東海地方も、梅雨入りから “ 13日間 ” という、
観測史上類例を見ない短さで梅雨が明けました。
早川は勝手なもので、
梅雨の只中にあっては「早く明けないかなぁ」と願いながら、
こうも早く明けると「いやいや早過ぎるでしょう」などと思います。
本日(7月3日)は久しぶりの雨模様ですが、
それでも心配なのは猛暑と水不足。
いま日本に猛暑をもたらしている要因は二つとされています。
一つは “ ラニーニャ現象 ” 。
もう一つは “ ダイポールモード現象 ” 。
ペルー海域の水温が低くなる “ ラニーニャ現象 ” は、
気象情報番組で繰り返し解説されるため知ってはおりましたが、
“ ダイポールモード現象 ” は、早川にとって言葉自体が初耳。
なんでも “ ダイポールモード現象 ” なるものは、
東インド洋の海面水温が低くなり、
西インド洋の海面水温が暖かくなる大気海洋現象のことなのだとか。
“ ダイポールモード現象 ” には “ 正 ” と “ 負 ” の二現象があり、
気象上の複雑な発生機序や相関関係は措くとして、
“ 負のダイポールモード現象 ” が発生すると、
日本列島は降雨量が減少し猛暑に見舞われるのだそうです。
一見何の関わりもなさそうな事象、遠く離れた場所での現象が、
次々に連鎖反応を起こし、大きな影響を及ぼす仕組みのことを、
“ テレコネクション(遠隔相関)”
と呼ぶのだそうですが、こうした話を聞きますと、
つくづく「地球は一つの生命体」との感を強くすると共に、
何となく思い起こされるのが、
近年の医学研究により明らかにされつつあるところの、
“ 脳腸相関 ”
こちらも人体上、離れた場所に位置する “ 脳 ” と “ 腸 ” とが、
実はお互いに影響し合っていると説かれます。
古来、脳がストレスを感じると下痢や便秘になりやすい、
良好な腸内環境はメンタルをも良好な状態に導く等々、
経験則としては知られていた “ 脳腸相関 ” ですが、
それらを裏付ける研究結果が相次いで報告されるようになり、
今では「腸は第2の脳」と言われるように。
又いささか論点はズレますが、仏教においては、
過去にとった行動が “ 因 ” となり、
巡り巡って現在の “ 果 ” がもたらされている、或いは、
現在の行いが “ 因 ” となり、未来の “ 果 ” を左右する、
“ 因果相関 ” というものが説かれたりもします。
“ テレコネクション(遠隔相関)” にせよ、
“ 脳腸相関 ” にせよ、
“ 因果相関 ” にせよ、
何かと何か、どこかとどこかは繋がっていて、
思わぬところで影響し合っているのでありましょう。



そういうわけで、遥かインド洋の海面温度が影響を及ぼし、
期せずして梅雨が明けたのでありますが、
こちらは、まだ梅雨入りして間もなかった頃の、

城山八幡宮境内に揺れる紫陽花。
城山八幡宮「城山」の「城」とは、
立て札にある「末森(すえもり)城」のことでありますが、
今は “ 空堀(からぼり)” の址にその名残りを留めるのみ。
武将たちが攻防を繰り広げた場所という意味においては、

ここも又「つわものどもが夢のあと」。
栄枯盛衰、毀誉褒貶の中に移ろいゆく世の中。

城址というのは、
言わば “ 無常 ” の余韻を聴くことが出来る場所なればこそ、

ことのほか紫陽花が似合うように感じます。



さて、名古屋市中心部、栄(さかえ)の南側に建つ、

若宮八幡社を参拝してまいりました。
こちらの立て札解説文には、

文武(もんむ)天皇(在位697~707)の頃に創建され、
延喜年間(901~923)に再興し、御祭神として、
仁徳天皇・応神天皇・武内宿弥を祀ると書かれています。
武内宿禰(たけのうち すくね)については、
御存知の方も多いかと思いますが、何代もの天皇を補佐し続けた、
伝説上の名臣・忠臣として記紀神話に登場します。
伝説上の人物ということもあって、その生没年は不明ですが、
『因幡国風土記』では推定寿命400歳、
『公卿補任』では没年時295歳、
『水鏡』では没年時280歳、
『帝王編年記』では推定寿命300歳・・・とされていて、
それゆえに “ 武内宿禰 ” は、特定の実在人物とは考えにくく、
忠節を尽くす功臣に付与された名誉ある役職名、
それが “ 武内宿禰 ” だったのでは?とする説もあるそうです。
そうだとすると宮廷内の片隅では、
「おまえさぁ、“ 武内宿禰 ” に選ばれたんだって?」
「うん、おそれ多いんだけどね・・・」
というような会話が交わされていたのかも。
いや、もしかしたら本当に長大な寿命を永らえて活躍した、
“ 武内宿禰 ” その人が実在したのかも知れません。
本殿の拝所、向かって右手辺りに置かれていた、

白龍の彫刻
若宮八幡社の境内は広く、

連理稲荷社あり、
天神社を始めとする摂社・末社あり、

白龍大神を祀りしところの、

若宮龍神社あり。
上掲の龍神社に鎮まる白龍大神とは、

高龗神(たかおかみのかみ)であると書かれています。
先に白龍の彫刻を御覧頂きましたが、
もしかしたら何か関わりや由緒が有るのかも知れません。

皆様、良き日々でありますように!






