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書道 直庵(筆耕所)

戒語・東城寺鐘楼

今月四日 東城寺に参詣す
東城寺は筑波山の南にありて
筑波四面薬師の一なり

草深き道を登り行けば
まず鐘楼の見へてきたる
鐘撞くこと可なれば
梯子をのぼりて鐘にむかひて合掌す
合掌を解けば
鐘の先の楼の梁に
十行なる文の掲げられるを見る
近づきて仰げば その書
四隅は破れ欠けてゐれば 風雪に耐へ来たるをしのべる
掲げてより数年を経たるものかな
その文字にいのちあり
一語一語の放ちたるひびきの
予が心に深く沁みてゆける

戒めの言葉を深き胸に刻みて撞く鐘の音の
我が身心を浄めていくがごとく降りてゆくも
いとありがたし

合掌

<
鐘楼にのぼりて合はす手を解けば梁の戒語のしむ我が身かな 丹人

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この鐘 どう撞く
この一回に最善を尽くせ
人生一回きり
さァ どう撞く どう生きる
力んで失敗 怠けて後悔
しかもここは晴れ舞台
みんなが見ている聞いている
内緒に出来ぬ人生は
裸の人生 さァあ どう撞く
南無薬師如来   東城寺
--------------------------


*書:2007.11.27 20:00
*画像:東城寺にて 2007.11.4 13:00 撮影
            
↑現在30位前後なり↑現在茨城1位なり
毎日一打頂戴すれば いと有難し 宜敷願上奉候

コメント一覧

あかひと
幽黙氏
をを・・・

関口江畔氏の詩の数々
・・・

何と心に沁みて残る
言葉の数々かな

いと深し

これらが詩を
大事に抱きて
生きたしとこそおもへれ

頓首
幽黙
関口江畔
信州の禅宗のお坊さんで
山頭火とも親交のあった人です
信州リンゴは今でこそですが
信州で最初にリンゴ栽培を
推進したという人でもあります

詩というには余りにも短い禅語のような感じですが…

花を見ようと思う心/それはまことに閑かな
汚してはならない心だ/かわかしてはならない心だ 「花」

思うこと為さねばならず/さりながら
成るべき時を待ちてこそ/成る
「思うこと」

人と人と/似てはいる/人と人と/何処やら違う
昨日と今日/似てはいる/昨日と今日/何処やら違う
「此の世」

どんな強い力に/投げ上げられても/落ちてくる
石は大地にこそ/落ちつける
「石」

人間には/花作りという仕事もある
どんなに我他々々の世になろうとも
「花作り」

一人の味方もない時/ほんとうの自分を発見する
その時人生は/一本の草である
「一本の草」

鳥は飛ぶ/獣は走る
俺は静かに/歩いてゆく
「俺は静かに」

人の為に出て来る涙
そういう涙をこそ/溜めておこう 
「涙」
あかひと
幽黙氏
をを!
問答かな・・・

やはり
氏はただものに非ず
打てば響くとは
まさにこのことをいふと知れる

関口江畔の詩
予 はじめて知りぬ

いと有難し

頓首
幽黙
捨身
まるでひとつの問答のように
関口江畔の詩を思い出してしまいました

人生は至る処に
関門がある
次から次とある関門
ここを通過するには
すつぱだかになつて
大手を振って通ることだ
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