goo blog サービス終了のお知らせ 

ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

シリーズ「読了」

2025年04月14日 03時04分42秒 | 読書
「叙述トリック短編集」
著者:似鳥鶏

著者まとめ記事
 っ資料室(仮):「似鳥鶏」

「読者への挑戦状」
 … いかにも著者らしい、あのダラダラと長い文章に見せかけてその実何かしらを仕込んでくるとトリッキーな本文。この手の小説にはありがちな読者への挑戦状。
  「見せすぎ」と思わせるくらいに正々堂々とヒントを出しつつも実は…というのが著者の著作たる所以。

「ちゃんと流す神様」
 … まあ他のレビューを見ても「某有名な作品」を思い出す、という声が幾つか有って…それはともかく「そんな事までする?」っていう気持ちの方がちょっと大きかったです。

「背中合わせの恋人」
 … これはジワジワと締まっていく輪っかじみたストーリーテリングが気持ちいいというか…。叙述トリックにしてラブコメ、ちょっとした青春小説としてもスゴく良作だと思います。一番気に入った作品。
  「ココ、絶対アレなんだろうなぁ…」とは判っていたのに結局見抜けなくてまんまと…になってしまって悔しいやら面白いやら。

「閉じられた三人と二人」
 … してやられた作品です。まさに「THIS IS 叙述トリック」。作中でもツッコまれてはいますが肝心のアッチの方のアレは流石にヒドいかなww
  そしてこの辺でなんとなく…な違和感が漂っては来ます。

「なんとなく買った本の結末」
 …ここら辺りで何かアカラサマなネタが出て来ます(…それが何なのかはまだ気づきませんが←)。
  しかし上手いトコ突いて来ますねぇ…。騙されるというより感心しましたわ。

「貧乏荘の怪事件」
 …この一冊の中で一番「ヤラレた!」感の強い一発。いやマジみんな同じ感想を持つと思います。
  著者の発想力には恐れ入りましたww

「ニッポンを背負うこけし」
 …地方創生やら町おこしやらのネタを組み込みつつ話題の?時事ネタ?でもある某画家(集団?)を元ネタに…まさに本連作ならではのトリックをブチかましてくる一本。
  絵面が笑うわw実写化して欲しいww(いや絶対ムリだろうけど←)。

「あとがき」
 …コレは多分「アレ」だろうと思ってた。メタ的な小ネタ?を織り込みつつちょっとした「盲点」をつくトリックは、こんな奇抜な流れの中でもなかなかのキレを魅せている。

じっくりと読み返し読み込めばどんどん伏線が湧いて出て来るはず、の短編集。クセモノとしか言いようがない。

蛇足…単行本、文庫ともに「帯」が付いていてパズルじみた仕掛けがしてあったようだ。




「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年04月04日 12時32分39秒 | 読書
「ないない堂~タヌキ和尚の禍事帖~(5)」
著者:加藤元浩

 ※過去作など「まとめ記事」はこちらっ資料室(仮):「加藤元浩」へGO!

・「死霊」
 …「むじな」やんけ(←読めば解る)。最近まで気にならなかったけど…著者の描く「異形」とか「怪異」とかが具現化したビジュアルがかなりキモい((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル(4巻のレビューでも書いたけどっ[CLICK HERE!])
  こう…やけに距離が近い人とか、一部のコミュ強とかって…作中の「ある人物」みたいな心理なのかね?
  最後の一コマが何ともうすら寒い…。

・「鵺」
 …一コマ目で爆笑w良いセンスだw
  シチュエーションはまぁムリヤリだが←舞台はいかにも実際に有りそうで(闇)…宗教に半ば必然的について来る「胡散臭さ」みたいなモノってミステリーとの親和性が高いよね。
  ソコココに散りばめられた「レッドヘリング(攪乱要素)」っぽい幾つかの細かいネタの組み合わせがわりと面白い。

