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1.18 一瞬で凍るジュースを作って

2012年01月30日 | 日記
1月18日(水)

 一瞬で凍るジュースを作ってみた感想を紹介します。(一部抜粋)

・本来は、ジュース自体はペットボトルの中で凍らないはずです。しかし、今回の実験では「炭酸ジュースのシャーベット」になってしまいました。どうして氷と食塩だけで炭酸ジュースが凍るのでしょうか。氷は溶けるときに周りの温度を吸収することによって温度を下げます。溶けたときに周りに塩があると、塩が溶けて塩水になります。塩水が凍るのは0℃以下なので、氷が水に変われば変わるほど温度が下がっていくと考えられます。最高で-21.2℃まで下げることが出来ると考えられています。
 また、炭酸ジュースは-10℃ほどで凍るそうです。
ということは、今回の実験では食塩を大量に入れたために炭酸ジュースの凍る温度以下まで下がってしまったということなのではないでしょうか。時間のかかる実験ですから、次回実験するときには、何カ所かに分けて、食塩の量と氷の量を変えて実験してみると成功するのではないでしょうか。つまり、今回の実験の成功を左右するポイントは温度にあると言えると思います。
 実験書にはこの温度が書いてありません。
 調べてみると、-7.5℃で保存するとか、振動や衝撃を与えずに冷やすとか実験を成功させるヒントがみつかりました。このことも次回の実験の工夫になると思います。
 
 今回の実験の考察に戻ります。
 今回の実験では炭酸ジュースが氷になりました。しかも、よく観察してみると、氷の内側は液体で空洞が出来ました。水を冷蔵庫で凍らせるときに、急いで出すと氷の表面だけが凍って内側は水のままの時がありました。氷が凍るときは、表面から凍る性質があると考えられます。今回も、ペットボトルの表面が冷たいため、表面から凍っていき、内側までは凍らなかったと推察できます。ここにも、次回実験を成功させるヒントがあります。凍らせる時間が長すぎたと言うことです。
次回の実験では、これらの経験を生かして、是非成功させたいと思います。
            [高1男子]

・炭酸のジュースを凍らせると炭酸が抜けることが分かりました。しかし、その原理がよく分かりません。是非調べてみたいと思いました。 [中2女子]

・みんなで氷を細かく割る作業が思った以上に時間もかかり、大変でした。炭酸飲料のペットボトルを切り開くと、激しく泡が出てきてビックリしましたが、凍りすぎてしまい、氷になっていました。この様子を観察すると、うっかり炭酸飲料のペットボトルを落としてしまった後で、フタを開けたときの様子によく似ていました。
 だから、次回実験するときには振動を与えないようにしたら良いのではないでしょうか。    [中3女子]

・凍った炭酸飲料のペットボトルのフタを開けたときはペットボトルの口が炭酸飲料の氷でふさがれていて、何も変化が起こりませんでした。しかし、ペットボトルをカッターで切り開くと、勢いよく出てきてびっくりしました。以前、一瞬で炭酸飲料の炭酸を抜いたことがあり、そのときも激しく泡が出ましたが、今回は比べられないほど勢いよく泡と液体が飛び出てきたので驚きました。ペットボトルの中は氷に押さえられ、相当な圧力になっていたのだと感じた実験でした。[中3男子]

・部活の後半から参加したため、実験室に到着したときは炭酸飲料が凍ってしまい、実験そのものは失敗に終わったと聞きました。しかし、凍った炭酸飲料を細かく割って食べたい人が美味しそうに食べていました。その人達の笑顔がとても印象的で、実験としては失敗かもしれないけれど、活動としては大成功だと思いました。
 また、実験は失敗したらまたやれば良いので、次回の工夫を考えていきたいと思います。[高1女子]

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