「館蔭の杜」を眺めつ つれづれに

窓外の森を眺めながら時々の想いを綴る

七北田川(根白石馬橋付近)の氾濫

2015年09月11日 | 日記
台風17号の影響による長雨が各地に大きな被害をもたらした。
10日は栃木・茨城などの川の氾濫による被害の模様が終日テレビで実況放送されていたが、次第に北上して、遂に、ここ根白石にまで及ぶこととなってしまった。

10日の夜半から11日の未明にかけて、七北田川に架かる根白石の町と根白石城跡を結ぶ「馬橋」の付近が氾濫して周辺に大きな被害をもたらした。

○馬橋(うまばし)の根元の道路陥没


通学路にもなっている根白石城址側の橋の袂の道路の大半が陥没し通行不能となった。


残っているアスファルトの下は空洞になっていて崩落の危険ある。(通行止めの表示はされている)


原因は、上流の泉ケ岳に記録的な降雨(24時間雨量293mm・これまでの最大記録)があったことによるが、直接の要因は流木が橋桁を塞いだために流れが堰き止められ、ダム状態となって溢れて周囲を浸食したことによるようだ。


下流側から見ると流木が川幅のほとんどを塞いでおり、その量が膨大だったことが伺い知れる。


橋の袂にあった水道のポンプ計器盤も崩落してしまっている。(


橋に供架されている水道管がポッキリと折れていた。


○周辺の被害状況


溢れた水が橋の袂の低いところにある衛生関係会社の事務所に流れ込んで土台まで浸食してしまった。


また、その流れが会社事務所の敷地を浸食しながら橋の下流に戻った様子がうかがわれる。



橋の周辺は通行止めとなっており、町に出るとか小学校への通学は当分の間迂回を余儀なくされそうだ。


○濁流は橋の上流200メートル位にまで達したようで、周囲にその痕跡が残っている。


橋の上流50メートル位のところから溢れた流れが大豆畑を押し潰しながら低地の民家のアスファルト舗装をえぐり剥がしている。


その隣の食堂は床上まで浸水したということで、泥水の跡が残っていた。


また、食堂の前のガードレールに自転車が引っかかったままになっていて浸水の高さが伺い知れる。


橋の上流100~200メートルの河川敷にある「ちびっ子広場」は砂場のようになっていた。


いつもは草地になっていて春に町内で草刈をしている所が一変して砂地に変わってしまった。


この道は国道457号線、市営バスのルートでもあり当然バスは通れない。

また、春には「根白石の桜並木」として親しまれている所だが、様相が一変してしまった。


○ライフライン

この水害により10日夜半から町の北西部一帯が断水した。
しかし、11日の朝7時頃には給水車が配置されて飲料水が供給された。


付近の住民がポリタンクを持ち寄って給水を受けていた。

また、昼前には水道が復旧した。下水用にも困っていたので一安心することができた。
近くに浄水場があることと、被災の範囲が広くはなかったことが早期回復の要因と思われるが、当局の早い対応には感謝する次第である。


道路の早期復旧とそれまでの間の安全確保、特に、小中学生の通学における安全確保もお願いしたいものである。