たかしの啄木歌碑礼賛

啄木の歌碑並びにぶらり旅等を掲載いたします

東北自動車道(下り)岩手山S.A.の啄木歌碑

2012-07-03 | 啄木歌碑
岩手県八幡平市にある東北自動車道下り線の岩手山SAに啄木歌碑があります。この歌碑は、日本道路公団が昭和から平成への改元にあたって啄木と故郷のえにしを記念し建立しております。










故郷の山尓向ひて
いふ事なし
故郷の山は有りがたきかな

啄木




この歌は、明治43年啄木歌ノート(8月28日)にあり、一握の砂「煙二」に掲載された。


石川啄木が深い悲しみを抱いて北海道へ移住したのは明治40年5月4日のことである。以後27歳で客死するまで二度と故郷に帰ることはなかった。しかし東京時代の啄木は岩手の山河を思い浮べ尽せぬ望郷の念を短歌に託し歌集『一握の砂』を編んだ。これが無二のものとして現代人の心を打つのである。
昭和から平成への改元にあたって日本道路公団は啄木と故郷のえにしを記念し、歌碑を建立して天才のおもかげを永く世に伝える。
      歌碑の歌は明治43年8月28日東京本郷弓町時代の作歌で、啄木自筆の原稿ノートより採録した。
                   平成元年4月20日 日本大学教授文学博士 岩城之徳





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