真っ直ぐ大学には行かずにイトーヨーカドー地下のJTBでパリ-バルセロナ間の寝台列車「ホアン・ミロ」号のチケットを受け取る。後になってもっと安く手配する手段があることを知ったのだが、何分初めてのことで、授業料と思うことにする。ドトールでコーヒーを飲む。
数件メールへの対応を済ませてからスコーラムへ。ランチは最後の一食ということで、今日は何とかありつけた。ただしチキンのピザソースのはずがチキンが切れてハンバーグピザソースになった。
3時からデータ入力の学生さんがやってくる。僕はその間事務作業。ひと段落したところでアイスクリームが食べたくなったので生協に買いに行く。学生さんにも休憩してもらい、しばしアメフト談義をしながらアイスを食べる。しかし今日も暑いなあ。
5時に学生さんが帰ってから採点作業。今日も昨日と同様に早めに切り上げてねぷたをみるつもりでいたが、途中で予定変更。一気に片づけることにした。例の226枚のやつである(今日まで手をつけていなかったのだ)。
今年度からテキスト(モダ本)を導入して、どれだけ成果が出るか期待していたのだが、全体的に昨年度よりもデキが悪い。ほぼ同じ問題を出題し、採点基準も変えていないのだが、軒並み点数が低い。あまりにも単純な間違いが頻出するので、思わず講義ノートやテキストを引っ張り出して僕が間違っているのではないかと確認してしまった。
不振の要因はいろいろあるだろうが、僕が思いつく限りにおいて大きく2つある。ひとつはテキストの誤読。ちゃんとテキストに書いてある内容を取り違えている。そもそも読んでいないのかもしれない。もうひとつは、テキストがあるという安心感から授業への集中力が欠如したこと。何となくテキストがあるからノートを真剣に取らなくてもいいや、と手抜きをしたのではないか。いずれにせよ、テキスト導入で学習成果は上がるはずという見込みは外れたことになる。後期はテキストなしで授業をしてみようかなあ。
採点していて一番がっかりしたのは、近代史に関する知識がデタラメなこと。信じられないかもしれないが、「明治期後半の高度経済成長」(まあ経済成長はしたのだろうけどね、と無言でつっこむ)なんていう記述が出てきたりする。「戦後教育改革によって士族・平民の身分が作られ」(いったいどんな改革だよ!)なんてのもあった。それがひとつではなく、複数みられるのだ。やっぱり日本史は近現代から遡る形で教えていったほうがいいんじゃないかなあ。大学の講義のなかだけでフォローするには限度があると思う。
採点を終えて息つく間もなく、今度は学部別・学籍番号順の並び替え。これがまた結構手間取る作業。それを終えてからようやく点数の入力となる。
残るは140枚の採点作業。先に226枚をこなしたので、何となく明日一日でどうにかできるんじゃないか、という気分になっている。