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不肖Tamayan.com駄弁録

「英雄は自分のできる事をした人だ。凡人はできる事をせずに、できもしない事を望む。」byロマン・ロラン

嵐の朝に・・・。

2006年05月08日 00時42分49秒 | 徒然駄弁―自戒編
 土曜の晩から天候が悪化し、朝方には強い風と雨が吹き荒んでいた。家の外では、自然がその荒々しさを見せ付ける。雨が道と家々を叩き、風が木々を翻弄する。家の中では、雨が雨戸と屋根を叩く音と風が家々を通り抜ける音がこだます。 目に見えるのは、自然が我々にもたらす一つの秩序そのもの。耳に聞こえるのは、その秩序を生きる人の営みそのもの。  外で繰り広げられる自然と人の競合とは対照的に、内では人の秩序が優越す . . . 本文を読む
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2006年04月05日 02時14分20秒 | 徒然駄弁―自戒編
 ここ一ヶ月ほど、自分の腕が落ちている事実を痛感させられる日々が続いている。  既に習得したスキルを、思うように使えない。かつて出来ていたものが、今は出来なくなっている。物事に対する勘が鈍り、先を読めなくなっている。以前より喋りが要を得なくなり(元々お喋りは得意ではないが)、伝えたいことが伝わらなくなっている。判断も鈍っている。判断と行動がリンクしなくなっている。何より、行動が遅くなっている。そし . . . 本文を読む
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「つもりちがい十ヶ条」

2006年03月08日 01時38分26秒 | 徒然駄弁―自戒編
 旅行中、ある雑貨屋で、面白い品に遭遇した。店の一角に、意味深な標語が記された、神社の絵馬に見立てた木板が並んでいた。そして、その中の一枚に目が釘付けになった。それが、「つもりちがい十ヶ条」、である(添付写真参照)。  十ヶ条は、以下の条文で成り立っている。 一、高いつもりで低いのが教養 一、低いつもりで高いのが気位 一、深いつもりで浅いのが知識 一、浅いつもりで深いのが欲望 一、厚いつもりで薄い . . . 本文を読む
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ハリネズミのジレンマ

2006年03月02日 17時45分52秒 | 徒然駄弁―自戒編
 人ほど難しい存在は、ない。何をすれば怒らせるのか、何をすれば悲しませるのか、何をすれば傷付けるのか、何をすれば喜んでむらえるのか、何をすれば好きになってもらえるのか、何をすれば奮い立たせられるのか。人によって、その答は違う。ある人を喜ばせたものは、ある人を怒らせるかもしれない。結局、分からないことばかりである。  その難しさ故に、他人であれ自分であれ、私は人を恐れる。正解がない故に、躊躇する。過 . . . 本文を読む
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「捨てる」技術

2006年02月01日 21時02分48秒 | 徒然駄弁―自戒編
 昨日、修士論文を書き上げた後、久しぶりに部屋を片付けた。床一面に散乱した文献の雑踏を始末する。その過程で、色々思う。うちってこんなに本あったんや、とか。こんな資料あったっけ、とか。あっ腕時計こんなとこにあったんや、とかとか。改めて我が家の惨状を思い知る。  とにかく始末する。必要な文献と不要な文献を峻別し、必要な本を本棚に戻す。本棚のキャパを超えても、無理やり押し込む。また、思う。不要なものって . . . 本文を読む
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ゼロサムゲーム

2006年01月24日 00時57分02秒 | 徒然駄弁―自戒編
 人生はゼロサムゲームである、と思う時がある。  人間は、日々成長する生き物である。成長の度合いは、個人の能力と努力に左右される。それでも、着々と、人間は進歩する。日々、学び、経験し、感じ、そして知恵を身に付けていく。そうやって、人間は、昨日知らなかったものを今日学び、昨日できなかったことを今日できるようになる。人が生きるということも、言わずもがな、かような成長の積み重ねであると考えている。  し . . . 本文を読む
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あれから・・・

2006年01月18日 02時56分16秒 | 徒然駄弁―自戒編
 今日(正確には、昨日17日。ここでは「今日」と表記します。)、衝撃を受けた。  後輩と昼飯を食っていた時のこと、後輩から「今日って阪神大震災があった日ですよね。」。平静を装っていたが、拙者にとっては、かなりショックだった。その後輩が言ったからではない。今日が「その日」だったからでもない。拙者が、今日の日を「忘れていた」からである。拙者は、明石で生まれ、神戸で育った。あの日「そこ」にいた人間であり . . . 本文を読む
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白いカラス

2006年01月15日 01時37分23秒 | 徒然駄弁―自戒編
 今日は、ちょっとした拙者の「昔話」、である。先週末、近日公開予定の映画「ミュンヘン」のHPを見た。そこにあったあるフレーズを見て、ふと思い出した。今回は、それについて書く。   忘れられない「問い」がある。  「君は、上官に『カラスは白い』と言われたらどうするか?」。この問いは、約二年半前、拙者が海上自衛隊幹部候補生試験二次試験を受けた際、面接官によって発せられたものである。  この問いが為さ . . . 本文を読む
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