五行目の先に

日々の生活の余白に書きとめておきたいこと。

9月11日(土)晴れ

2010-09-16 21:03:45 | Weblog
 7時起床。朝食はトーストと野菜サラダ。抹茶の食パンは、少しだけバターを塗って食べると実にうまい。

 早いうちに出かける。今日は午前中のうちに用務を済ませる。幸い、予め段取りをつけておいたので、スムースに進んだ。

 またしても急なお誘いをくれた弟と合流する。向かう先はもちろん西武ドームである。まさか先週に引き続いて観戦することになるとは思ってもみなかった。しかも予告先発投手は、仙台での炎上劇の記憶もさめやらない涌井投手である。だが今日はきっちりリベンジしてくれるんじゃないかと思う。

 今日の相手はマリーンズ。何しろ相性の悪いチームだし、優勝争いのなかでの強力なライバルだから、試合前から俄然緊張する。

 球場に到着すると、すごい人出だ。ペナントレースも最終盤。盛り上がるのは必然といえ、こんなに混雑するのを見るのは久しぶりのような気がする。

 入口の前では、ライオンズOBの小関竜也さんのトークイベントが開かれていた。現役時代も好きな選手の一人だったが、こうしてスーツを着ていてもカッコいいなあ。



 弟が用意してくれたのは1塁側の内野指定席。3塁側は満席で、やっと確保したのだそうだ。この球場ではビジター側になるが、周りは圧倒的にライオンズファンが占めている。


 ライオンズの練習風景を眺める。僕のほうは結構緊張しているが、選手たちはリラックスムード。仙台では負傷したフェルナンデス選手も、中村選手と一緒にふざけていた。


 マリーンズ戦を観るのはいつ以来だっけ?何だか応援が大人しくなったような気がする。一体感こそあれど、うねるような熱気がなくなって、割と普通の野球の応援になっているような。その辺の事情は弟が解説してくれた。


 さすがに西武ドームの明るさだと、デジタルズームを使っての撮影はなかなか難しい。一脚でも持っていればいいのだろうが、手で支えているだけではやはりブレてしまう。

 注目の涌井投手の立ち上がり。いきなり先頭の西岡選手に3塁打を打たれる。続く清田選手は三振に仕留めたものの、3番井口選手にタイムリーツーベースヒットを浴びる。あっさりと先制される。何だかイヤな感じ。

 対するマリーンズの先発は吉見投手。こちらは1死後に栗山選手の2塁打、死球、四球であっという間に満塁。期待の中村選手が倒れて、ちょっとがっかりしたが、続く山選手がレフトの頭上を越えるツーベースヒットを放って、あっさり逆転。懸命にフラッグを振る。山選手は3回にもタイムリーヒットを打ってくれた。引き続き好調のようだ。

 涌井投手は、それほど調子がよくないように見えたが、きっちりと抑えていくあたりはさすがだ。3回から7回を投げ終わるまで、ヒットを許さなかった。


 レフトスタンドには、大きなユニフォームが掲げられて、さらに試合を盛り上げる。何だかサッカーの応援ぽい気もするが、これもまたよし。


 試合の中盤は、膠着状態が続く。ライオンズもランナーを出すが、決め手に欠ける。中島選手の併殺打もここのところ目立つような。

 弟が、ここ西武ドーム名物の日本茶を買ってきてくれた。ペットボトルに入って売られているのとは違う。濃いめの狭山茶で、少々粉っぽい舌触りなのもよい。お茶そのものは濃いのだが、飲んだ後はすっきり。この球場ではジュースではなくお茶だ。

 ラッキーセブンの攻撃前には、しっかりと風船を飛ばす。これを忘れたから仙台ではやられたのだ。依然としてそう思うことにしている。


 涌井投手は7回で降板。球数に余裕を持たせたのは、調子のせいか、それとも今後のローテーションを見すえてのことか。そんなに余裕のある点差ではないけれども。

 8回裏に、片岡選手のキャッチャーゴロの間に追加点。マリーンズが小林宏之投手を投入して、というところだっただけに、この1点は大きかった。

 9回表は、守護神シコースキー投手が登板。やはりこの明るさだと腕をぐるんぐるん回す動作はまともに撮ることができない。


 シコースキー投手は、先頭の井口選手に2塁打を打たれ、金選手のタイムリーヒットで1点を失った。何だかまたイヤな感じがしたが、何とか後続を断って、勝利をものにした。どうもシコースキー投手が登板過多で疲れているように見えるのが気になる。


 とにかく今日の勝利は大きい。この余勢をかって、先に3タテされたマリーンズにお返しをしたいところだ。



 ヒーローインタビューは、涌井投手と山選手。涌井投手は仙台の悪夢を払拭して、山選手は仙台で見たときと同じような活躍。どちらも素晴らしい。これでますます勢いがついていくことだろう。



 いい気分で球場を後にする。本拠地西武ドームでのレギュラーシーズンの試合は、明日と23日の2試合のみ。もちろん観に行くことはかなわないが、やっぱり本拠地が盛り上がるのはうれしいし、楽しいなあ。