  こっちは最後のコマがちょっとなぁ…な気はする(意見には個人差が)。



「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年03月28日 00時46分54秒 | 読書
「片田舎のおっさん、剣聖になる外伝 竜双剣の軌跡(1)」
著者:(原作)佐賀崎しげる・鍋島テツヒロ/(作画)ハザマササミ/(構成)四谷ゼンジ

「片田舎のおっさん」スピンオフその1。
コミカライズ、4月からアニメ化、本作含めスピンオフ2作連載…「なろう」発でココまでのし上がるのスゴいよなぁ(他にも既に有るんだろうがオレの知る範囲という事で)。
真っ先に目に付くのが絵(画風)。元々のコミカライズが「絵師SSR」とまで言われるぐらいの画力と表現力の塊なのでね…。今作の画風はちょっと仕上がり切ってない感は漂ってはいますね(超上から目線おつ)。…まぁ本家だって1巻の表紙から今の画風へずいぶんコナレて来てるから(小声)。

最高位に上り詰める前の冒険者:スレナ・リサンデラが、引退した元・冒険者に依頼を受けた先に待っていたのは…。

原作&本家コミカライズでもちょこっと描写された、スレナの幼少期と似たような境遇の少女・ネルと同行する事に。
スレナ本人はなんせ「再生能力持ちのドラゴン」を「再生力を超えるスピードで一晩中切り刻んで絶命させた」なんて人外なスタミナ持ちなので、ほぼ素人のネルとのパーティはまさに凸凹感。

スレナが今のブラックランクになるまでと、ネルの成長譚が同時に進んでいく。
過去の自分を見るような思いなのか、或いは弟子の成長を見守る師匠の目線なのか?

1巻の引きではダンジョンアタックに挑むが、続けざまにピンチが待ち受ける。

どう切り抜ける!?

…からのおまけマンガのユルさよwww

【関連作品】
・オリジナルコミカライズ
「片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~」

 っ「片田舎のおっさん…(6)」
 っ「片田舎のおっさん…(5)」
 っ「片田舎のおっさん…(4)」
 っ「片田舎のおっさん…(3)」
 っ「片田舎のおっさん…(2)」
 っ「片田舎のおっさん…(1)」

・スピンオフ
 っ「片田舎のおっさん、剣聖になる外伝 はじまりの魔法剣士(1)」

「満足度:◯」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年03月21日 12時56分44秒 | 読書
「帰ってきちゃった発作的座談会」
著者:椎名誠・沢野ひとし・木村晋介・目黒考二

 関連まとめページっ資料室(仮):「椎名誠」と愉快な仲間たち

シリーズ(?)過去作
 っ「発作的座談会(2) いろはかるたの真実」
 っ「発作的座談会」

シリーズ初のベスト版(というか目黒曰く「もう座談会はできないから最後の一冊」)。

幕間ごとに挟まれる、それぞれによる小コラムがなかなかに面白い(↑の目黒の言葉もそこから)。
沢野の「老人と事件」はありきたりな切り口かと思わせてのアクロバティック着地が予想外。
また誰が書いてるのか不明だが、欄外から面々にツッコむ注釈がいちいち絶妙。

「買い物の問題」
119ページ「服を買いに行って店員の説明で余計にクラクラするのは服に対しての知識がないから」説を椎名が唱えると。だから本屋に行って本を探すのにはクラクラしない…と目黒が続ける。コレは名言かも知れない。

「わが人生の怒りとよろこび」
225ページで木村が「沢野でムカムカした事はない」と言えばすかさず椎名が「それは木村が沢野と一緒に仕事をしてないから」と一刀両断。目黒が「友人としてはとてもいい男だけど一緒に仕事はしない方がいい」と追い打ち(作家椎名・イラストレーター沢野・編集目黒だからなぁ)w

