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書道 直庵(筆耕所)

感動-サクラサク里プロジェクト-

*画像:桜川公園の山桜(緋桜) 2007.4.8 11:20 撮影

先の記事にて名勝桜川を紹介したるを
サクラサク里プロジェクト代表のUG氏の武露倶に湖面渡を発して報告すれば
氏 早速に予が武路愚を訪問され 湖面渡を残しいける
けふ 氏の武露倶を訪問するに
予が武路愚の其記事を紹介されるを知りて驚きぬ
嗚呼
いと嬉し
「友部丹人旅日記の感動」と題せる記事をよむに
予の拙き記事がUG氏の心打つものとなることを知る
あな嬉し 
嗚呼
あかひと 感動の極みにあり

感動とは感じて動くことなると相田みつを氏もいひて
生前 作品にも残したり
予 如何に動くべき哉
・・・・・ 
まずはUG氏が記事を永く記念とすべくここに残さん

----------------------------------------------
  『友部丹人旅日記 』の感動    
「桜川のサクラ」の保護活動と共に、当初から一生懸命この桜の歴史や由緒を紐解き、地域資源としての大切さを訴えてきた我々ですが、新聞や各種メディアで取りあげられるようになってはきたものの、果たして市民レベルでこれを理解してくれる人がどれだけいるでしょう?

いくら歴史や由緒を訴えたところで、人々に植え付けられた現代的「桜花観」はいかんともしがたく、染井吉野に代表される園芸品種の華麗さの前では、そんな言葉はなんの意味も持たないのかもしれない。

「花を見るのであって、歴史や由緒を見るわけではない」

まったくその通り。

見た目勝負のこの世界、圧倒的な染井吉野の群桜の言葉を失う程のインパクトから比べたら、咲く時期もバラバラ、花より先に芽(若葉)を出すものが多い山桜が今ひとつ高揚感に欠けるのも紛れのない事実。

では、山桜はもう魅力のない桜になってしまったのか。

答えは「NO」だと思うのです。

毎日毎日公園のサクラを観察していると、1本1本違う花の形や大きさ、色、匂い、若芽の色に感動させられ、まだまだヒヨッコの自分にも、少しずつ笹部新太郎氏や歴代の佐野藤右衛門氏のような“桜守”と言われる方達が「山桜こそ桜」と言っていた意味がわかって来たように思います。

ソメイヨシノ的なる国…のような著書がたくさん出回っており、ここでも飽きるほど書いてきました。

桜前線…出会いと別れ…心のざわめき…一斉に咲き散る姿…熱狂的な一週間…

それら我々が感じる桜の語られ方というのは、ここ50年か、長く見積もっても7、80年で作り上げられたものだと言います。

それとは別な語られ方…「別な春」を感じることが、この山桜の魅力を知ることにつながるのだと思うようになりました。

例えば「花見」

時期になると連日テレビ報道され、日本で一番有名な“どんちゃん花見”の上野公園。

実はこの上野公園も『江戸名所花暦』(1872年)によると…

「上野 …当山は東都第一の花の名所にして、彼岸桜より咲き出でて一重・八重追々に咲きつづき、弥生の末まで花の絶ゆることなし」

と書かれており、1ヶ月間ずっと花が絶えないことで知られていたそう。

他にも江戸時代には、桜の特徴はむしろ開花期がずれるところに見出されていたという事を示す文献がいくつかあります。

これは明治初期まで…要はソメイヨシノがブレークするまで続いたわけですが、実は上野公園は明治の終わりまで江戸彼岸と山桜の名所だったそう。

他にも小金井の山桜や江北の(江戸時代)多種にわたる園芸品種のように、ソメイヨシノ全盛期にもそれ以外を売り物にした名所はあったのです。

そんな“花期の長い”花見、群桜としてでなく、一本一本の違いを、そして一輪の花を愛でるような花見…そんな花見を楽しむ人がもっといても良いと思いませんか?。

と、前置きが長くなってしまいましたが、本題に入りたいと思います。

先日のコメント欄をご覧になった方はご存知かもしれませんが、笠間(旧友部町)在住の歌人、友部丹人(ともべのあかひと)さんが、自身のブログにて「桜川のサクラ」を紹介してくれています。

