うだる日に
うだる日に江戸崎浜のとみた屋のうなぎに目覚むわが心かな 丹人 うだるひに えどさきはまの...
しげふじ 〈十割蕎麦〉
酒米の渡りの舟の里に打つ十割蕎麦に打つ舌鼓 丹人 さかまいの わたりのふねの さとにうつ...
鱶鰭
土用入る前日土曜は子の日なれば値の張る鱶鰭姿煮を食む 丹人 どよういる ぜんじつどよう...
遊の郷
五合打ちあちこちあれど第一と推すは粟野の遊の郷の蕎麦 丹人 ごごううち あちこちあれど...
炎神
ギヤマンの大きボールに盛られ来る厨房「炎神」のサラダ麺かな 丹人 ぎやまんの おほきぼ...
鮟鱇鍋
磐城の海小名浜港に水上がる鮟鱇むまし吹の湯の夜 丹人 いわきのうみ おなはまこうに み...
水戸納豆
天狗いま達磨おかめと舟にのり菊水くめば水戸の納豆 丹人 てんぐいま だるまおかめと ふ...
花結び
袖ひぢて結びし水の凍れるを解く日の昼の花結びかな 丹人 そでひぢて むすびしみずの こ...
半よし
一万石宍戸城下の半よしにふらり立ち寄りいただく昼餉 丹人 いちまんごく ししどじようか...
大越路
牧水の歌口づさみ登り行く大越路に降る雨音やさし 丹人 ぼくすいの うたくちづさみ のぼ...