「幕藩体制を復活せよ おじさんたちの科学・日本史篇」
何がスゴいって例えば253ページの「木村センセイにおすすめする文春文庫」ってお題にサッとタイトルが複数出る所。別のお題からのスライドとは言え関連作まですらすら出てる。スルッと「何々の本の中に これこれはこういう話をしててさ」なんていうと、すぐに「◯◯では▽▽だって言うね」とかポンと返ってくるっていう…この人たち頭の中どうなってるのww


40年、50年それぞれの付き合いで知り尽くしてるんでしょうね…。好き勝手に喋らせといてもこういう話ができるっていう…実は一番ココが羨ましい。
ただのバカばっかりやってるオッサン達というワケではないんです←←



「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年03月05日 13時04分29秒 | 読書
「濱地健三郎の呪(まじな)える事件簿」
著者:有栖川有栖

 シリーズ1作目っ「濱地健三郎の霊(くしび)なる事件簿」

シリーズの3作目の短編集。2作目は未読という安定のゑんぶろクオリティw
そういや悪名高き武漢肺炎パンデミック時の連載だったのね…。その頃の時事ネタも各エピソードにチラチラと見え隠れします。

・「リモート怪異」
 …あったあった。流行ったのかどうかよく解らんが。
  ホラー映画のラストっぽいオチがゾワゾワする。

・「戸口で招くもの」
 …これはビジュアル(実写ドラマか何か)で見てみたいw
  リアルタイムで世の中の流れを組み込み、何気ない会話に伏線を忍ばせ…劇的な視点の変換で読むものをハッとさせる。

  そしてエンディングがエグいw

・「囚われて」
 …前話の引きからの一作。「それ」を「そう扱う」と「こうなる」…納得できそう、なのか?煙に巻かれたのか…。
  実はオチがw

・「伝達」
 …全然無関係?な話から…お、事件だ…?コレじゃないの?…あ、ココか?…違う…ソコ?
  ってくらい転々と移動する。
  これまた最後の一文が興味深い。

・「呪わしい波」
 …うわ回りくどい…。な話だが、あの手この手はこの世の常。バブル時代は後先考えない直接的な手段をよく聞いたモノだが(読めば何となく分かるかと)。
  オチが比較的爽快なのが嬉しい。

・「どこから」
 …ひと山越えたと思ったら、なヒネリが入る一本。
  こういう「存在」ってのもそりゃいてもオカシクは無いような気もする。

  オチは決まってるんだが…ごめん、本田圭佑が邪魔をするw


いやホンマに文章が上手いわ…スイスイいける。
小ネタも面白いし、快刀乱麻な解決でもないのに腑に落ちる感がスゴい。

2作目もそのうち…。


著者の他作品

江神二郎シリーズ
っ「江神二郎の洞察」

火村英生シリーズ
っ「絶叫城殺人事件」
っ「怪しい店」
っ「長い廊下がある家」
っ「火村英生に捧げる犯罪」

真夜中の探偵シリーズ
っ「論理爆弾」
っ「真夜中の探偵」
っ「闇の喇叭」


「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年02月03日 21時37分24秒 | 読書
「きのう何食べた?(19)」
著者:よしながふみ

 過去作などは…まとめページっ資料室(仮):「よしながふみ」をCLICK!

一冊を通して何かしらの「記念」を題材とする話が多い。「誕生日」「結婚式」「再会」「新たな仕事」…。

「曲げわっぱ」の弁当箱は本ぶろぐのブックマークにある「旅 籠 庭」さんにもちょいちょい登場。
憧れますが、絶対に事故起こすから手を出さないでいます…。シロさんなら大丈夫でしょ。

誤発注あるある…orz(3個でいいのに3ケース来た時の衝撃とかもうトラウマもので…)。

往復5キロのお散歩…速さによるよね。シロさんってばどうしてこうストイックなんだろう…(。ソ、)

全然、無責任な立場だけど…シロさんの苦悩は何故か理解できるなぁ…いつぞやのケンジも店長になった時、似たように悩んでたし…。
つかケンジ、いい顔してるなぁww

ジルベールからの電話がまた余計な?火種に…。
この話の根底に流れる問題についてはどこかでシロさんが本職の方で関わってたよね(ヨシくん&テツさんのエピ)。

シロさんの誕生日で始まった19巻は、ケンジの誕生日で幕を下ろすのでありました。



「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年02月03日 15時08分21秒 | 読書
「のの美捜査中!(1)」
著者:重野なおき

 著者まとめページっ資料室(仮):「重野なおき」へGO!

