東城寺は筑波山の南にありて
筑波四面薬師の一なり
草深き道を登り行けば
まず鐘楼の見へてきたる
鐘撞くこと可なれば
梯子をのぼりて鐘にむかひて合掌す
合掌を解けば
鐘の先の楼の梁に
十行なる文の掲げられるを見る
近づきて仰げば その書
四隅は破れ欠けてゐれば 風雪に耐へ来たるをしのべる
掲げてより数年を経たるものかな
その文字にいのちあり
一語一語の放ちたるひびきの
予が心に深く沁みてゆける
戒めの言葉を深き胸に刻みて撞く鐘の音の
我が身心を浄めていくがごとく降りてゆくも
いとありがたし
合掌
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鐘楼にのぼりて合はす手を解けば梁の戒語のしむ我が身かな 丹人
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この鐘 どう撞く
この一回に最善を尽くせ
人生一回きり
さァ どう撞く どう生きる
力んで失敗 怠けて後悔
しかもここは晴れ舞台
みんなが見ている聞いている
内緒に出来ぬ人生は
裸の人生 さァあ どう撞く
南無薬師如来 東城寺
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*書:2007.11.27 20:00
*画像:東城寺にて 2007.11.4 13:00 撮影
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