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 ~ それでも世界は希望の糸を紡ぐ ~

早川太海、人と自然から様々な教えを頂きながら
つまずきつつ・・迷いつつ・・
作曲の道を歩いております。

TMWO第6回定期演奏会

2018-09-09 15:17:17 | 音楽
熱血トロンボーン奏者・笠川由之さんが力を注いでおられる、
ザ・ミューズ ウィンドオーケストラ(TMWO)
第6回定期演奏会が下記の通りに開催されます。

  日時:2018年9月17日(月・祝)
     開場 13:30 開演 14:00

  場所:千葉市 生涯学習センターホール

 入場料:一般2000円(小学生以下500円)

  出演:ザ・ミューズ ウィンドオーケストラ
客演指揮:津田雄二郎氏

               

第一部〈ウェルカムコンサート〉
早川太海:フレデリック・ファンファーレ
フィリップ・スパーク:陽はまた昇る
アルフレッド・リード:吹奏楽のための第2組曲

第二部〈ブラスショー!〉
ポール・デュカス:ペリのファンファーレ
菅野よう子:花は咲く
久石譲:崖の上のポニョ
J・フィリップ・スーザ:星条旗よ永遠なれ

      ~~~休憩10分~~~

第三部〈ラッパ解体ショー〉
ルロイ・アンダーソン:トランペット吹きの休日
リムスキー・コルサコフ:熊ん蜂の飛行
リチャード・ロジャース:ドレミの歌
ジャック・オッフェンバック:天国と地獄

第四部〈グランドコンサート〉
オットリーノ・レスピーギ:ローマの松

               

TMWO第6回定期演奏会の聴きどころは何と言っても、
O・レスピーギ(1879~1936)作曲の「ローマの松」。

レスピーギ先生は管弦楽法の名手であり、
特に「ローマの松」第4章〈アッピア街道の松〉では、
舞台上のオーケストラに加えて「バンダ」と呼ばれる、
特別編成のブラス別働隊を客席側に配置し、
圧倒的音響空間の創造に成功されています。

元は管弦楽曲ですが、その音楽世界は、
吹奏楽で奏でられることにより、
更に大きな魅力を放つ楽曲であります。

               

今回もコンサート第一部において
「フレデリック・ファンファーレ」を取り上げて頂きました。
笠川さん始め、ザ・ミューズ ウィンドオーケストラの皆様に、
厚く御礼申し上げます。

フレデリック・ファンファーレ ~ 吹奏楽版

演奏:尚美ウィンドオーケストラ/指揮:加養浩幸


フレデリック・ファンファーレ ~ オーケストラ版

演奏:オーケストラ・アンサンブル金沢/指揮:渡辺俊幸

私自身は昨年、中部地方へ転居致しました為、
残念ながら定期演奏会に伺うことは叶いませんが、
お近くに在って御都合よろしき皆様には、
どうぞお運び下さいますようお願い申し上げます。

              =◯◯◯=

北海道地震による停電と断水という事態に、
スイッチを押せば明かりがつき、蛇口をひねれば水が出る・・・
という、普段は当たり前のように使っているライフ・ラインが、
けっして当たり前のインフラではないことを思い知らされます。

昨年末、政府の地震調査委員会は、近い将来において、
北海道で大規模な地震が起きることを予測し、
その確率を40%としていたところへ今回の地震は起きました。

同委員会が予測する南海トラフ大地震の発生率は70~80%。
その日が迫っているのかも知れません。

しかしそうであるならば、ライフ・ラインも何も、
今ここに授かっている〈ライフ〉そのものに感謝して、
一歩一息を心して生きてゆくしかありません。




              











「原爆の残り火 」~ 砂の海峡

2018-08-05 14:01:11 | 音楽
去る2017年10月3日に逝去された佐伯敏子さんは25歳の時、
広島への原爆投下によって両親を始め多くの親類縁者を失い、
御自身も原爆後遺症に苦しみながら、
広島・平和祈念公園内の原爆供養塔を守り続け、
原爆の惨禍を後世に伝える語り部として活動されました。