なんかどっかで見たなこの設定…とか思ったら似鳥鶏の「戦力外捜査官」だ。

この「群像劇+個々の特殊なキャラクター」を活かすっていうのは著者の得意技の一つで…リンク先にもいくつかある。また「警察(警官)」って舞台はまあありきたりではあるけど著者はちょっと捻ったシチュエーションを活かすのも上手い。

ギャグ一辺倒で攻めるかと思いきや、意外と本格的な推理ネタやマンガならではのトリック(29ページとか65ページとか)も挟んであり、そっちから見てもわりと面白い。

43ぺージ。あるあるの古典ネタをこうアレンジするかww

たまーに「真っ当な?刑事モノ」も混ぜ込んだり(警察のマンガなのに…)、色んな方面にハイレベルな著者らしい一冊。

蛇足…33ページのオマケまんがワロス

「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年02月01日 20時52分02秒 | 読書
「ワカコ酒(20)」
著者:新久千映

 著者まとめページっ資料室(仮):「新久千映」

458夜「タコガーリック炒め」
 ニンニクは好きなんだけど(特に中華)、◯◯のガーリック△△とかってあんまり食べない。たまにこういうのは喰ってみたい気がする(←それあなたの感想ですよね?)。

461夜「炎のカマンベール」
 チーズって言うと例の「軽トラのタイヤ」みたいなアレ(「ラクレットチーズ」な)。一回だけアレの真ん中で完成させたパスタって喰った事ある(聞いてない)。
 作中の「カマンベールチーズ」をブランデーで丸焼きにするって字面だけで「来る」じゃない

 「濃いめで?」「濃いめで」…悪い顔してるな二人ともw

463夜「ギザミの酢漬け」
 いやいやコレ「つきだし」じゃなくて完全に一品じゃん(作中でもそう言われてる)。…ゼイタクな(涎

469夜「ロマーナピザ」
 なんかレベチな「角打ち」だなおい。実家の近くにもあるんだけど、飲んべじゃないから何か敷居が高くてね…ベテラン飲んべと一緒でないと入りにくいわ。
 もうちょい若い頃は平気で凸してたんだけどね。

SP.「自宅酒6」
 ひたすら「スペアリブ」を煮込むw…こう、有り物で作るってのもまた料理の醍醐味。

SP.2「姉妹飲み」
 「きょうだい」で◯◯するってのは結構、憧れるなぁ。独特の距離感で解り合ってるような言うほどでもないような…。
 遠慮なく言い合える仲、は大切な存在だよね。




蛇足…あとがきマンガで「アマビエさん」に触れてたので思い出したわ…あの、閉塞感一杯だった一時期を…。


「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年01月30日 21時19分52秒 | 読書
「クプルムの花嫁(5)」
著者:namo

第三十一話…
 この子ら「婚約」した瞬間から距離ゼロ化したよな(裏山
 以前チラッと用具が出てた気がするが、そう(燻製)来たか。もはや新潟なら何でもありそうな勢いだな。

第三十二話…
 彫金だよ彫金。当然世代的には代替わりの話も出るだろうが…ことここに及んでさえ上から信頼されてるしいなの凄さよ…。
 まぁしいなの本領はこの巻の後半と6巻で開花するんで、間違ってないどころか最善手だとは思うが。

