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 ~ それでも世界は希望の糸を紡ぐ ~

早川太海、人と自然から様々な教えを頂きながら
つまずきつつ・・迷いつつ・・
作曲の道を歩いております。

みつばちのクッピ

2025-05-18 14:51:33 | 雑感
探し物をしておりましたら、
その昔に描いた絵のカラーコピーが出てまいりました。
当時を振り返るに、自身で音楽を付け、“ 語り ” を入れ、
ある種の音楽作品に仕立てようとしていた覚えが・・・。
原画の方は紛失したものか見当たらず、
また本来の探し物も見つかりませんでしたが、
こうして思いがけず “ 夢の残り火 ” に再会したことには、
何となく意味があるようにも思えましたので、
お目汚しまでに。


みつばちの “ クッピ ”

作画・文章:早川太海


クッピは六角形の家で生まれ、六角形の家で育ちました。
それでなのかどうか、クッピは六角形が大好き。

「行ってきまーす!」
クッピは今日も元気よく飛び出します。


花から花へと飛び回り、

「そろそろおうちに帰ろぉっと・・」


見えてきたのは六角形

「あ、六角形!ぼくんちだ」


と思ったら、それは亀の背中でした。

「亀さん、またね」


見えてきたのは六角形

「あ、六角形!ぼくんちだ」


と思ったら、
それはいのちについて考えるための記号でした。

「へぇ~、なんだか面白そう」


見えてきたのは六角形

「あ、六角形!ぼくんちだ」


と思ったら、
それはサッカーゴールでした。

「さぁこい!」


見えてきたのは六角形

「あ、六角形!ぼくんちだ」


と思ったら、
それは水の結晶でした。

「わぁー!とってもきれい・・・」


クッピは不思議でした。
「どうして同じ形のモノがたくさんあるんだろう」

考えても、よく分かりません。


それでもなぜか嬉しくて、
クッピは胸が一杯になりました。

「ただいま!今日はねぇ・・・」




皆様、良き日々でありますように!


               







色に出にけり

2025-02-23 16:39:54 | 雑感
右眼緑内障の手術から10日が経ちました。
術後の痛みも和らぎ、一時的に低下した視力も徐々に回復し、
勤務先での業務にも支障を感じなくなりました。
昨日(令和7年2月22日)術後の診察を受けましたところ、
多少の懸念は有りつつも経過は良好とのことで、
先ずは有り難いことと感謝の念を新たにした次第であります。

ところで緑内障という病名の由来でありますが、
医療者によっても解説が異なり、よく分かりません。
古代ギリシャの医学者:ヒポクラテス(紀元前400年頃)は、
「患者の眼が地中海の青へと変じる病」と記したそうで、
緑内障の英語名 “ Glaucoma ” は、ギリシャ語で「青緑色」。
また古代ヨーロッパでは眼圧上昇による眼病が知られていて、
発症した患者の角膜(黒目の部分)を他者から見ると、
「緑」色に見えたという言い伝えがあったそうです。
とは言え、発症者の早川自身、
自分の黒目部分を見ても「緑」じゃありませんけど・・・、
と思わないでもないのですが、
これはヨーロッパ系の “ 青い目 ” をした方々において、
角膜に生じた緑色への変色傾向が顕著だったからなのだとか。

我が邦においても、
既に江戸時代には緑内障の症例は知られていて、
当時の呼び名は「あおそこひ」。
漢字では「青底翳」と書かれたそうで、
やはり何らかの色変化を伴う症状とされていたのでしょうか。

そう想ってみますと “ 色 ” とは不思議なもの。
父は末期がんの時、黄疸を発症しましたが、
顔と言わず手と言わず、これがまた本当に「まっ黄色」。
貧血気味の方は、その顔「青白」く、
寝不足の方は、眼の下が「黒」ずんで見え、
リンゴ病の小児は、両頬が「赤」くなりと、
平兼盛(生年不詳~991)の和歌ではありませんが、
『しのぶれど色に出にけり』は、恋に限ったことではなく、
内蔵諸器官からの訴えもまた、
自ずと “ 色 ” を通して顕われるのでありましょう。


“ toward the light Ⅱ ”

皆様、良き日々でありますように!


