臓は適度な歯ごたえがあって淡白な味わい。臭みが少ないためモツが苦手という人にも受け入れられている。