第三十三話…
 表紙の元ネタがこの話か。修、君って奴は…(裏山
 やっぱこのマンガの最大のポイントは…職人(だけじゃないが)が技術力の割に若すぎる、ってとこ。

第三十四話…
 でまたもや問いかけをしてくる美登さんもしかり。若いのにクセモノってのが多すぎるんよ(いや、実際そうなのかも知れんが)。
 98ページ…

リア充大爆発しろ("゚д゚)、ペッ


第三十六話…
 144ぺージの見開き…この信頼感よ。
 からの148ページ…修、君って奴は…(裏山←

第三十七話…
 燕市産業資料館、行きてぇ…。この空気感に浸りてぇ…。


過去作っ
 「クプルムの花嫁(4)」
 「クプルムの花嫁(3)」
 「クプルムの花嫁(2)」
 「クプルムの花嫁(1)」

「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年01月30日 01時07分32秒 | 読書
「疲れた人に夜食を届ける出前店」
著者:中山有香里

ほっこりしたファンタジーの漫画を1ページに納めて、次のページにレシピ(レシピは単行本描き下ろし)。
ご飯自体はそう特別なモノでなく、ごくシンプルでかつ皆が「コレ美味しいよね~」というメニューばかり(涎)。

表紙と第1話に登場するのが「おにぎり」「ウインナー」「卵焼き」。
まさに「こういうのでいいんだよこういうので」の代表的な夜食(朝食)でまとめサイトなどで延々と使い回される超絶定番メニュー。



それだけ普遍的に、皆に愛されるメニューなんですよね。

これはもう安定のほっこりファンタジー、かと思いきや…。

あれは卑怯やで(泣)…あんなところで泣かせに来るとは思わんやろ…。

一番最初から、疲れた皆に出前を届けていたクマさん…途中からミイラ取りがミイラ(←表現w)みたいになって…でバイトが入ったり、新人が頑張ったりゴリラ、ネコ、魔王(笑)とかサケ(鮭)とか部長とかwで皆にご飯を届け続けて…。

そしてクマさんにも…。
大きくグルっと回って「情けは人のためならず」的な…。スゴいなこの漫画。

疲れたアナタに、辛かった一日に。
何もなかった今日に、後悔だらけの日々に。

そっと届くのは「幸せのご飯」。

続編が出てます。フワッと面白くて実にいい漫画なので続いて読みたいと思います。

蛇足…そこここにシュールな笑いが紛れててコレがまた良いスパイスでwww

「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年01月27日 21時01分18秒 | 読書
「派遣戦士山田のり子(4)」
著者:たかの宗美

 著者まとめページっ資料室(仮):たかの宗美

8ページ…珍しく狼狽する派遣戦士ww

9ページ…「ケサランパサラン」wwwwwなっつww

32ページ…あったあったその設定w

49ページ…だから給料何に使ってるのか、と(派遣戦士としては超高級取りでしょアンタ)w

58ページ…コレはわりと致命傷。どうやってリカバーしたんだろう…?

73ページ…「ロケットパンチ」ワロタ…で、ホンモノ(生身)の手はどこに?

87ページ…「新五千円札」の時事ネタだが、コレ「樋口一葉」の方。雑誌掲載は2004~2005年、「一葉」の五千円札の発行は2004年11月。
     懐かしい本を読み返す時あるある(ついでに92ページも「新五千円札」ネタ)。

99ページ…「貸金庫」ネタ。…今となっては、なネタだがこういう「ニュースで悪い方に話題になる」のも時事ネタあるあるw

オマケは仲居さん編。
ちなみに仲居さん編、8巻で終了する。
 っシリーズ「読了」:「派遣戦士山田のり子(8)」

安定のマンネリズム。

「満足度:◯」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年01月27日 02時00分34秒 | 読書
「新米姉妹のふたりごはん(9)」
著者:柊ゆたか