               








内的脱皮

2025-01-19 14:53:00 | 雑感
令和7年は、巳の年、ヘビの年。
ヘビの生態で印象的なものと言えば “ 脱皮 ” でしょうか。
尤も、脱皮はヘビに限ったことではなく、
他の爬虫類・両生類・甲殻類・昆虫等々も脱皮します。
それでもなおヘビの脱皮が印象的なのは、
個体を覆う皮が切れ目なくスルッと脱げて、
その “ ぬけがら ” が細長い筒状のまま保たれ、
ヘビの形状を写し遺すからでありましょう。

私たち人間も夏の陽射しに当たって日焼けしますと、
しばらくしてから皮が剥けてきます。
さすがにこれを「脱皮」とは言いませんが、
それでも私たちは時として、
「古くなった自分を脱ぎ捨てて・・」とか、
「過去の自分を脱ぎ去って・・」、
といったような表現を用いることがあります。
或いはまた他者を評して、
「あの人、最近 “ ひと皮むけたよね ” 」などとも。

どうも私たちは、
肉体における脱皮は叶わずとも、
精神においては脱皮するもののように思われます。
「内的脱皮」とでも申しましょうか。
その辺りを念頭に置いて周囲を見渡してみますと、
ははぁ、確かにいらっしゃいます。
年齢を重ねるにつれ人間的魅力を増してゆかれる方々が。

おそらくは「内的脱皮」を繰り返しておられるのでしょう。
あやかりたいものであります。

                 

さて、まことに余談ながら、
先日、自らの不注意で左足首を打撲捻挫し、
患部の激しい痛み、腫れ、発熱等により歩行困難となったため、
整形外科を受診してまいりました。
骨折を恐れておりましたが、
触診およびレントゲン検査の結果、骨にも靭帯にも異常なし。
1~2週間程度で回復するでしょう、とのことで、
いま現在は左足を少し引きずりつつ、庇いつつ、
だましだまし動いているような次第であります。

今回、「歩くことができない」という事態に直面し、
寝たり起きたり歩いたり、見たり聞いたり話したり、
食べたり泣いたり笑ったり、
そもそも息を吸ったり吐いたりと、
普段当たり前に行なっていることが、
決して当たり前なことでは無く、
つくづく有り難いことであるということを、
否応なく思い知らされました。

ひとくちに「日常茶飯事」と言いますが、
いやいや「日常茶飯事」こそは奇跡の連続。

・・・とは申せども薄徳の早川は、
「のどもと過ぎれば熱さ忘れる」の典型でありますので、
やがては今回の件も記憶の彼方へ遠ざかるのでしょうが、
なるべくは感謝の念を持って生きてまいりたいと思います。


“ KUSHI - MITAMA ”
~ 揮え 振るえ 奇御魂 ~

皆様、良き日々でありますように!


               







蛇身開き?

2025-01-12 16:35:18 | 雑感
去る1月10日は早暁から降雪があり当地での初雪となりました。
地球温暖化に伴ってなのかどうか、
あまり目にしたことがないという雪景色に誘われて、
若い命たちのひとりは、さっそく雪遊び。

愛らしいオリジナル雪だるまを見せてくれました。
“ ◯◯チュウ ” ・・・かな?

