9時起床。イギリストーストとレモンジンジャーの朝食。
不動産屋から電話がある。今いる部屋をいつ退去するのか、という督促の電話だ。こちらは早く退去したいのだが、移転先の部屋がこの地震によって空かなくなってしまった。だから動くに動けない。その辺の事情は同じ不動産屋の別の担当者から説明を受けているのだが、と伝えると、居丈高だった電話の相手が急に恐縮し始めた。お互いいろいろ大変ですね、といって電話を切る。
大学に出かける。近所のガソリンスタンドは店を閉めている。行く途中にあるコンビニも品薄な感じだ。
研究室は、いつもならドアを開けると熱気が廊下に流れ出すような感じなのだが、こちらもスチーム供給が止まっているので底冷えがする。
パソコンを開くと、午後に緊急の説明会があるとのメールが届いていた。うちの大学も他の東北や東京の大学と同様に、ゴールデンウィーク明けからの新年度スタートという方針がすでに発表されている。だが教育学部の場合、教育実習などのスケジュールがあるために、簡単に1ヶ月先延ばしというわけにはいかない。その辺の対応について説明がされるようだ。
午前中は諸連絡で過ぎる。明日は学位記授与式だが、ゼミの卒業生から参加を諦める旨、連絡があった。平穏に過ごせるような大学においても、依然として影が落ちている。やるせなさが募る。それでも、まだ、と自分に言い聞かせる。
スコーラムで昼食。味噌カツの定食にコーヒー。食材が不足するなかで、いろいろとメニューのやりくりも大変なようだ。じっくりと味わう。
大教室に教員が集まって、新年度の授業日程に関する説明会。教育学部は1年次は他学部と同じように5月9日授業開始、2~4年次は当初の予定通り4月8日から、ということになった。ということは、例年と同様に4月から授業を始めて、夏休みは8月下旬から9月上旬までつぶれる、ということだ。教育学部ならではの不利の被り方だが、こればかりは仕方がない。
もうひとつ問題なのは、研究室の移転の日取りが白紙になったことだ。半年間の我慢だから、と、多くの文献や資料を倉庫に送ったままだ。新年度に向けて、そろそろあれやこれやと引っ張り出して読み込んでおきたいところ、それがいつになるのかわからない。困った。
研究室に戻っても、どこか手持ち無沙汰である。いや、やることはあるのだが、スケジュールが崩れてしまって、代わりに何から手をつけるべきなのか、整理できないでいる。
生協の書籍コーナーに行くと、こちらは普段とあまり変わりはない。だがコンビニのほうに足を向けると、相当な品薄状態だ。パンの棚には何もない。学食に行ってみると、野菜サラダなどはなく、メニューもかなり種類が限られていた。今日の夕食はここで、と思ったのだけれど、いったん手にしたトレイをまた元に戻して外に出る。
「プリムヴェール」はお休みかと思っていたが、ちゃんと営業していた。ただし当分の間20時閉店とのこと。チキンのマスタード焼きを注文する。こちらはいつもと変わらず、ゆったりと楽しむことができた。何だかほっとした。
ガソリンの供給のメドが立たないので、夜は自宅でじっとしている。考える時間と本を読む時間はある。こうした時間を有効に使わなくてはならない。