あやりに対する「サプライズ」を帯でネタバレするとかww
コレは単行本派へのイヤ◯らせかww

この巻辺りからサチの「写真」スキルがグイグイと前に出て来る(パパンがプロだし)。

「ハンバーガー」
 …と言えばマクド(関東ではマック)には「ドカ食い気絶部」ってのが有ってだな←恒例超絶激マニアックネタ。
  チートデイとか意志が強くないと毎日がチートデイになっちゃうもんなぁ…。
  33ページではサチの(カメラ以外の)最強スキルがチラリと。

「サンマの塩焼き」
 …52ページ「イルカ」クソワロタ だよねぇw確かにソレ分かるけどww(読めば解る)
  で、この話から「サプライズ」が始まる(帯でバレてるけど←)。

「豚汁」
 …78ページww「鈍器」ww

「シュトーレン」
 …99ページ、コレは作り手冥利に尽きるわ。「分かってくれる」って嬉しいよね。
  100ページ。そう、あやりも成長してるんだよ。

「ポットパイ」
「ロブスター」
 …「新米姉妹」なりの悩み事が細かい表現で描かれている。似て非なる形で経験した人も多かろう。
  サチのキャラクターとは似ても似つかないが、だからこそ、な心象風景でもある。

食後のひと品
「あの日のすき焼き」
 …「前日譚」的なスピンオフ。あやりがこの頃から迷っていた事が繊細な描写で示される。これまた誰しもが経験する瞬間である。

おまけマンガ
 …アレルギー怖い。怖すぎる…(読めば解る)。


過去作っ
 「新米姉妹のふたりごはん(8)」
 「新米姉妹のふたりごはん(7)」
 「新米姉妹のふたりごはん(6)」
 「新米姉妹のふたりごはん(5)」
 「新米姉妹のふたりごはん(4)」
 「新米姉妹のふたりごはん(3)」
 「新米姉妹のふたりごはん(2)」
 「新米姉妹のふたりごはん(1)」



「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年01月26日 16時00分51秒 | 読書
「プロレス保健室(2)」
著者:坂入カツユキ

前巻っ「プロレス保健室(1)」

10話:"スワンダイブ"式登校
 …だからそれシクジったら◯ぬってばw

11話:垂直"竹割"式リバースDDT
 …39ページ…気になるっ…一コマだけ左右が違うんだ…そこだけっ(細かすぎて伝わらない系)。

13話:"教頭"式フライングボディアタック
 …たいそうに煽ってたわりにメッチャあっさりカタついてて草

16話:"みねうち"式ラリアット
 …クラッシャ―・バンバン・ピカソwww属性盛りすぎだろww

19話、20話で畳みかけに入る…。
そうよね、この展開で「プロレス同好会」が出ない方がオカシイもんね。
リングネームの下ネタwww
今やレジェンドに両ヒザまで突っ込んだ棚橋弘至ですらリングネームは…(以下自主規制

そして突然出て来る「あの子」とは…!?

と言う所で…「打ち切り」バッドエンド!!(…ですよねぇ…orz)

巻末のオマケページで「俺たちの闘いはこれからだっ(完)」…一瞬の丸め込み決着なのかそれともノーコンテストか!?


…もう少し続けたかったんだろうなぁ…。




蛇足…ほとんどイミフだろうが、そこは読めば解るって事でひとつ…。

「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゑんぶろアワード2024:最優秀書籍

2025年01月20日 14時53分12秒 | 読書
ゑんぶろアワード
「2024年最優秀書籍」

「ごほうびごはん(17)」
著者:こもとも子



◎寸評:
…言っちゃなんだが、こうしたほんわかホッコリ系のマンガがこういう成り上がり(?)を見せるとは思わなかったよ。ギリギリのギャグが有るワケでもない、ドロドロしたストーリーがあるワケでも、エロやグロがあるワケでもない。
 波の立たない安心できる物語しか描かれていないにも拘らず、だ(言うまでもないですが「ホメています」)。いかに著者が丁寧にストーリーを紡いで来たかの証左だと思う。

