祖母は鏡餅の全体がカビで覆われるまで放置する人だった。そしてカビを束子でこそげ取り緑や赤の斑点が出た餅を油で揚げて孫に食べさせたものである。私はその恐ろしい味のおやつを「カビ餅フライ」と名付けていた(笑) 現在はパックの鏡餅を三が日神棚に供えているが、今年は寒かったためカビはほとんど生えていなかった。ひびの入っていない餅を細かく分けるのは至難の業だ。ぜんざいは後日作ってもらうことにして焼き餅にして食べたみた。これが意外に美味しくて驚いた。