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寮管理人の呟き

JIMI HENDRIX / THE COMPLETE WOODSTOCK 1969

ウッドストック・フェスティバルが開催されて既に50年が経過した。私は西新宿から取り寄せたジミ・ヘンドリックスのステージの完全収録版CD(コンサートのトリを務め伝説となったことはあまりにも有名)を夜な夜な再生して楽しんでいた。コアなファンはノーカットの演奏(ミストーンや機材トラブルなどを含む)を聴きたがるのでこのブートレッグ(海賊盤)は瞬く間にベストセラーになった。ジミの調子はまずまずといったところだが、ステージ終盤は流石に気合の入った演奏である。「星条旗よ永遠なれ」から「パープル・ヘイズ」への流れは何度聴いてもかっこいい。残された映像の方を見ると観客のほとんどが疲れて帰ってしまっておりステージの周りには寂しい雰囲気が漂っている。当時のヒッピー文化(やドラッグの流行)を理解する上でも大変貴重な資料である。野外フェスの肥大化は翌年まで続くが、ウッドストックをピークとする見方が一般的だ。約3ヶ月半後にオルタモントの悲劇が起こり「愛と平和」の祭典から熱気が段々失われていくことになる。また日本の学生運動が徐々に下火となりキョクサの内ゲバへと移行していく時代と重ね合わせて見ると非常に感慨深いものがある。

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