◎ノミネート書籍

 ゑんぶろ版

「新 謎解きはディナーのあとで」
著者:東川篤哉
 著者まとめページっ資料室(仮):「東川篤哉」

「片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~(6)」
著者:佐賀崎しげる(企画・原案)、鍋島テツヒロ(企画・原案)、乍藤和樹(漫画)

「薬屋のひとりごと 猫猫の後宮謎解き手帳(5)」「薬屋のひとりごと 猫猫の後宮謎解き手帳(6)」
著者:日向夏(原作)、倉田三ノ路(作画)、しのとうこ(キャラクター原案)
 …月刊サンデーGX&小学館版

「春と秋と奏ちゃんと。 (下)」
「らいか・デイズ(34)」
著者:むんこ
 著者まとめページっ資料室(仮):「むんこ」

 ANOTHER版

◎該当作無し。

◎総括
…レビューの数が少なすぎてもう…。それでもかなりな確率で「良い本」を読んで来たのが改めて分かる。
ズーッと読み続けてきた物語が相変わらずハイクオリティだったり、ガンガン追い上げて来たりってのは長いスパンで振り返るととても感慨深い。

…もうちょっと本を読んで、レビューを書こう。…そうしよう。

過去記事っ

ゑんぶろアワード2023:最優秀書籍
ゑんぶろアワード2022:最優秀書籍
ゑんぶろアワード2021:最優秀書籍
ゑんぶろアワード2020:最優秀書籍
ゑんぶろアワード2019:最優秀書籍
ゑんぶろアワード2018:最優秀書籍
ゑんぶろアワード2017:最優秀書籍
ゑんぶろアワード2016:最優秀書籍
ゑんぶろアワード2015:最優秀書籍
ゑんぶろアワード2014:最優秀書籍
ゑんぶろアワード2013:最優秀書籍
ゑんぶろアワード2012:最優秀書籍
ゑんぶろアワード2011:最優秀書籍
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリーズ「読了」

2025年01月20日 13時59分38秒 | 読書
「片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~(5)」
著者:佐賀崎しげる(企画・原案)、鍋島テツヒロ(企画・原案)、乍藤和樹(漫画)

表紙は「クルニ・クルーシエル」。この娘、口元がトンデモなく描き難いのだが…易々と使いこなして可愛らしさを損なわないとは…さすが「SSR」絵師…。
で、中味のトップ絵はミュイ・フレイア…5~6巻のメインキャストである。

5巻でも暗躍しているスフェン教の一部がどうにも全体的に胡散臭くて(元ネタのなろうの方ではもっと話が進んでいるが…それは変わらず)…ごく一般的な立ち位置のベリルにとっては合点の行かない事が多い。

まず15ページ…(師の反応に真っ先に[次のぺージで]気が付くアリューシアは流石で、124ページでは先手を打っている)、そして110ページ、153ページで完全にブチ切れるベリル。

片や単独潜入したミュイは、協会騎士団最強のシュプールに捕獲されてしまう。

体力的にも限界が迫る中、ベリルたちはこの窮地をどう突破するのか。

実に読みやすく、見やすい絵柄で…架空の武器・装具や町並みまで、まるで実在するモノのように細密で活き活きと描写されている。

ここから6巻の終盤にかけての大剣劇はここまでのシリーズ中屈指のスペクタクルで、完全に原作を凌駕している、と巷間大喝采である。


蛇足…個人的にはここまでのピークを作ってしまってこの先、大丈夫なんだろうか…なんて要らぬ心配をしてしまう。


 っ「片田舎のおっさん…(6)」
 っ「片田舎のおっさん…(4)」
 っ「片田舎のおっさん…(3)」
 っ「片田舎のおっさん…(2)」
 っ「片田舎のおっさん…(1)」

「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする