四月十四日の朝に開きたる
赤き色の初々しく輝きて
恥づかしさふに咲くを見れば
言葉をかけぬ
その言葉を句にすれば次の如し
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チューリップ八句
臣奮太
今まさにポッと開けるチューリップ
咲き初めの恥づかしさふなチューリップ
わが庭にただ一輪のチューリップ
口紅をそっとつけるやチューリップ
黄緑を背にして赤きチューリップ
開きすぎて顎(あご)なはずせそチューリップ
チューリップなぜになんじはチューリップ
チューとしてとてもリップに咲きにけり
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四月十五日 朝より天朗かにして風そよ吹ける
チューリップを見れば
花びら深呼吸をするが如く大きく開きをれり
真上より見下ろせば
中央の雌蘂 正三角形を描きて真珠色に輝き
六つなる黒き雄蘂の＊(アスタリスク)字を描きて雌蘂を支えたる
また花底の逆三角形の黒紋の縁の細き白線の清々しく
花色の真紅をいよいよ引き立てるもをかし
＊画像上 2007.4.14 7:00 撮影
＊画像中及下 2007.4.15 9:00 撮影
