快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

巨大地や大津波 その64

2015-07-19 20:09:15 | 地震 津波
 新国立競技場についての話題が続いてます。
 前回の当ブログ記事で書いた通り、地震や火山の危険度を判断している最中の2012年の時期に、新国立競技場のデザインが決まったわけで、それなりの状況説明がなされればそれ程困難な話ではない、とも思えます。
 現状では「民主党が新国立競技場関連で下村文科相の辞任を要求」とか、安倍首相や森元首相が頻繁にコメントしなければいけない状況とか、まあ大変ですね。
 これ、単純に「地震リスクの増大が確認され、場合によっては富士箱根の噴火、或いはアーチにダメージを与えて観客に犠牲者が出る可能性のある震度や地震波を想定しなければならず、以前の金額どころかその構造自体がではとても無理。1兆円とかで多少安全性を増そうとも決め手にはならないし、国民負担を考えると現状では無理。だからデザイン変更か或いは規模を1/10以下とかに縮小して対応します」で良いだけでは?
 デザイン契約したザハ・ハディド氏もそれを言われたら、同意するのではと思います。
 何故かと言うと、ザハ・ハディド氏も「いいえ、そんな火山噴火や地震は起きません」とは言えないからです。仮に「無い」と言って本当に大地震や噴火が起き、更に犠牲者が出るとなる可能性を考えると、「そんなリスクは無い」と言い切るのは相当の「博打」になるはずなのです。
 「大地震や火山噴火が起きない」とは誰も予測できません。
 「地震や火山噴火が起きる」と言う100%予測が誰にも出来ないのと同様、「地震や火山噴火が起きナイ」と言う100%予測も誰にも出来ないのです。
 それと前回の記事で、新国立競技場に小さい規模のザハ・ハディド氏デザインのものを、旧国立競技場に大きいのを、と書きましたが、敷地面積の関係でやや困難かも知れません。
 その場合、旧国立競技場を建替えて、かつ移転と言う形にして、ザハ・ハディド氏デザインの小さな新国立競技場を旧国立競技場に設立、と言う手もあるのかも知れません。
 デザイン案を一度白紙の戻したのはいけなくはないでしょう。
 規模を小さくして復活させるのは簡単ですから、自由度は増すわけです。
 一度契約した事を何とか一形状だけでも守ろうとした、と言う姿勢は国際社会でも認められるとは思います。