                 

昨日(令和7年1月11日)は “ 鏡開き ” でありました。
こちらは昨年末に頂いた飾り餅。

鏡餅を模した容器の中に丸餅が二つ入っているのですが、
この形状を見て鏡餅に纏わる珍説を思い出しました。

古来ヘビには、
「くちなわ・おろち・ながむし・うわばみ」等々、
様々な異名が伝えられてきましたが、それらの中に、

「かが」

なる呼称があります。
「山かがし」「赤かがし」といったヘビの名前は、
「かが」から派生したとも謂われています。
この「かが」がトグロを巻いた姿が、

「蛇身(かがみ)」

先年参拝致しました大和ノ国は大神(おおみわ)神社。

御祭神 “ 大物主大神(おおものぬしのおおかみ)” は、
時に龍体、時に蛇体を以て顕現するという伝承に始まり、
蒼古の神々が龍蛇の姿で現れるという言い伝えは、
枚挙にいとまがありません。
つまり「蛇身(かがみ)」とは霊威を備えたもの。

大小の丸餅を重ねた「鏡餅(かがみもち)」は、
ヘビがトグロを巻いた姿を模したもので、
実は “ 依り代 ” としての「蛇身餅(かがみもち)」。
そして何よりも「鏡開き」とは、
「蛇身(かがみ)」を開き「蛇実(かがみ)」を割り、
“ 依り代 ” としての餅を食することで、
餅に宿った霊威霊力を授かる祭事であったと・・・。

いやいや「ほんまかいな?」と思うような、
“ こじつけ感 ” 満載の珍説ではありますが、
巳年の鏡開きという辺りに心を寄せてみますと、
鏡餅の形状がトグロを巻いた白蛇に見えなくもありません。

真偽の程はいざ知らず、定説正説からは退けられ、
取るに足らないとされるような珍説奇説の中にも、
もしかしたら一片の真実なり、
重要なメッセージなりが潜んでいるかも知れません。


“ SAKI - MITAMA ”
~ 揮え 振るえ 幸御魂 ~

皆様、良き日々でありますように!


               







龍神の小社へ

2024-09-15 15:41:37 | 雑感
9月も半ばに差し掛かりましたが、未だ厳しい残暑の日々、
皆様、いかがお過ごしでありましょうか。

気ノ森の一角に龍神が祀られていることは、
以前のブログ記事に既筆のところでありますが、
本日は、
その龍神の小社へと到る道を、しばし御一緒に・・・。

早川の日常勤務の中には、
車椅子を使われる方を床に敷かれたマット上へ降ろす、
また床面のマット上から車椅子へと戻す、
という業務があります。


どうすれば車椅子使用者様の安全を確保し、
無理なく移動・移乗を行えるかというところに、

力と意識とを注ぐわけですが、
そこで実際に役立っているのが所謂 “ 古武術 ” 。


甲野善紀氏、林 久仁則氏、岡田慎一郎氏といった、
碩学諸師の著作や動画等々から学びを得つつ、

この動きがいいかな?この流れがいいかな?と、
工夫・模索・試行錯誤を重ねている次第であります。


“ 古武術 ” という身体操作において重要な、

◎自他同体
◎上虚下実
◎いつかない
◎全体性
という四つの考え方からは、
様々な場面へと羽ばたかせることが出来る、
“ 発想の翼 ” とでもいうようなものを授かります。


諸師諸兄が説かれる上記四つの考え方は、
それぞれが相互に深く関わり合っているわけですが、
中でも、
上半身の力で何とかするのではなく、下半身を充実させ、
自らが腰を落としてゆく過程、もしくは自身の重心を低くして、
背面方向へ倒れてゆく過程で生まれる力を活用する、
「上虚下実」の概念と技法は、
具体的には腰痛防止策の “ 要 ” に他なりません。

早川にとって腰痛は最も避けたい症状。
これを発症前に制する有効手段の一つが、
“ 古武術 ” の考え方とその身体および心体操作法であり、
仮に腰痛を一種の “ 敵 ” と想定した場合、
“ 敵 ” とは結局自分自身のこと指すことになります。
すると “ 古武術 ” とは・・・


あ、龍神の小社が観えてまいりました。

“ 古武術 ” への興味は尽きせぬものがありますが、
本日は、この辺りで。


“ Dragon's flow Ⅱ ”
~ 気配 其の二~

皆様、良き日々でありますように!