5月に入りました。
季節としては晩春に当たるのでしょうが、

体感としては初夏の陽気であります。
ゴールデンウィークを楽しまれている方々も多いことと思います。

早川も昨日(令和7年5月3日)から4連休ではありますが、
諸般の事情により家の中に籠らざるを得ず、
“ 黄金 ” 週間というわけにはいかなくなりました。
ならば陽光降り注ぐ写真の数々は何なのか?と申せば、

どれもが先月参拝時のもの。
家の中に籠らざるを得ないとは言え、
これも連休明けからしっかりと働くための、
体調を整える良い機会と捉えてみますと、

何となく有り難く感じられてまいります。



話は変わって「広目天(こうもくてん)」であります。

造像として有名なのは東大寺戒壇院に鎮まる広目天像。
8世紀に作られ国宝に指定されている塑像については、
尽きせぬ想いがあり、あらためて書かせて頂くとして、
本日は広目天とは何者かという辺りを少し。
広目天はサンスクリット名 “ ヴィルパークシャ ” 。
原義は「様々な目つき、種々の眼差し」で、
特には「険しい目つき、鋭い眼差し」の意。
その理由は、
広目天の役目が、悪しき者、ヨコシマな者、外道等々、
世界に害悪を為す者を監視することにあるからとされます。
世界を守護するため「広」く「目」を配るがゆえに「広目天」。
つまり「みる」ということに特化した尊格と言えますが、
この「みる」ということを、
見る、観る、視る、診る、看る・・・と解いてみますと、
広目天は、世界に害悪を為す者を監視するに留まらず、
私たち一人一人の生き方、生きざま、心根、信条、
死生の在りよう等々、それら全てを「みている」存在、
という風にも思われてまいります。
広目天は、
四天王の一尊として西方を司っているわけですが、
どういった眷属を率いているかと言えば、
これが “ 全ての龍族 ” 。
確かに広目天を拝む際に唱える祈りの言葉の中には、
“ ナーガ・ジハタエイ ” 、
『龍族の王よ』
とあります。
「龍 = 水」と観想してみますと、広目天は “ King of water ” 。
私たち一人一人は、
水に見られ、水に観られ、水に視られ、水に診られ、
水に看られている、ということかも知れません。
広目天の梵字は “ ヴィルパークシャ ” の “ ヴィ ” ですが、
龍神や龍王等々、龍族を表す梵字は “ na / ナ ” 、
“ ナーガ(龍)” の “ na / ナ ” であります。
見よ、観よ、視よ、診よ、看よ

皆様、良き日々でありますように!






季節としては晩春に当たるのでしょうが、

体感としては初夏の陽気であります。
ゴールデンウィークを楽しまれている方々も多いことと思います。

早川も昨日(令和7年5月3日)から4連休ではありますが、
諸般の事情により家の中に籠らざるを得ず、
“ 黄金 ” 週間というわけにはいかなくなりました。
ならば陽光降り注ぐ写真の数々は何なのか?と申せば、

どれもが先月参拝時のもの。
家の中に籠らざるを得ないとは言え、
これも連休明けからしっかりと働くための、
体調を整える良い機会と捉えてみますと、

何となく有り難く感じられてまいります。



話は変わって「広目天(こうもくてん)」であります。

造像として有名なのは東大寺戒壇院に鎮まる広目天像。
8世紀に作られ国宝に指定されている塑像については、
尽きせぬ想いがあり、あらためて書かせて頂くとして、
本日は広目天とは何者かという辺りを少し。
広目天はサンスクリット名 “ ヴィルパークシャ ” 。
原義は「様々な目つき、種々の眼差し」で、
特には「険しい目つき、鋭い眼差し」の意。
その理由は、
広目天の役目が、悪しき者、ヨコシマな者、外道等々、
世界に害悪を為す者を監視することにあるからとされます。
世界を守護するため「広」く「目」を配るがゆえに「広目天」。
つまり「みる」ということに特化した尊格と言えますが、
この「みる」ということを、
見る、観る、視る、診る、看る・・・と解いてみますと、
広目天は、世界に害悪を為す者を監視するに留まらず、
私たち一人一人の生き方、生きざま、心根、信条、
死生の在りよう等々、それら全てを「みている」存在、
という風にも思われてまいります。
広目天は、
四天王の一尊として西方を司っているわけですが、
どういった眷属を率いているかと言えば、
これが “ 全ての龍族 ” 。
確かに広目天を拝む際に唱える祈りの言葉の中には、
“ ナーガ・ジハタエイ ” 、
『龍族の王よ』
とあります。
「龍 = 水」と観想してみますと、広目天は “ King of water ” 。
私たち一人一人は、
水に見られ、水に観られ、水に視られ、水に診られ、
水に看られている、ということかも知れません。
広目天の梵字は “ ヴィルパークシャ ” の “ ヴィ ” ですが、
龍神や龍王等々、龍族を表す梵字は “ na / ナ ” 、
“ ナーガ(龍)” の “ na / ナ ” であります。
見よ、観よ、視よ、診よ、看よ

皆様、良き日々でありますように!





