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たかしの啄木歌碑礼賛

啄木の歌碑並びにぶらり旅等を掲載いたします

岩山の「啄木夫婦」歌碑

2011-04-10 | 啄木歌碑
盛岡の岩山頂上に、昭和57年(1982)、啄木の没後70年を記念して啄木の銅像と、啄木と妻節子の夫婦歌碑が建立さられました。
岩山は啄木が通ってた盛岡中学から3㎞ほどで頂上に達します。頂上付近の道路の片側はゴルフ場・スキー場、遊園地で、他方は岩山公園になっており、散歩道、展望台がり、すぐその側に、啄木の銅像と夫婦歌碑があります。

 







啄木、歌碑、岩手山


啄木の体は、歌碑・岩手山の方に向いておりますが、なぜか顔は右側の姫神山を向いてます








 
石川啄木(一握の砂)

汽車の窓
はるかに北の故郷の
山見えくれば襟を正すも




石川節子

光り淡く
こほろぎ啼きし夕より
秋の入り来とこの胸抱きぬ



二首とも啄木の直筆から集字





屋上展望台



岩手山・市内の全景




姫神山



盛岡を訪ねてきたお客さんには、天候が良い日は、まず岩山を案内し、レストランの屋上展望台から岩手山・市内の全景、姫神山を見ていただき、その後、市内に戻り岩手公園(盛岡城跡公園)、啄木新婚の家、先人記念館、・・・を案内します。夫婦歌碑はレストランのすぐ傍にあります。

 
 

天満宮の啄木歌碑(3)

2011-04-03 | 啄木歌碑
天満宮の社に向かって左手の小道を20メートルほど下ると、中腹に小さな広場(望郷の丘)があり、そこには「啄木望郷の碑」が建っています。自然石に刻まれた文字は啄木の直筆から集字しており、狛犬の歌碑と同じ昭和8年7月に建てられました。

   



望郷の丘の歌碑



病のごと
思郷のこころ湧く日なり
目にあおぞらの煙かなしも

啄木
(一握の砂)



石川啄木が眩しいばかりの青春時代を送った盛岡回顧の一連の短歌「一握の砂」の「煙」の没頭に据えた「病のごと・・・」の歌碑が、盛岡啄木会の手でこのゆかりの深い天満宮の丘に建てられたのは昭和8年7月である。これは盛岡で最初の啄木歌碑である。また風韻ある自然石に刻まれた碑面の文字は啄木の直筆から集字拡大したものである(案内板)。
この歌は雑誌「曠野」(明治43年11月号)に発表され、一握の砂「煙一」に掲載されている。なお、望郷の丘には天満宮の階段の左側にある通路を進んでも行けます。車の方は裏にまわると参拝者用駐車場があります。





望郷の丘から見た岩手山



天満宮の階段から見た本町通り

この通りは、盛岡の中心部を通り、国道4号盛岡バイパスから天満宮の脇を通り、信号直進のまま10㎞先の盛岡の北部にある四十四ダムまで行けます。









昨年9月(平成22年)に撮影した啄木歌碑です。その後、整備され?、現在(平成23年4月)のようになっております。

















天満宮の啄木歌碑(2)

2011-03-31 | 啄木歌碑
平成4年7月に天満宮社殿横の稲荷社前に狐の石像一対が寄進され、その台座に啄木短歌が活字体で刻まれました。稲荷社に向かって右の狐像の台座に短歌、左の狐像の台座に建立の由来が刻まれています。

   


一対の狐像





狐像の台座の歌



苑古き
木の間に立てる石馬の
背をわが肩の月の影かな

啄木
(岩手日報)



この歌は啄木が岩手日報(明治38年7月18日)に書いた随筆 閑天地(20)「十一夜會の記」にあります。啄木当時の狛犬は台座がなく地面に直接置かれていたようで、啄木は上から見たので石馬に見えたのでしょうか。この歌は、狐象の台座に刻まれておりますが、狛犬の台座に刻まれても面白かったでしょう。






巖手日報 明治38年7月18日

天満宮の啄木歌碑(1)

2011-03-28 | 啄木歌碑
天満宮には3か所に啄木歌碑があります。盛岡駅から天満宮に行くには、駅前バスターミナルから市内循環バス右まわりに乗り「上の橋」バス停の次の「上の橋町」バス停で降ります。バスはまもなく右折しますが、天満宮にはまっすぐに進むと、徒歩5分ほどで到達します。天満宮の社には階段を登って行きますが、階段が大変な方は、階段の左側の通路からも行けます。車の方は裏に回ると参拝者用の駐車場があり、そこからはすぐです。啄木の当時の中学校からは歩いて15分ほどです。
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盛岡天満宮



天満宮の一対の狛犬






阿形の狛犬


夏木立中の社の石馬も
汗する日なり
君をゆめみむ

啄木
(小天地)
    




吽形の狛犬


松の風夜晝ひびきぬ
人訪はぬ山の祠の
石馬の耳に

啄木
(一握の砂)




「夏木立中の社の石馬・・・」は文芸雑誌小天地(明治38年9月号)に発表された歌です。「松の風・・・」は啄木の歌稿ノート(明治41年10月10日)にある歌で「一握砂」に掲載されている。この二つの狛犬の歌碑は昭和8年に建てられた。







日立市の啄木歌碑

2011-03-19 | 啄木歌碑
この歌碑は、昭和57年(1982年)に、日立港ロータリークラブが創立5周年を記念して「勤め済んで駅に下車する人々をねぎらう意味から」大甕駅前に建立しました。その後、大甕駅前の整備事業により、手狭になったため、平成9年(1997年)に日立灯台の側である古房地公園に移された(日立市郷土博物館)。昨年6月27日、日立市の梅原さんに案内していただき啄木の歌碑がある古房地公園を訪れました。







 



何事も思ふことなく
いそがしく
暮らせし一日を忘れじと思ふ

啄木
(一握の砂)





案内いただいた梅原さんの自宅は高台にあるので、大きな被害はなっかたそうですが、市内の多くは大きな被害を受けたようです。なお、歌碑のある古房地公園は被害を受けないとのことでした。



≪3月19日の盛岡の交通≫

新幹線:盛岡ー秋田は運行、盛岡ー青森は23日から運行見込、盛岡ー那須塩原は見込たたず
在来線:盛岡ー北上は運行、盛岡ー一関は20日から運行見込、盛岡ー青森は運行
高速バス:盛岡ー仙台、盛岡ー東京は運行、盛岡ー八戸は19日~21日運行(2)、盛岡ー青森は運行(1)
     盛岡―横浜は20日から2日で1往復
県内バス:盛岡―久慈(1)、岩泉(1)、葛巻(2)、宮古(6)は運行
飛行機:花巻ー大阪、札幌 は運行、 花巻ー羽田 は臨時で26日まで運行
  (  )内は運行数

ご利用予定の方は、テレビ等で確認下さい。