この一週間、
日本列島は数年に一度とも言われる寒波に見舞われ、
当地におきましても連日の雪でありました。
山茶花も

雪の化粧をほどこされ・・・



漢字文化圏において「音楽」という言葉が初めて使われたのは、
今から二千二百年ほど前の中国・秦の始皇帝時代に著わされた
「呂氏春秋(りょししゅんじゅう)」と言われていて、
このように出てまいります。
『音楽の由来するところは遠し。
度量に於いて生じ、
太一に於いて基づく。』
「音楽が生まれる源は、
計り知れない彼方であり、深くて遠いところにある。
音程・音量・音色といった人間が量ることのできる音楽は、
音楽のごく一部分であり、本当の音楽の実態は、
仮に《太一》と名付ける宇宙の理法に基づいている。」
意訳に過ぎる部分は御容赦下さい。
《太一(タイイツ)》は、
東洋思想で説かれた「宇宙の根源 / 宇宙の理法」。
なかなか分かりにくいものではありますが、古代ギリシャの
ピタゴラス学派が唱えた「宇宙のハルモニア(調和)」と同様、
当時の人々は、天文学・数学・政治学なども音楽現象と捉え、
私たち現代人が意味するところの〈音楽〉とは、
異なる音楽観を持っていたことだけは察せられます。



『音楽の由来するところは遠し。
度量に於いて生じ、
太一に於いて基づく。』
音楽は宇宙開闢から宇宙終焉に至るまで流れ続けているもの。
宇宙も世界も生命も、全ては音楽から生まれ音楽に還るもの。
ありとあらゆる存在は、
森羅万象という音楽を構成する音の一つに過ぎないものの、
その音の一つ一つが、かけがえのない音であり、
替わりがきかない音なのであります。





日本列島は数年に一度とも言われる寒波に見舞われ、
当地におきましても連日の雪でありました。
山茶花も

雪の化粧をほどこされ・・・



漢字文化圏において「音楽」という言葉が初めて使われたのは、
今から二千二百年ほど前の中国・秦の始皇帝時代に著わされた
「呂氏春秋(りょししゅんじゅう)」と言われていて、
このように出てまいります。
『音楽の由来するところは遠し。
度量に於いて生じ、
太一に於いて基づく。』
「音楽が生まれる源は、
計り知れない彼方であり、深くて遠いところにある。
音程・音量・音色といった人間が量ることのできる音楽は、
音楽のごく一部分であり、本当の音楽の実態は、
仮に《太一》と名付ける宇宙の理法に基づいている。」
意訳に過ぎる部分は御容赦下さい。
《太一(タイイツ)》は、
東洋思想で説かれた「宇宙の根源 / 宇宙の理法」。
なかなか分かりにくいものではありますが、古代ギリシャの
ピタゴラス学派が唱えた「宇宙のハルモニア(調和)」と同様、
当時の人々は、天文学・数学・政治学なども音楽現象と捉え、
私たち現代人が意味するところの〈音楽〉とは、
異なる音楽観を持っていたことだけは察せられます。



『音楽の由来するところは遠し。
度量に於いて生じ、
太一に於いて基づく。』
音楽は宇宙開闢から宇宙終焉に至るまで流れ続けているもの。
宇宙も世界も生命も、全ては音楽から生まれ音楽に還るもの。
ありとあらゆる存在は、
森羅万象という音楽を構成する音の一つに過ぎないものの、
その音の一つ一つが、かけがえのない音であり、
替わりがきかない音なのであります。




