ケイシロウとトークアバウト

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さよならセルフネグレクト

2022-04-03 23:52:00 | 日記






昨年のこと。

スズキというレフティの二つ上の高校の先輩が、
就職して、
驚天動地のパワハラを受けて、
退職した。
その時のトラウマから、
無気力、無感動、無関心の衣を心にまとい、
やがて、
生活そのものにも、
投げやりな姿勢となった。
いわゆる、
セルフネグレクトや。

このスズキの元に、
スパーキーと喧嘩して家出したレフティが、
勝手に上がり込んだ。
そしてスズキに、
「父さんと親子関係崩れたからしばらく泊まらせてもらいますね」と言い、
散らかり放題の部屋を見回して、
「先輩。俺、人のこと言えないんですけど、すぐに片付けてください。俺の寝場所ないですから」と言い放った。
スズキが弱々しく拒否すると、
レフティはキレて、
「片付けなよ!殴るぞ!!」と荒々しく言って来たので、
スズキはたじろいで、
片付け始めた。
部屋は綺麗に蘇った。

次にレフティは、
「先輩、お腹空いたのでナニか作ってください」と言った。
スズキがブツブツ言いながら、
カップヌードルに湯を入れて持って来た。
レフティはスズキを睨みつけて😠
「先輩。これナンですか😠😠❓」と不満そうに言った。
スズキは、
「カップヌードルだけど」と答えると、
レフティはカップヌードルを流しに叩き付けて、
「食えるかよ‼️」と叫び、
「先輩。俺メモりますから、材料買ってきて料理してください」と言った。
スズキが顔を曇らせて、
「ええ😨⁉️」と答えると、
レフティは、
「ぐずぐず言わずに買って来いよ!!」と叫んだ!

スズキは久しぶりにモールに買い物に行き、
食材買いながら、
どうやってレフティを蓮の咲いているところに送ろうかと画策した。

スズキが帰ってくると、
レフティは、
YouTubeの料理動画を参考に、
スズキに、
豚の生姜焼きを作らせた。

白米と豚の生姜焼き、
グリーンサラダにコンソメスープというメニューが出来上がり、
レフティとスズキは、
無言で食卓に着いた。

レフティが飯食いながら、
「先輩って、俺の母さんより料理上手ですね」と言った。
この言葉に、
スズキの心が揺れた。
更にレフティは、
「先輩って、めちゃ片付け上手で驚きました。部屋が新築物件してます」と言い、
スズキは心底うれしくなった。

ここにレフティのスマホ📱が鳴り、
母サマーからの通話で、
「レフティ、帰って来て」と言われた。
レフティは、
「父さんの初盆に手を合わせに帰るよ」と答えると、
サマーは、
「レフティ。この通話はスピーカー大きくしてるのよ。だからお父さんに丸聞こえよ」と言った。
レフティは軽く笑い、
「ジョークだよ!ジョーク!今から帰るから」と言って、
スズキに何も言わずに、
慌ただしく出て行き、
家路についた。

けど、
スズキは、
この日以降、
部屋を綺麗に片付け、
料理は手作りを心がけ、
再就職も果たした。

一方レフティは、
相変わらず部屋を散らかし、
サマーがいない時は、
スパーキーとファーストフード食いまくり、
夜遊びの限りを尽くした。

けど、
レフティ。
何気ないお前のわがままが、
ひとりの男を救ったことを覚えておけよ👍