
エンドウという40代男がいた。
両親を早くに亡くしたこの男を、
田舎に住む親戚のおばさんが育てあげ、
大学まで出してあげた。
なのにエンドウは、
歳を取り、
デブくなり、
寂しく一人暮らししているおばさんが、
再三、
「たまには帰ってきて」という願いをスルーしていた。
フツーでさえ寂しがり屋のおばさんは、
エンドウへの恋しさを超えて、
シカトを続けるエンドウへの呪いのレベルの感情を抱くこととなった。
勘の強いエンドウは、
そんなおばさんのナニかを感じたらしい。
やけど田舎には帰りたくないエンドウやった。
そんなある日、
おばさんが、
居間でひとりでテレビを見てたら、
いきなりデカい体のまわし姿の男が、
勝手に入って来た。
この男は、
ごつもり君やった。
おばさんが驚いていると、
ごつもり君はシコを踏む姿勢をとったので、
おばさんはキレて、
「あんた何や😡⁉️」と怒鳴った!
ごつもり君はキョトンとした表情で、
「エンドウから田舎のババさんと相撲とってこいと言われたんですけど」と答えた。
おばさんは、
エンドウらしい親しみの挨拶表現であることは知ってはいたが、
こんな熊みたいな男をよこしたエンドウの神経を疑い、
縁を切ることを決意した。
翌日、
エンドウ自ら田舎に行き、
「おばさん許してください」と言って抱きついて泣いたが、
おばさんは、
「うっとうしいわ😡❗️」と叫んで、
エンドウを突いた!
が、
エンドウに飯を食わせ、
布団をひいて寝かせているうちに、
おばさんとエンドウは、
元の鞘に収まった。