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ケイシロウとトークアバウト

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ひょうたん坂の侮辱の一夜

2022-10-26 23:55:00 | 日記




ひょうたん坂と呼ばれる、
名の通り、
ひょうたんに似た坂がある。
そこに夜な夜な、
ケイザブロウが、
ひょうたん坂の遠方を見つめ、
ため息吐いて😮‍💨
家に帰る。

このひょうたん坂を、
毎夜毎夜、
ケイシロウが、
「兄貴、来たぜ」と元気に、
チャリ乗って、
やって来たものやった。
が、
とある猛暑日に、
呼び出されたケイシロウが、
疲れて食欲が無いので、
コンビニの冷そうめんが食いたいとお願いしたのに、
ケイザブロウはスルーして、
ところてんを与えたんやった。
ケイシロウは心底、
兄を軽蔑した。
「俺は冷そうめん食いたかったのに、ところてん食わせやがって、このタコが😡」というひと言を残し、
ケイシロウは来なくなった。

ケイザブロウはそれでも、
今にケイシロウが来ると信じて、
夜毎、
ひょうたん坂に来てケイシロウを待つのである。
ケイシロウはケイザブロウの家には行かない。
やって、
俺の家に毎夜来てるから。

けど、
俺は不思議やった。
どうして、
ここまで性格の不釣り合いな兄弟が、
毎夜毎夜、
長年にも渡って、
仲良く励まし合うことが出来たのか🤔

俺はこの疑問を、
自称名探偵こと道頓堀川痴歩に相談した。
道頓堀川痴歩は、
しばらく考え込んだ後、
俺にこう言った。
「ケイザブロウって兄貴なんだろうけど、心が子供なんだろう。それに比べて、ケイシロウは心が大人だった。だから、ケイシロウが兄になってケイザブロウが弟になったんじゃないか?面倒見のいいケイシロウ。甘えまくるケイザブロウ。そんな逆転兄弟も、ケイザブロウの度を超えたわがままが裂いたんじゃないのかな」

道頓堀川痴歩の言うことは理に叶っている。
兄が弟になり、弟が兄になるこのミョーな兄弟関係は幕を閉じた。
冷そうめんを願った者にところてんを与えた代償を、
ケイザブロウは受けているだけのことや。

なのに、
ケイザブロウは理解せず、
その夜も、
ひょうたん坂に行き、
ケイシロウを待ち続けた。

覆水盆に返らず、
七転びくまモンの出っ腹もとに戻らずとはいうものの、
道頓堀川痴歩、
相変わらず、
コトの流れを見つめる視点は鋭い!


屋根裏のおばさん

2022-10-26 01:43:00 | 日記




またケイシロウが泊まりに来てたので、
書き込みが遅くなったけど、
G-CEO当人とのダベりからのことやから、
今からでいいとのこと。

本題や。

ハギモトというオトコが子供時代に体験した出来事。

ハギモトは、
両親を交通事故で早くに亡くし、
親戚の叔父さんに引き取られた。
この叔父さんは親切でやさしくハギモトに接してくれた。
叔父さんの家は大きく、
屋根裏があったが、
叔父さんからは、
絶対に入るなと言われていた。
そして、
そんな叔父さんも、
仕事関係での出張が多く、
ハギモトは、
一人で留守番するのが常やった。

その日も、
叔父さんが出張したので、
退屈🥱のあまり、
叔父さんの言いつけに背くことにした。
ズバリ、
屋根裏散策や!

ハギモトが恐る恐る屋根裏に初登りした時、
ドアが開いていた。
そして、
室内からは、
陽気な音楽が流れていたので、
ハギモトは中を覗いた。

すると、
叔父さん似のおばさんが、
テーブルに腰掛けて、
紅茶を飲んでいる光景が目に入った。
おばさんがハギモトの存在に気付くと、
笑みを浮かべて手招きした。
ハギモトが中に入ると、
このおばさんもすごく親切でやさしかった。
ただひと言、
ここに来たことを叔父さんには言うなという条件を出し、
ハギモトは従った。

こうして、
ハギモトの二重生活が始まった。
叔父さんがいる時は、
屋根裏には行かずに、
叔父さんがいない時は、
屋根裏でおばさんと過ごした。

時が大きく流れた。

ハギモトは、
留学することになり、
そのまま外国で暮らすことになった。
そんなハギモトの耳に、
親戚から、
叔父さんの死を知らされたので、
帰国することにした。

懐かしい叔父さんの大きな家での法要の際、
ハギモトの、
叔父さんの友人の一人に挨拶した。
ハギモトは、
子供時代のいろいろな思い出話しをした。
その際、
初めて、
公に、
屋根裏のおばさんのことを話し、
その後の行方を問うた。

その時、
叔父さんの友人から、
屋根裏のおばさんは叔父さんやったことを聞かされた。
つまり、
叔父さんが出張していなくなると、
屋根裏のおばさんになって生活してたということやった。
ハギモトは訳がわからず、
「なんで😦❓」と問うた。
叔父さんの友人は答えた。
「人の精神ほど謎に満ちたものはないんやさかい」、と。