以前、ネット上を随分探し回っていたので、もうナムコレクションが増える可能性は
低いよなあと諦めていたのですが、思いもかけぬ作品をゲットすることができました!
(見つけて下さったD様には本当に感謝でアリマス~)
『搖錢樹(The Money -tree)』(1973)、協利電影有限公司の作品でコメディです。
協利=功夫片て勝手にイメージしてたので、功夫以外の作品も結構あることを知って、
意外でした。
オープニングはアニメーション。
なぜかナム兄の名前が「LAM」になってるんですが…香港ネイティブ読みなのか??
これ、ナム兄と沈殿霞らしい。カッコいいのはいいけど、なんかヘン!と思ったらヒゲが無い。
お話の主人公は、Suzy(字幕ではSucy、孟莉)という女性。
縫製工場の女工でしたがクビになり、派手な美貌を社長に見初められて愛人として
囲われます…が、恋人の伊雷とエッチしているところを社長に見つかって、家を出るハメに。
「これからどーすんのよー」な孟莉さんでしたが、この恋人がなかなか悪い男で、
何か企んでいる様子。
場面変わって、とあるマンションのエレベーターに乗り合わせた孟莉さんと曾江さん。
すると孟莉さん、いきなり服を破って「1000ドル払わないと、大声出すわよ!」と。
…強請りかよ!
ところが、曾江さんは耳が不自由で、「何を言ってるかわかりません」と言い、
「ここに書いて下さい」なんて手帳を渡すんだもの(苦笑)
肩透かしを食っちゃった感でしたが孟莉さん、「今お金持ってないし、この上に住んでるんだ」
と言う曾江さんに着いて、彼の部屋まで行くことに…
とってもサイケ!な部屋だった(驚)
「(耳が不自由だから)他人とコミュニケーションするのは久しぶりだし、嬉しいよ」などと
いじらしい事を曾江さんが言うので、一緒に夜を過ごすことにした孟莉さん。
二人は食事の出前をとるのですが、オーダーした先が「杏花楼」…あの杏花楼???
なんだか曾江さんはエッチくさくて、「お金払うからさあ~」と、こんな展開に。
曾江さんと一戦(だかどうかはわかりませんが)交え、お金もせしめて、「さよなら~」と
帰ろうとする孟莉さん。ところが、曾江さんは一枚上手だった。
先ほどエレベーターで、強請の言葉を書き込んだ手帳・・・これで警察に届けるぞ!と
逆に脅してきたよ!耳が聞こえないっていうのは、芝居だったのよ!
うーん、エロくて悪い男の曾江さんもステキですね♪
結局、お金は取り上げられ、タダでヤラれちゃった孟莉さん。作戦を考えた恋人にも
叱られてしまいます…(この男も相当ヒドいヤツですが!)
…で、今度はこんな仕事。
このダンサーのお仕事中に、お金持ちのおじさまに見初められる孟莉さん。
今度のお相手には後妻として迎えられ、不自由なく暮らしていましたが、
株が暴落、旦那様は「破産じゃー!」ということに。
そんな時、一人娘である沈殿霞(リディア・サム)が身に着けている翡翠の腕輪に
150万ドルもの価値があることが判明し、これを狙う孟莉さん。悪い女やなぁ!
リディア、可愛いです(^-^)
そして、肝心のナム兄(南宮勲)は、なんと沈殿霞のボーイフレンド(?)の役!
女優志望のリディアは、映画に出ることになって喜んでいて、「将来は結婚して、
こんな家を建てて…」なんて夢を語っているそばで、なぜか池の魚を取るのに夢中な
ナム兄…(しかも素手でだよ!)
リディアは腕輪をはずそうとするも、はずせない…というのは、着けた頃より太ってしまった
から。そこで、ダイエットするようにお父様から言われますが…
盗み食い!
牛乳飲んだ上に、鳥モモ肉2本て…(苦笑) そして、叱られてふてくされてます(笑)
ナム兄は、リディアが好きってわけでもなかったようなのですが、彼女の腕輪の価値を
知ると、イヤらしく変貌するのです…
リディア・サムにキスするナム兄て…こんなシーンを観られるとは思ってませんでした!
それにしても、わかりやすい(苦笑)
高価な腕輪を身に付けているので、お父様から外出禁止を言い渡されているリディア、
撮影があるから出かけなくては…と言うと、孟莉さんは「送っていく車を用意するわ」と。
…モチロン、罠です。
さあ、ココからのシーン、ナム兄のアクションもあるので動画でどうぞ(笑)
監督役の孫嵐の他、錢月笙、袁信義、元華、元奎…も登場しますよ。
http://www.youtube.com/watch?v=xWl50aBTQz4&feature=share&list=UUKexrJ3Pbq_DH_qiW-31f9Q
最後のナム兄のリアクションがまた、わかりやすいですこと(苦笑)
こんなことになったので行方をくらまそうとした孟莉さん、以前ダンサーをしていた時に
色目を使ってきたエロ社長の部下・陳浩と再会、このエロ社長の世話になることに。
不自由なく暮らしているのに、エロ社長が韓国へ出張すると、社長の運転手・譚炳文や
部下・陳浩とエッチッチな孟莉さん。
盗みに入ったコソ泥の李昆は、タンスに隠れたが出るに出られず困ってしまって…と
いう3つめのエピソードもあるのですが、詳細は割愛させていただきます。
結局、エロ社長のところにもいられなくなってしまい、「金のなる木はどこにあるの?」
って孟莉さんがつぶやいて劇終…
ヒロインがヤラシイ男を手玉にとってお金を巻き上げるお話だったら、スカッとしたかも
しれませんが、単に男好きでだらしなく、ずる賢いわりに抜けている女、ってだけみたいで。
コメディとしても笑えるものでもなく。
ただ、ナム兄ファンとしては、貴重な1本であるのは確かです。
だって、リディア・サムのくちびるを奪うナム兄なんて、他では観られませんから!
あと、タンクトップ姿も、新鮮でした(笑)
功夫片ではないんでアクションはゆるいですが豪華な顔ぶれにニヤリ。
彼は酷い役どころではありますが、この分りやすい演技は愛嬌があって意外な一面が見えました。
袁和平なのにー?と思いましたが、功夫片じゃないんですから、大目に見てあげないとですね。
こんなナム兄を観ると、もっとコメディでの彼を観たくなりませんか?
韓国時代の作品、観ることができると良いのですが…(溜息)
返コメ遅くなりシツレイシマシタ。
さすがに70年代ファッションだからねえ(苦笑)
でも、作中に出てくる当時の香港の街並みなども眺めていると楽しいので、
この時代の香港映画も好きなんです~
今頃観ててすみません。面白かったです!
リディアって、こんな時代もあったのねって感じで感慨深いです。
わたくし自身がすっかりリディアと化しておりますw(twitterのアイコン)→→→
久しぶりにお会いできるのを楽しみにしております~