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ダイタランシーとは

2011年05月03日 | 日記
5月2日(月)

 今日は片栗粉の科学に迫りたいと思います。

 家庭にある普通の片栗粉1kgに水600mlほど入れたもの、これがとてもおもしろいダイラタンシーという状態です。
 ダイラタンシーとは、細かい粒子と水分が混ざることにより、液体のような固体のような状態になることです。これに圧力を加えると、液体のような状態から固体状になります。圧力を取り去ると、また液体のような状態に戻ります。

 日常では、波打ち際のぬれた砂を踏むと堅くなったように感じるのに似ています。
 これもダイラタンシーだそうです。

 とにかく、今日は、片栗粉で遊んでみました。


 少し水を入れすぎましたが、ぎゅっと力を入れて押すと、固まることがわかります。


 全員が体験します。


 今日は、卒業生の先輩も手伝ってくれました。

 たったこれだけの実験でしたが、みんな楽しそうに「泥遊び」をしているようでした。

 次回は、炭酸飲料にどれだけの二酸化炭素が含まれているのか実際に水上置換法で確認する予定です。

 【今日の感想】(一部抜粋)

 ・久しぶりに高校に遊びに来ました。部活にも参加できてとても楽しかったです。
  単純な実験ですが、その仕組みを考えると勉強になります。
  ダイラタンシーは何度か高校時代に経験済みです。手で強く押すとなかなか堅くて手が沈んでいきませんが、ゆっくり押すと沈んでいきます。すくい上げると独特の感覚を楽しめます。こういう経験は、家庭でもできますが、仲間がいるから余計に楽しいものだと卒業生だからこそ感じます。また、ここだからこそ感じる「温かさ」があります。
  今日は、理科部のみなさん、ありがとうございました。[卒業生]

 ・片栗粉がプヨプヨしていて気持ちよかったです。とてもビックリしたというのが実感です。[中1 2人]

 ・あまりよくわからなかった。[高3]

 ・とても不思議な感触でした。おもしろくて遊んでしまいました。[中2]

 ・手で強く押すと堅くなり、ゆっくり押すと柔らかくなる。人間も強く出ると頑(かたく)なになるのと同じようで不思議でした。押した後に手を引き抜こうとすると、手に片栗粉がくっついてきて、そのままドロドロとした水のように流れ落ちました。何だか少し気持ち悪い感触でしたが、楽しい実験でした。[中1]

 ・片栗粉が固まったり、固まらなかったりする不思議な感触でした。[高2]

 ・ダイラタンシー現象は、テレビで見たことがあり、一度はやってみたいと思っていた実験でした。テレビで見るのとは違って、実際の手の感触が変わっていておもしろかったです。水と片栗粉だけでこんなにおもしろい実験ができるんですね。一度、大量の片栗粉と水を使って、その上を走ってみたいと思います。[高1]

 ・片栗粉の弾力はすごかったと思う。時間があったらもう一度やってみたいです。[中3]

 ・単なる片栗粉がさわると感触が変化して不思議でした。[中3]

 ・食べ物である片栗粉の実験です。私は木、食べ物は食べるものだけに利用するという感覚なので、ちょっと変な感じでした。[高1]

 ・片栗粉が固まって、気持ちよかったです。[中1]

 ・水に濡らした片栗粉をさわった感触は、堅いのにヌメヌメするという独特のものでした。[中2]

 ・片栗粉の中に手を入れるとどうなるのか、実際に中に手を入れてみると、柔らかくて何も感触がありませんでしたが、そのまま中で手を握ると片栗粉が手にくっつきました。
  そのまま手を上げると、片栗粉が溶けてなくなる感覚がありました。[中2]