ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No267 ”ダブルM”マイケル・モーラーvs”ビッグ”ジョージ・フォアマン

2005年10月30日 15時56分38秒 | ボクシング
(WBA・IBF世界ヘヴィー級タイトルマッチ)
 35戦全勝L・ヘヴィー級に次いで2階級制覇を果しヘヴィー級初のサウスポー王者の初防衛戦は、10年のブランクからカムバックし再度王座載冠を目指すフォアマンが相手、しかしE・ホリフィールド、T・モリソンに敗れ最後のチャレンジと目されていた。またトレーナーも新鋭T・アトラス(モーラー)vsヴェテランA・ダンディ(フォアマン)の新旧対決とボクサー同様注目の的でありました。
 初回両者が対峙するといくらヘヴィー級とはいえ純粋でナチュラルなフォアマンに比べL・ヘヴィー級上がりのモーラーでは2~3階級位体格の違いが見られる、サウスポー・スタイルから右ジャブをポンポン飛ばし調子の良さそうなモーラーに対しフォアマンはサウスポー相手にやり難さが感じられる。2Rモーラーが左回りをして手数では勝るが左に慣れたフォアマンは基本に忠実に左回りをし右ストレートを放ってタイミングよくヒットさせる。3R両者の距離が縮まってきてモーラーのショートが当たる確率が高くなってきた、フォアマンの1・2も当たるが中に入られる機会も多くなってきた。
 4Rモーラーはフォアマンのストレートの射程距離より中へ入りそのダメージから逃れてショートレンジで勝負すると、フォアマンはどんどん中へ入られるとパンチの斬れも鈍ってきた。5Rモーラーは体を右に沈めてジャブを打つ為アッパー気味に伸びる様になりフォアマンのガードを縫って蛇の様に絡み付く、対するフォアマンはウエイトが250ポンドと軽いせいかパンチがヒットしてもダメージは感じさせない。6Rモーラーのパンチに比べるとフォアマンの右ストレートは左に流れてクロス気味に入る為ヒットすれば効果的だが外れるとモーラーの右・左が連打で当たる。
 7Rバランスを崩してきたのかモーラーのパンチでフォアマンが仰け反る場面が眼についてきて顔面も腫れ出してきた。8R劣勢を悟ったフォアマンが前に出てストレートをショートで連打するが、その隙を突いたモーラーの左ストレートで大きく後方にバランスを崩す、ラウンド終盤には激しい打ち合いがあるもイニシャティブは王者の方だ。9Rフォアマンはよりクラウティングに構え勝負に出るが、スピードで劣る為その打ち終わりをモーラーに狙われる。
 10Rフォアマンは右ストレート~左フックの逆1・2を狙うとズムを崩されたモーラー、そこに今度は正統派1・2を2発!最後の右ストレートを直撃されると王者は後方へ崩れ落ちる様にダウン、カウント10でも立ち上がれず試合終了。
 フォアマンが20年振りの王座復帰を果し新たな伝説を作り上げましたが、ジリ貧の挑戦者が勝てたのはリズムを崩させる布石となった逆1・2、其れを考案・実行させたのがA・ダンディならば正に策士の作戦がピッタリとはまった結果となりました。

No266 熊谷直子vsレジーナ・ハルミック

2005年10月30日 12時31分46秒 | ボクシング
(女子キックボクシング世界タイトルマッチ)
 女子キックボクシング黎明期の名選手熊谷が行った世界タイトルマッチ、今となっては正式な認定団体名やウエイトは解らないがレフェリーがサミー中村氏ゆえ全日本キックの興行で行われたと推測される。
 初回からムエタイ・スタイルに精通しているサウスポーの熊谷がパンチ主体のハルミック相手に左ミドルから左ストレートをボディに繋げるとハルミック脆くもダウン、戦意喪失気味の挑戦者は9で立ち上がったもののそのままカウント・アウト。物足りないながらも見事KO防衛を果した熊谷でした。