今回も、涙季さんが付き合ってくれました

「七之助可愛い!!」とか喋れる友達は貴重です(笑)
ほんと、毎回色々話せるので楽しいです♪
さて。。
先日のニュースゼロで、勘三郎さんがこのお芝居について語っていらっしゃいましたね!
もっと注目されて、若い観客が増えますように。
公演詳細↓
演出・美術
串田 和美
出演
中村 勘三郎
中村 橋之助
中村 七之助
笹野 高 史
片岡 亀 蔵
坂東 彌十郎
中村 扇 雀
今年も立ち見で(笑)
コクーンのロビーには、去年より多くのお店が出ていました!
お弁当やグッズの他、新参者にも出た人形焼とか、お団子なんかもありました
今年のコクーン歌舞伎「佐倉義民傳」、面白かったです!!
去年の「桜姫」では、七之助の犯罪的な美しさに完全にノックアウトされましたが、今回の七之助は可愛かった~w
なんか、すっごく好きなんですよ…七之助。。(笑)
見てるだけで幸せ♪(笑)
今回は、台詞の言い回しも現代劇とほぼ同じだし、白塗りも将軍だけだったと思うので、歌舞伎に慣れていない方でもあまり違和感なく観られると思います。
ラップやエレキギターも多用されていますし、演出は野田さんのようなスローモーションがあったり、蜷川さんのように本物の土を使っていたり、劇中劇の形をとっていたりと見所は盛り沢山!
面白い
内容は…かなり泣けるお芝居、というか、話の展開が結構辛いです。
特に後半…
もちろん笹野さんは笑わせてくれますが(笑)
子役の使い方が上手かったなあ…健気で涙を誘っていました。。
ラップが高揚感を煽っていて、要所要所で盛り上げていました。
去年の「大江戸りびんぐでっど」のダンスと、どことなく似てたかも…(あれ、コクーン歌舞伎で再演して欲しい♪)
ちなみに、ラップは伊藤ヨタロウさん作曲です。(カテコに出てきてましたw)
後半で、勘三郎さんが一階席を走り回ったり、三階席に登場したりするのですが、体力的に大変そう…
でも、やるんですね~。どこまで観客を喜ばせてくれるんだろう!(笑)
私と涙季の近くには、橋之助さんが突然登場!でビックリしましたw
勘三郎さんの妻役・扇雀さんが出てくるシーンで、その佇まいや勘三郎さんとのやり取りが素晴らしくて驚きました。
なんというか…女形、ではなくて、ちゃんと”母・妻”としてそこに存在しているというか…
二人の呼吸がまたよく合っていて良かったです。
で、最後の演出がまた面白い!
まあ、コクーン歌舞伎であそこで終わる訳ないか、とも思いますが…
かなりストレートに問題提起をしていて、観客までをも巻き込んだ幕切れでした。
なんだか、何百年も昔から、人間が抱える根本的な問題って結局変わらないんだなぁ…と最近よく思います…
形は違うかもしれないけど、何百年も前から政治の問題とかいじめ等々って存在していて、人の心があるかぎり、そういうものは今後何千年経ってもなくならないんだろうな~と…
だからと言ってただ絶望しているべきではないだろうし、やっぱりこの舞台は若者がもっと見るべきなんだろうな…。
最近、巷には”絶望”というと大げさですが、”諦めモード”が漂っているのは否めない気もするのですが。
とにかく、演舞場でも赤坂でもなく、渋谷で上演しているという意義は去年より大きいのかと思います。
得体の知れない高揚感が観客にも伝染して、カーテンコールは大盛り上がりでした。
なんか、演劇(特に歌舞伎)での切腹とか磔の場面って、不思議な効果を持ってる気がします。
舞台の上の作りものだとわかっているのに、何となく本物のような気がしてしまって…
あと、当時の農民の暮らしというものが身に迫って感じられました。
私は田植えや稲刈りを手伝うことがあって、お米を作るってこういうことなんだ…と身をもって感じたりするので、なおさら…。
それに、祖母の家に行って田畑を眺める時、いつも昔からの人の営みをなんとなく感じるので、今回のお芝居はなんだか遠いようで近い気がしました。