自己紹介欄を拝見すると、

「ともべのあかひと 臣奮太 常陸國人 質直看脚下庵主 詩書画を愛で世の乱れを憂ひ未来を語るを日課とす」

という方のようです。

大袈裟に紹介するにはワケがあって、単に「磯部に行ってきました」という紹介ではなく、古語体の文章で歌を交え、また素晴らしい写真と共に、我々が伝えたい思いを見事なまでに表現してくれているからなのです。

長々と前置きをしたのは、そのため。

4/8の日曜日、女性部の方が抹茶のサービスをしていたあの日に見えられたようで、抹茶と桜大福についても情緒豊かに表現してくれています。

「わかってくれる人がいた」という思いと、

 千歳の春辺なれるや桜川 紀貫之の愛でしこの花

という歌に感動してしまいました。
ありがとうございます。

是非皆さんも訪れてみてください。

『 友部丹人旅日記 』

前置きからの流れがお粗末でスイマセンでした。

実際、櫻川磯部稲村神社や磯部桜川公園を訪れる人たちは、「桜川のサクラ」の由緒や山桜というものをご存知の方が多いです。

そんな方達のためにも、一本一本の樹をベストなコンディションで見せてあげたい、いや、自分自身が何より見たい。

“人間が作った”公園では、人間が手を掛けてやらなければそれは望めません。

残念ながら、長い間まったく手を掛けてもらえなかった桜達ではありますが、それでも頑張って花を咲かせています。

今の状態では胸を張って「見てください!!」と言える状態ではありませんが、10年後、20年後…元気な姿に生まれ変わって「見事な山桜」と誰もが認めるような公園に出来たらと思います。

そのためにも、より多くの市民のご理解とご協力をお願いする次第です。

◆最後まで読んでくれて本当にありがとうございます!!
◆友部丹人さんの素晴らしい紹介に拍手をお願いします!!
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*画像:桜川公園 桜木の間の立壺菫 2007.4.8 11:20 撮影

 千年の桜の里を守らんとする御方の意気に打たれり 丹人
            

コメント一覧

あかひと
サクラサク里プロジェクト代表UG氏
よき日にござる
>ツッコミどころ満載ですね^^;
いへいへ さにあらず
予 感動を以て全文を通読し感動したる
是 名文と見たり
されば 全文を掲載したる次第なり

>歴史をつなぐ者として、少しでも自分達が力になれればという思い・・・
嗚呼 なんと素晴らしくして崇高なる思ひなる哉
永遠なるものを求めて永遠に努力する者を菩薩といふ
氏及びプロジェクトの皆々様が行為は 是 菩薩行と言へり

>友部丹人さんには、そんな我々や山桜を労っていただいたような、励ましていただいたような、上手く言えませんが暖かい心が伝わって来て、理屈ではなく感謝と感激の気持ちが湧き上がってきたのです
 
是が言葉の予が心にひしひしと響き来たる 
嗚呼 胸の熱くなるおもひなり
かやふなる感動を戴きて嬉しさの極まれる
ここにあらためて感謝申し上げる次第に候 
あかひと
善人氏
よき日なり
嗚呼
吉野にてはさなる哉・・・
をさなきより地域の伝統をおしへ実践させたる
是 教育の中核と見たり
地域ありての学校なり
桜川にてもさなる活動のいよいよはなばなしく
展開されんとぞおぼゆ
(すでに展開されてゐたる哉・・・)
あかひと
山桜姫
よき日にござる
実は予
UG氏に山桜姫の存在を伝へなければと
思ひ来たれり
いざ伝へんとすれば・・・
姫の行動力の素早さよ^^
姫は既にサクラサク里プロジェクトを訪問されぬ
さても
予が記事の姫に役立つとあらば
これ以上の喜びなし
いと嬉し
予が方こそ有難しと申し述べ度く候
あかひと
お父さん
よき日にござる
さても
予がよろこびの
共によろこびたまふは
いとうれし ありがたし
氏が湖面渡に感謝の念いよいよ深し
あかひと
ep-mode氏
日中にござる
当地はけふも気温二十度を超えたる
御地もさぞや暑き日とならん

>素敵な輪が拡がる・・・

嗚呼 まさにさなり
予 武露倶のすばらしさを実感したる
今後も
互ひに心寄せ合ふための武露愚を目指さん
あかひと
健じい氏
日中にござる
>山桜のただやさしい思いに昇華せし魂
>ちはやぶる御霊の鎮まりたまう桜川
>心がふるえます。
嗚呼 
健じい氏の言葉に予も心震はせたる
いと嬉し 有難し
あかひと
幽黙氏
よき日にござる
氏の山桜へのおもひ
ふつふつとして
伝はり来たる
「密やかな美しさ」
嗚呼
いと深し
予も侘び寂びに心惹かるる者なり
サクラサク里プロジェクト代表UG
http://blog.livedoor.jp/sakurasakusato/
友部丹人さん、こんにちは。

山桜さんはじめ暖かい言葉を頂戴しました皆様と共に心から
お礼申し上げます。

拙い文章を紹介いただき、嬉しいやら恥ずかしいやらです。
自分で読み返してもツッコミどころ満載ですね^^;

この文章だと、山桜至上主義的な印象を受けられそうですが、
山桜の里に生まれ育ったからこれを大切にしたいと思うだけで
あって、それ以外の桜ももちろん大好きですし、ソメイヨシノの下で
の賑やかな花見も大好きです。
(桜に対して)多様な価値観があって良いと思いますし、桜を知
れば知るほど、そのことをもっと多くの人に知ってもらいたいと
思うんですね。
当初は声高に「山桜をわかって!!」なんて叫んでいましたが、今
はどちらかというと「千年前からある桜」(決して古木という意味
ではないです)の歴史をつなぐ者として、少しでも自分達が力に
なれればという思いの方が強いです。

そこであらためて、あの記事を書いた時の気持ちを申し上げま
すと、友部丹人さんには、そんな我々や山桜を労っていただい
たような、励ましていただいたような、上手く言えませんが暖か
い心が伝わって来て、理屈ではなく感謝と感激の気持ちが湧き
上がってきたのです。

ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
酒徒善人
桜守
http://syutozennin.blog.ocn.ne.jp/
私の知人に吉野の小学校の教員がいます。
その小学校では生徒が桜の種子を発芽させ、
苗に育てて山に植林をしているそうです。
桜を守るって大切なことですよね。
山桜
ご縁をありがとうございます。
http://yamasakuran.seesaa.net/
 丹人さんにご紹介戴いて、私もサクラサク里のリンク先を訪問し、
コメントを残して参りました処、早速にプロジェクト代表のUG氏が
拙ブログにもお越し下さいました。

 代表という地位におられる氏のフットワークの軽やかなることに感動致し、
プロジェクトのリーダーはこうでなくてはならないと、肝に銘じました。

 私などがささやかに声をあげることで、山桜に目を向けて下さる方が
増えることも嬉しいですが、実際にプロジェクトとして山桜守を進行して
下さる方がおいでなことは、本当に心強く頼もしいことと思います。
お父さん
感極まり
 あかひとさん 真夜中にござる
嗚呼 嬉し ただただ嬉し
あかひとさんの感極まりし想い
我が胸にも届き来たる
今日の良き日に感謝 感謝
ep-mode

いいですね!
桜からブログを通して交流が生まれ、
素敵な輪が拡がる。
保護活動を通して、より多くの方が
地域の宝に愛着を持てればと思います。
健じい
あかひとさん こんばんわ
素敵な出来事がありましたですね。

心と心の感応、共鳴ですね。
あかひとさんは桜川に尽力されし名士
ですね。

紀貫之さんのテーマはむつかしすぎて
わたしには触れられません。

山桜のただやさしい思いに昇華せし魂
ちはやぶる御霊の鎮まりたまう桜川
心がふるえます。
幽黙
山桜
山桜が好きなんですよね
吉野の山で真夜中に一人で
山桜を見上げていたときから
あるいはそれ以前からも
染井吉野も悪い桜ではないです
群咲く花の美しさは比類ない
でも山桜の楚と咲く風情が
心震わせて忍び込んでくる
その桜との一体感のようなものは
どちらかというと密やかな
美しさです
日本人らしいといえば日本人らしい
日本に生まれて
日本人として日本の花を愛する気持ちは
大切にしていければいいですね
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