
ノブミツの知り合いに、
カレンという名の美女がいる。
ノブミツはこのカレンに仲良くなりたくて、
「キミ、好きな人いるの?」と女性にはしてはならない質問のひとつをした。
けど、
カレンは笑顔で、
「いるわ」と答えた。
ノブミツは「誰?」と尋ねるので、
カレンは、
「トム・ホランドよ(スパイダーマンシリーズをはじめとするハリウッドのイケメン青年俳優)」と答え、
ノブミツは心に、
「映画俳優かよ」と軽蔑の念を抱いた。
しかし、
これは、
カレンに言わせれば、
「お前なんか相手にならんのよ」と遠回しに言ってることは言うまでもない。
そんなカレンには、
小さい頃から、
凄くかわいがってくれる親戚の叔父さんがいた。
叔父さんは、
カレンの言うことはナンでもきき、
欲しいものはナンでも与えた。
が、
この叔父さん、
カレンに対して、
あまりにも近づき過ぎて、
あまりにも馴れ馴れしかった。
そして、
「叔父さんはね、カレンちゃん大好きだから😍」といつも言い、
その度に、
叔父さんの目つきがとろんとなるんやった。
そうこうするうちに、
カレンの二十歳の誕生日が来た。
叔父さんはうれしそうに、
「二十歳のカレンちゃんの為にどんなお願いも叶えてあげる」と言った。
カレンは甘えた声で、
「叔父さん。お願いよ。お願いだから死んで」と言った。
叔父さんは愕然として膝を着き、
絶叫した!!
後からノブミツがカレンに聞いたところによると、
叔父さんは仕事を辞めて比叡山に登り、
坊主🧑🦲になって、
昼夜、
経文を唱えているという。