丸めろという名の安食堂に働く洋子こと、
丸めろの洋子は、
知人からミョーな話を聞いた。
ナンでも、
とあるデカい家にたくさんの灯明が灯されてるとのこと。
灯明は、
灯されている家で、
通常料金の3倍の値段で売られているのに、
完売するという。
更に、
灯明が灯されているところには、
『ここで灯明を灯してもナンの願いも叶いません』と立て看板されていた。
なのに、
どういう訳か、
毎日完売。
そして、
この家は、
毎日、
灯明に飾られる。
ある日、
サイレンけたたましい中、
丸めろの洋子が、
消防車🚒の走っている方角を見たら、
ナンと😦
あの灯明の家が燃えているとのことやった。
あとで丸めろの洋子が現場に駆け付けると、
灯明の家の持ち主のオヤジが泣きながら、
「お家が燃えちゃった😭❗️」と叫んでいた!
そんなオヤジを遠くで見つめていた、
灯明を上げた面々は、
呟き合っていた------
「願いが叶わないと知りながらも、この家で高い灯明を買って、いつも灯してもいた」
「灯明の家のオヤジは、ナニも願いが叶わないと分かりきった結論が出されたことに感謝して、灯明を買って灯せと言ってたっけ」
「生活費を切り詰めて、ナニも願いが叶わないことへの感謝から、ここで灯明を買って灯した」
「けど、せいぜい、ひとつは願いが叶わないと」
「今夜みたいに😏」
丸めろの洋子は慄然とした。
この灯明を灯す連中は、
最初は、
ナニも願いが叶わないことを知ってても、
どういう訳か、
灯明を灯し続けていた。
いわば、
灯明中毒(🤔❓)か?
それが、
段々と、
灯明を灯す目的が、
この家が燃えたらという願いへと発展した。
この灯明の家さえなければ、
彼らは、
フツーに生活出来るからなんやろう。
この家がある限り、
高い灯明を買い続けて、
生活苦に喘ぐ日々。
やから、
この家燃えてくださいという、
潜在集団祈願が、
この灯明の家を全焼させたんではないか------😨❓
丸めろの洋子は恐ろしくなり、
力の限り走ってその場を後にした。