巨大地や大津波 その63

2015-07-19 10:03:58 | 地震 津波
 新国立競技場の問題について揺れています。
 このブログとは直接関係はないように見えても、個人的にはそうでもない、と思えたので今回はこの件を記事にしてみました。
 あのアーチですが、費用面もさる事ながら、技術的な問題があるような事は建築家からも出ているようです。
 間に合うか、間に合わないか、の前に、そもそもそんな長いアーチを柱もなしで造れるのか?
 アーチを造る場合は、基礎や基礎杭を地下深くとらないといけない(更に個人的には広くもとらないといけないような気もする)と言う話なんですが、これって仮に何とか建設できても、どれだけの大地震に耐えられるのか? 安全確保できる震度や地震波の周期や地震波の波形(正弦波とは限らない)はどうなのか?
そこのところの話が全然出てこないのです。
 そもそもシミュレーションをしようにも、たかだか縮小模型などでは実物の大きさのものと同じ条件にするのはかなり大変だし、「安全ですよ」と言う条件の模型にされてしまいやすいと言う事は、十分あると思います。
 まあデザインと費用について白紙に戻ったとの話ですが、デザインを担当したザハ・ハディド氏への違約金とかの話題についての多くのメディアで採り上げられています。
 デザインの決定についての事の成り行きを見ますと、決定したのは2012年。
 民主党政権の時でした。
 実はこの時と日本の地震や火山活動の関係を見ていると少しわかるような気がするのです。
 西ノ島新島が「コンニチハ」と姿を現したのが、実は2013年。
 こう言う火山活動の活発化はおそらく東日本大震災の後、太平洋プレートの動く速度がずっと約2倍位になっている事による、と見られていますが、当時はそれが何年、何十年も続く、と言う断定に至らなかった時期ではないでしょうか?
何せ2011年3月から、1年かそこらですから。
 それで「まあ長いアーチも多少心配はあってもどうにかなるかな」とか見て、ザハ・ハディド氏の案を採用したのかも知れません。それが2012年。
 ところがその後、明らかに太平洋プレートの動く速度が鈍る事無く、どうも続くらしい、あげく、特に桜島、口永良部島、阿蘇山、御嶽山、箱根山(800年ぶり)、浅間山、と短期間にこれだけの火山が集中噴火、更にはどうもここの所八丈島近海で地震が頻発し、「これはもう今までと同じじゃあないな」と普通の人は思っているわけです。
 新国立競技場の関係者もそう言う感じに考えているかどうか、と言うのはわかりませんが、家庭向け地震保険料(掛金)が19%上がるというのですから、普通に誰もそのように考えていると見られます。
 それで2012年に決まってしまった長いアーチのザハ・ハディド氏の案が今の日本の状況に合わなくなって来た、と言う事も言えるのかも知れません。
 それで耐震性の強化による費用増。
 火山噴火による火山灰も同様で、酸性の微粒子が建物や電気機器の隙間に入り込む、すぐに障害が発生する場合もあれば数年、数十年してから錆と言う形で劣化が表面化する、とかがあるわけで、それだけグレードの高い防錆、シーリング、防塵なども必要になるでしょう。
 そう言う事と、あの予算が関係あるかは、私は関係者ではないのでわかりませんが、いずれにしても、「今後一体どうするのか?」 ですが、個人的案としてはこうです。
 新国立競技場は規模を数分の一とか十数分の一とかにして、一応、ザハ・ハディド氏とのデザイン契約は果たします。
名称も「新国立競技場」とします。
 「規模を縮小したのは地震、火山リスクが急激に大きくなったから」、とお詫びと共に普通に言えばザハ・ハディド氏は「ノー」とは言えないし、違約金も請求できない立場と思えます。そこで協力しないと、誠意がないと見られイメージ低下にもなるからです。
 一方、既に取り壊した国立競技場にメインの競技場として「国立競技場」をもっと安価で安全を確保できるものを造り、「国立競技場建替え」としてしまえば良いでしょう。
 別に「国立競技場」と「新国立競技場」があっても何もおかしくはない。
 横浜だって「横浜駅」と「新横浜駅」がある。
 そんなものは全国に沢山あるのです。
 こんな所でどうかな?と言うところですね。




巨大地や大津波 その62

2015-07-08 20:55:35 | 地震 津波
 箱根山の火山性活動はここ数日は静穏化していますが、傾向が掴めないのでまたいつ再度活発化するかはわからない状況のようです。
 小さいとは言え、800年ぶりの噴火だそうで、これに浅間山、阿蘇山、桜島、口永良部島、西ノ島を合わせてみると、これだけ同時、或いは短期間内に集中噴火するというのは、何千年に一度と言う事になるのかも知れません。
 複数の火山の短期集中噴火が、過去にどれだけ起きていたかは知りたいところですが、記録では定かなものは限られています。
 貞観地震の前後もどれだけ多くの火山が噴火したかについて、一部はわかっていますが規模を含めた全容まではわかりません。
 太平洋プレートが東日本大震災の後、約2倍のスピードで動くようになったそうですが、それは当然、北米プレートやフィリピン海プレートに潜り込むスピードが2倍になるか、そうでなければプレート境界面でアスペリティーとなって引っかかり、後で外れた時に地震となるわけですから、火山が噴火する方が寧ろスムーズに太平洋プレートが潜り込んでいる、と言う面もあるかも知れ舞ません。
 マントルとプレートが地球内部で大きな対流圏を成しているとしたら、貞観地震の後とかも、きっとハワイのキラウェア火山の火口は上昇していたのでしょう。