先生もつぶやく、生徒もつぶやく。

横浜市でピアノ教室を主宰しています。レッスン中の面白出来事などを紹介中。

ハモってます

2010-04-30 01:04:14 | レッスン日記
先日、図書館にて「和声の歴史」という本を借りて
読みました。
ネット上のレビューでは、「わかりやすく解説」などとあったので、
気軽に読むつもりが、どうしてどうして。
専門用語も飛び出す、本格的な本でした。

「和声」というのは、いわゆる「ハーモニー」ですね。

昔はハーモニーに対する意識が今ほどはなく、
あったとしてもそれはたまたまだったものが、
(お経を読む声明みたいな感覚が近いのかな?)
時代を経るうちにそれらを意識するようになった、ということみたいです。
で、昔は「綺麗に響いている」と感じるハーモニーも
かなり限られていたのに、やはりこれも時代を経るうちに
それまで「綺麗じゃない」とされていたハーモニーも「いいんじゃない」と
使われ始め、響が豊かになってきたとのこと。
それと同時に、今はもう飽和状態になりつつあるというのが
現状みたいです。

確かに。

ハーモニーがどういうふうに変わるかによって、演奏の表現は違ってきます。
でもそれは、昔からではなかったのだ、と思うとなかなか新鮮でした。


さてさて。

最近のレッスンでは、そんなハーモニーも生徒たちに直に感じてほしいと
生徒たちに伴奏パートを担当してもらう合奏をレッスンに取り入れています。

使う和音は、コードでいうと、ハ長調だとC、F、Gの三つだけ。
いわゆるカデンツといわれる、重要な和音です。

それらを私がランダムに言う順番に4カウントずつ、弾いていってもらいます。

で、私はそれに合った曲を弾く、というもの。

ヤマハのレッスンでも同じようなことやっているみたいですが、
これを生徒たちが知っている曲を合わせたものにすると、
彼らの集中力が格段に上がります。

まずは、こういう体験から、ハモっている体験をしていってもらいたいなあ、と。

そうすれば、自分の曲を弾くときも、間違えたときに
「ん??なんか変な感じ」と感じれると思うし、
伴奏付けにも興味を持ってもらえたらなあ、と思うのですが。。。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする