東白川タカブ研究会 雑記帳

山里の伝統食「ヘボ」の文化と、山里の暮らしを伝えます

自然巣が残っている

2011年10月09日 | 雑記帳
10月9日(日)晴れ 今朝の気温10℃

このところ早朝は肌寒い程度だが、冷え込みが続いている。日中は温度が上がって20℃前後になり、少し動くと汗ばむ感じだ。本格的な秋に入る前の気候なのだろうか。ヘボハウスでは、ヘボ達が巣の拡張まっただ中で、餌の奪い合いが激しくなって来た。アカ蜂の飛来が急激に多くなって、飛来してはヘボちゃんをさらっていくから、日に三度はタモを振り回して捕殺しなければならない。
来年の為に育てている女王捕獲用のコロニーの選択はほぼ決まって、順調な通いを見せている。ヘボハウスの中には、食用にする巣も飼育しているから、数日前から鶏肝は中止して、鶏の胸肉と魚を中心にした餌に切り替えたのだが、何となく鶏肝の方がよく食べてくれるような感じがしている。砂糖水には急激にヘボの飛来が少なくなって来て、代わりに日本ミツバチがやって来るようになって来た。
休日の今日は弟がやってきて、自然巣を取りに出かける事になった。約束の時間までには少し間があったので、落ち鮎を捕る為に仕掛けた張り網を見に行くと12匹の鮎が掛かっていた。オスは婚姻色が出て、背中の肉が盛り上がり、肌がざらついて手袋無しでも簡単に捕まえる事が出来る。雌はお腹を満タンに卵で膨らませていて網から外そうと強く握ると、卵がお腹から出て来る。弟が土産にしたいというので冷蔵庫に保管してやる事にした。このとき外道にウグイが掛かるが、これはありがたい外道でヘボちゃんの餌になるのだ。
今日はこれを捌いて竿に刺し、山に出かける事にした。午前9時に家を出て、午後二時までに4巣発見したが、そのうちの2巣は小さなもの、二つを掘り上げたが、雄蜂の幼虫がやっと産みつけられたところで、収穫には少し早い感じである。あとの巣は残してきたが、今年は自然巣が沢山残っているようだ。