
子年春
一茶に 「めでたさも中ぐらいなりおらが春」 なる句あり この句を本句として 予 「鳴き声...

新年の彩り
あらたしき年の光に開く葉のいよいよ白き野田の葉牡丹 丹人 幾重にも包みて抱く紫の葉中...

初詣・太子堂
常州の友部の里の大沢の杉の林の太子堂かな 丹人 あらたまの年のはじめの挨拶に日の燦々...

霜光る朝
天地(あめつち)に我たたづめば畦道は小川せせらぐ音に伸びゆく 丹人 霜降れば銀黄金(し...

ひっつき虫・栴檀草
お尻齧り虫とふ歌の流行るともひっつき虫はただ黙々と 丹人 *おしりかじり虫 齧りつ...

赤と黒・年玉
年神の賜物なるや吾が庭に赤と黒との玉の輝く 丹人 赤は万年青 黒は宝珠の実にあれば年...

はる・書初め
冷気張る体育館に書初めの子ら凛として筆運びをり 丹人 滲みよし擦れ勇まし「はる」の字...

勤行川・出初め
筑波嶺のやはき光にいだかれて走る出初めの消防自動車 丹人 勤行の川辺に出初む消防車四...

賀状紹介 其一 Sparkling
立ち昇る旭の中に次々と玉生まれ出づ Sparkling 丹人 *画像:片桐飛鳥氏よりの賀状 Spar...

賀状紹介 其二 献春
自作漢詩の鐵之氏賀状に米芾(フツ)と良寛の筆意彷彿として 丹人 *画像:吉澤鐵之氏よりの賀状 平成 戊子 春を献ずるの時 閑に酌む 屠蘇 酒一卮 ...