 実家に帰って、両親と4人で夕食を摂る。弟のお嫁さんは、一時帰省していて、一緒に帰った姪っ子はとうとう歩くようになったそうだ。まだ10ヶ月だが、本当にすくすく成長しているようだ。今度会ったときに人見知りされなければいいがなあ。

 再び熱帯夜が戻ってきたようだ。1階の部屋で寝ることも考えたが、窓を開けてみると、案外涼しかったりする。もう少しで夏から抜け出せるだろうか。

9月10日(金)晴れ(弘前)→晴れ(東京) 

2010-09-16 00:17:10 | Weblog
 8時起床。朝食は摂らずにトローリーバッグをゴロゴロと転がしながら弘前駅に向かう。ドトールに寄って、モーニングセットを注文する。どうやら列車の出発まであまり時間がなさそうなので、テイクアウトにする。

 サンドウィッチとカフェラテの朝食を摂り終わると、しばらく眠る。やっぱり眠い。バッグには文庫本の小説を何冊か入れてあるが、ほとんど読むことはなさそうだ。

 八戸で新幹線に乗り継ぐ。列車を乗り継いでも、眠いのは相変わらずだ。大きな駅に停車すると、そのときだけ目を覚ます。盛岡に停車中に、開運橋のほうに目をやる。一昨日レンタカーで渡ったばかりだ。


 遠い場所なのに、中1日で通ると何だか不思議な気分になる。続いて仙台へ。仙台駅からは見ることができないが、出発して少しすると、Kスタ宮城のスタンドと照明灯がかすかに見える。こちらは先週訪れたところ。


 つい最近のことなのに、懐かしく感じる。

 東京駅のホームに降り立つ。覚悟はしていたが、やっぱり暑い。新幹線の車内では上着を羽織っていたのだが、それも放り出したくなる。

 昼食がまだだった。教えてもらった新丸ビルの7F、丸の内に行ってみる。かつての旧新丸ビルのスカイラインをあしらった低層階の上部に相当するところだ。余裕をもった空間配置で飲食店があり、それぞれテラスに出て、屋外でも食事を楽しめるようになっている。これは面白い。

 おまけに「高野山カフェ」なるイベントをやっている。高野山の観光キャンペーンのようで、南海電鉄が誇る観光列車「天空」の案内なども行われていた。驚いたのは、至るところに本物のお坊さんが歩いていたことだ。そして8つある飲食店それぞれが精進料理にちなんだスペシャルメニューを提供していた。

 どのお店も魅力的なのだが、何となくパスタが食べたくなったので、「欧風小皿料理 沢村」というお店に入る。アサリのジェノヴェーゼのランチセットを注文する。パスタもおいしいが、それ以上に付け合わせのパンがうまい。何でも軽井沢のパン屋さんが出しているレストランなのだそうだ。なるほど。前菜にデザートのプリン、カフェまで付いて1,600円は、場所柄を考えるとかなりお値打ちだ。

 食後にはテラスに出て、ぐるっと回ってみることにした。東京海上日動の2つのビルの間からは、江戸城の巽櫓と富士見櫓が見える。霞んでいなければ、もっとはっきりと見えるのだろう。はるか向こうには、市ヶ谷の防衛省の電波塔も望める。


 ぐるっと回ってみると、かつての東京中央郵便局舎の工事現場が見える。旧状は大きく損なわれているが、それでも何とか部分保存がされただけでもよしとすべきか。


 東京駅の丸の内口駅舎は、復原工事が進捗して、今はすっぽりとカバーに覆われている。戦災で失われた円形のドームも、着実に復原されつつあるようだ。


 東京駅周辺から皇居にかけて、ぐるっと見回すにはここは最高のスポットだ。お天気がいい日には、ここでのんびり過ごすのもいいだろう。たまたまランチのピークを過ぎた時間だったから、j比較的空いていたのかもしれないが、今度は夜にも訪れてみたい。

 国会図書館に行く。予め狙いをつけていた資料を閲覧する。だが、期待したほどのものではなく、複写も見送る。資料収集は毎回毎回思った通りの成果が得られるわけではない。こんな日もあるさ。

 約ひと月ぶりに松原名倉堂に行く。8月いっぱいで、よく調整をしてもらっていた先生がお辞めになっていた。先生とは野球の話しでよく盛り上がっていた。最後に直接ごあいさつをすることができなかったのが残念である。もっとも、独立開業のためにお辞めになったのだから、それはおめでたいことだ。院内には、12月に開業予定の整骨院の案内地図が貼り出されていた。こうやって、効果覿面の施術が広まっていくのはいいことだ。いつかお祝いにそちらも訪れてみたい。

 父に拝島駅まで迎えに来てもらい、帰宅する。一ヶ月ぶりの実家の食事は、例によって自然な味。たっぷりと堪能する。

 夜、クーラーのない2階の部屋で寝られるかどうか心配だったが、涼しい風が吹き込んでいる。これならよく眠れそうだ。