観測史上類例を見ない短さで梅雨が明けました。
早川は勝手なもので、
梅雨の只中にあっては「早く明けないかなぁ」と願いながら、
こうも早く明けると「いやいや早過ぎるでしょう」などと思います。
本日(7月3日)は久しぶりの雨模様ですが、
それでも心配なのは猛暑と水不足。
いま日本に猛暑をもたらしている要因は二つとされています。
一つは “ ラニーニャ現象 ” 。
もう一つは “ ダイポールモード現象 ” 。
ペルー海域の水温が低くなる “ ラニーニャ現象 ” は、
気象情報番組で繰り返し解説されるため知ってはおりましたが、
“ ダイポールモード現象 ” は、早川にとって言葉自体が初耳。
なんでも “ ダイポールモード現象 ” なるものは、
東インド洋の海面水温が低くなり、
西インド洋の海面水温が暖かくなる大気海洋現象のことなのだとか。
“ ダイポールモード現象 ” には “ 正 ” と “ 負 ” の二現象があり、
気象上の複雑な発生機序や相関関係は措くとして、
“ 負のダイポールモード現象 ” が発生すると、
日本列島は降雨量が減少し猛暑に見舞われるのだそうです。
一見何の関わりもなさそうな事象、遠く離れた場所での現象が、
次々に連鎖反応を起こし、大きな影響を及ぼす仕組みのことを、
“ テレコネクション(遠隔相関)”
と呼ぶのだそうですが、こうした話を聞きますと、
つくづく「地球は一つの生命体」との感を強くすると共に、
何となく思い起こされるのが、
近年の医学研究により明らかにされつつあるところの、
“ 脳腸相関 ”
こちらも人体上、離れた場所に位置する “ 脳 ” と “ 腸 ” とが、
実はお互いに影響し合っていると説かれます。
古来、脳がストレスを感じると下痢や便秘になりやすい、
良好な腸内環境はメンタルをも良好な状態に導く等々、
経験則としては知られていた “ 脳腸相関 ” ですが、
それらを裏付ける研究結果が相次いで報告されるようになり、
今では「腸は第2の脳」と言われるように。
又いささか論点はズレますが、仏教においては、
過去にとった行動が “ 因 ” となり、
巡り巡って現在の “ 果 ” がもたらされている、或いは、
現在の行いが “ 因 ” となり、未来の “ 果 ” を左右する、
“ 因果相関 ” というものが説かれたりもします。
“ テレコネクション(遠隔相関)” にせよ、
“ 脳腸相関 ” にせよ、
“ 因果相関 ” にせよ、
何かと何か、どこかとどこかは繋がっていて、
思わぬところで影響し合っているのでありましょう。



そういうわけで、遥かインド洋の海面温度が影響を及ぼし、
期せずして梅雨が明けたのでありますが、
こちらは、まだ梅雨入りして間もなかった頃の、

城山八幡宮境内に揺れる紫陽花。
城山八幡宮「城山」の「城」とは、
立て札にある「末森(すえもり)城」のことでありますが、
今は “ 空堀(からぼり)” の址にその名残りを留めるのみ。
武将たちが攻防を繰り広げた場所という意味においては、

ここも又「つわものどもが夢のあと」。
栄枯盛衰、毀誉褒貶の中に移ろいゆく世の中。

城址というのは、
言わば “ 無常 ” の余韻を聴くことが出来る場所なればこそ、

ことのほか紫陽花が似合うように感じます。



さて、名古屋市中心部、栄(さかえ)の南側に建つ、

若宮八幡社を参拝してまいりました。
こちらの立て札解説文には、

文武(もんむ)天皇(在位697~707)の頃に創建され、
延喜年間(901~923)に再興し、御祭神として、
仁徳天皇・応神天皇・武内宿弥を祀ると書かれています。
武内宿禰(たけのうち すくね)については、
御存知の方も多いかと思いますが、何代もの天皇を補佐し続けた、
伝説上の名臣・忠臣として記紀神話に登場します。
伝説上の人物ということもあって、その生没年は不明ですが、
『因幡国風土記』では推定寿命400歳、
『公卿補任』では没年時295歳、
『水鏡』では没年時280歳、
『帝王編年記』では推定寿命300歳・・・とされていて、
それゆえに “ 武内宿禰 ” は、特定の実在人物とは考えにくく、
忠節を尽くす功臣に付与された名誉ある役職名、
それが “ 武内宿禰 ” だったのでは?とする説もあるそうです。
そうだとすると宮廷内の片隅では、
「おまえさぁ、“ 武内宿禰 ” に選ばれたんだって?」
「うん、おそれ多いんだけどね・・・」
というような会話が交わされていたのかも。
いや、もしかしたら本当に長大な寿命を永らえて活躍した、
“ 武内宿禰 ” その人が実在したのかも知れません。
本殿の拝所、向かって右手辺りに置かれていた、

白龍の彫刻
若宮八幡社の境内は広く、

連理稲荷社あり、
天神社を始めとする摂社・末社あり、

白龍大神を祀りしところの、

若宮龍神社あり。
上掲の龍神社に鎮まる白龍大神とは、

高龗神(たかおかみのかみ)であると書かれています。
先に白龍の彫刻を御覧頂きましたが、
もしかしたら何か関わりや由緒が有るのかも知れません。

皆様、良き日々でありますように!





