そこはかとな紀

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自殺は日本の文化

2006-10-17 19:30:01 | サーフィン ウインド
 日本では毎年3万人以上の人が自殺しています。交通事故の9000人をはるかに上回る数です。先進国の人口比率で見ても、国内の混乱の続く、旧ソ連圏諸国を除くと世界のトップクラスである。10万人中25人/毎年 ひええええ たしかに自殺した人は結構周りに居るよね。交通事故で死んだ人は私は知らないけれど。
 海外の自殺の研究者によれば 自殺は日本の文化 だというのです。実は自殺に対する許容度調査の容認度、と自殺率には高い相関関係があるんです。つまり自殺を悪いことと考えていない国ほど自殺が多いってことなんだそうです。
 確かに日本では武士の切腹をはじめとして自殺を絶対悪としてとらえる風習はありませんよね。むしろひとつの責任の取り方とか、そこまで苦しんでいたのか。と同情的にとらえますよね。
 図らずもいま話題になっている自殺二つは 中学生のいじめ自殺と、JR西日本の被害者の恋人の後追い自殺ですよね。この二つの自殺に共通するのは内向する攻撃性だと思います。つまり、攻撃性が自己に向かった典型的な自殺だと思うのです。
 彼らは死ぬことによって、自分を苦しめている相手を攻撃しようと思ったわけですよね。事実彼らの死後学校や、JRに対する糾弾は熾烈で連日ニュースをにぎわせています。自分で主張し戦う代わりに自分が死を選ぶことで,思いを遂げようとしたわけですね。そして日本では自殺者はほぼ絶対善です。
 遺族の前で土下座する学校関係者をTVで見て、いざとなったら自殺したらいいんだと密かに決心した現在いじめで悩んでいる子供が何人いるか考えるとちょっと恐ろしくなります。この報道姿勢がまた新たな自殺の連鎖を呼んでいることを誰も指摘しないのは問題でしょう。
 学校もJRも、いじめたやつも、たしかに悪いものは悪い。しかし自殺することはもっと悪い!
 自殺は 「死ぬほど苦しかったんだ、しょうがない」と思ってしまう我々日本人の文化なのではないのでしょうか?
コメント
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