初めての浅草公会堂での歌舞伎!
仲見世には役者の名前が飾られていたり、至るところにポスターが

浅草寺にもお参りし、散策を楽しみながら劇場へ。
舟和の芋ようかんを買ったり、幕間に仲見世で買った人形焼を食べたりと、初めての浅草での観劇はとても美味しかったです(笑)
2000円でたっぷり楽しみました

お年玉〈年始ご挨拶〉
愛之助丈が体調不良ということで心配していましたが、2,3日で復活しこのお年玉挨拶も見られたので安心しました。
でも、これって一体何やるんだろう?と思っていましたが、格式ばった挨拶の後、愛之助さんがマイクを取り出して「はい、こんにちは~」と演目の説明をして下さいましたw
拍手の練習までしたのですが、なんだか蛮幽鬼のじゅんさんのC&Rを思い出してしまった…。
愛之助さんステキでした

一、三人吉三巴白浪
この演目を観るのも3度目です。
ようやく、同じ演目でも演技・感じ方がこんなに違うのかぁ~と実感しましたし、何度も同じ演目を観る、その面白さも分かりました。
お嬢吉三 中村 七之助
お坊吉三 市川 亀治郎
和尚吉三 片岡 愛之助
今回はこの配役で。
七之助のお嬢…綺麗すぎる!!お人形のような美人さんで、ついつい舞台写真を買ってしまいました。。
しっかし、何度観てもお嬢の衣装は素敵。全部好き。
そして、去年私が文楽を観に行った時につぶやいた、「七之助のお七が観たい」という願望は、今回叶ってしまいました…!
最後の櫓の場面でのお嬢の衣装って、ほとんどお七と一緒なんですよね。
あの場面は大好きで何度観ても気持ちが高ぶります。
闘って死んでゆく潔さに、儚さと気高さが感じられて格好良い。うーん、いかにも日本人が好きな要素ですねえ。
そこでは3人は何も恨まず、もしかしたら何の感情も持っていないのかもしれない…ただただ一心不乱に闘っている、という感じもしました。
必死に闘う姿が無様でも滑稽でも、なんだかそれが”人間”だという感じがします。
舞台となっている幕末の社会は不健全で荒んでいるように描かれていて、なんだか少し現代と重なる部分もあるし…。
あと、この演目では、最初と最後に同じような見得があることに気づきました。
最初は三人が出会うところ、最後は火の見櫓の場面。つまり全ての始まりと終わりです。両方とも、お嬢とお坊は舞台で、和尚は七三で見得。
愛之助丈の見得は3階席から観ても迫力があって、思わず拍手したくなる格好良さ。勘太郎の与茂七を思い出しました。
他にもこの演目は3人での見得が多く、その場面や状況、色彩の違いの差は見ていて非常に面白かったです。
あと演出で面白いのが、吉祥院で、欄間からお嬢が出てくる場面。天女の絵がすすっと動いて、そこにお嬢が顔を出します。紫の艶やかな着物を着た、天女のイメージ。面白い!
七・亀は、一昨年の菊之助×愛之助の時ほどは艶っぽい同性間の愛は感じませんでした。
どちらかというと、義兄弟という感じ?

二、独楽
亀治郎さんらしいおかしみのある踊りで、衣装と大道具が目に鮮やかでした

扇や手ぬぐいの扱い方が綺麗で見とれてしまいました。
最後には暗転して更に派手な舞台となるので、楽しい気持ちで劇場を出ることができました