月木金
火水土なくも街灯明るくて月木金のほほゑむ夕 丹人 かすいど なくもがいとう あかるくて...
高峯
掻き集むことなく零松葉踏みて山を恋する吾となりにけり 丹人 かきあつむ ことなくこぼれ...
一二三
つきてみよ一二三四五六七八九十十とをさめてまた始まるを 良寛 つきてみよ ひふみよいむ...
鏡ヶ池
桜川の水源といふ鏡池の上にたゆたふ千載の時 丹人 さくらがわの すいげんという かがみ...
紅葉波
冬の日の心にも似てもみぢ葉の寒き日差しに寄するさざ波 丹人 ふゆのひの こころにもにて...
蜜柑
どんよりと曇る日なれど陽の色に実る蜜柑に見入る幼子 丹人 どんよりと くもるひなれど ...
松山行 <松山城>
熟田津にANA機で着きたれば白美しき城に向かへる 丹人 にきたつに ANA機で つきた...
松山行 <道後温泉>
松山の街ゆ坊ちゃん列車にて道後温泉駅を目指せる 丹人 まつやまの まちゆぼっちゃん れ...
須賣良伎の日
日南の限りを行きて短きの至りなる日に咲くオキザリス 丹人 ひ みなみの かぎりをゆきて...
永野川上流
巴波川に渡良瀬川につらねゆく永野の川の里の冬かな 丹人 はばがわに わたらせがわに つ...