その佐伯敏子さんの壮絶な体験を中心として、
原爆によってお亡くなりになった方々の遺骨を巡る真実を、
ジャーナリスト堀川惠子氏が詳細に著わした

「原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年」文藝春秋社刊


上掲書に刻まれた、佐伯敏子さんの述懐のひとつ

「あんなひどい戦争を、いったい誰が起こした。
 学校の先生に怒ってみたり、軍人を恨んでみたり、
 天皇を呪ってみたりもした。
 でも自分はなぜ、あの時、戦争に反対しなかったのだろう。
 竹やりをもって、誰かを殺す練習ばかりして、
 最後は自分の家族を殺された。
 なぜ戦争とは、
 人が人を殺すことだと気づかなかったのだろう。」
   (堀川惠子著「原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年」)

              =◯◯◯=

明日は、
広島に原爆が投下されてから73回めの8月6日。

私は戦争を知らない世代です。
それゆえにこそ戦禍・戦災に対する自分自身の無知が、
どれほど危険なことかを自覚しながら、
先の大戦および広島・長崎への原爆投下について、
学び続けなければなりません。

原爆の残り火 ~砂の海峡 reprise ~




              









「最上川異聞」~序曲

2018-04-22 13:16:00 | 音楽
名古屋駅の近くで見つけました。

山形食品株式会社〈山形代表〉の桃&りんご。

モンテディオ山形アンセム“ SPIRIT OF YAMAGATA ”、
その制作時、山形食品様には大変お世話になりました。
感謝の心を新たにしつつ、100%果汁〈山形代表〉シリーズの
他の種類を店員の方にお尋ねしたところ、
「人気商品なので売り切れていて・・」とのこと。
愛されています。

               

〈モンテディオ山形〉2018年のスローガンは

“ For the BLUE ”

モンテディオ山形チームカラーの青・
出羽三山を始めとする山々が描く稜線の青・
最上川の青・空の青・海の青・地球の青・宇宙の青・・・

               

さて山形県には、幾つもの民謡があります。
有名なのは「花笠音頭」ですが、
「最上川舟唄」もまた味わい深い民謡の一つ。

成立年代は意外と新しい民謡ですが、
「ヨ~エサノ~マカ~ショ~~」と唄われるそれは、
大らかにして郷愁を誘うバルカローレの名品。

今から4年前、2014年1月7日、
山形県の南部・米沢地方・川西町において、
未確認飛行物体が目撃されました。
町立小学校の校長先生によって物体が撮影されたことが、
情報の信憑性を高め、各種報道によって取り上げられた為、
御記憶の方もあろうかと思います。

地図を見ますと、町は最上川の西側に位置し、
「川西町」の町名は、その地勢ゆえと推察します。
かつて松尾芭蕉師が詠まれたのは、

「五月雨を あつめて早し 最上川」

目撃された未確認飛行物体の正体が何であったのか?は、
知る由もありませんが、俳聖に倣って小さく呟くならば、
「星々を あつめて広し 天の川」

〈最上川舟唄〉を歌いながら川の流れを上り下りする人々、
〈天の川舟唄〉を奏でながら銀河を往来する何らかの存在、

空を見上げては、そんな他愛もない想像に身を任せ、
しばしボーっとするものであります。

ずいぶん前に作りました楽曲ですが、
ご視聴いただけましたら幸いに存じます

最上川異聞~序曲



山形に向けて、愛と祈りと魂を!



              










「伊勢のカムナビ」

2018-01-14 13:30:01 | 音楽
ご承知置きの通り、
神々が住まう鎮守の森は古来「神奈備」と呼ばれてきました。
神奈備の読み方には幾通りかありますが、
神集へ(カムツドエ)神謀り(カムハカリ)神威(カムイ)等の
言葉の響きから、ここでは「カムナビ」と読ませて頂きます。

個人的な感覚ではありますが、
神奈備の「奈備」が、どこか英語のナビゲーションと重なり、
カムナビを始め、自然の内懐に畏敬の念を持って入ることは、
人生の方位方角や道しるべを授かることのように感じます。

               

今回ご視聴を願います楽曲自体は何年か前のもので、
鎮守の森とは異なるテーマで作曲したものですが、
先月末に伊勢の両宮を参拝しました際、感ずる所あり、
その時に撮影したものと合わせてみました。

楽曲は♪ドレファミレド♪という音型とその応答に終始し、
至って簡素なものではありますが、その簡素な作りの分、
ソプラノ歌手・新藤清子さんが創造する豊かな歌唱世界を、
お楽しみ頂けましたら幸いに存じます。



動画中、
次回の式年遷宮予定地〈古殿地(こでんち)〉の映像上に、
〈心御柱(しんのみはしら)〉とテロップ表示しております。

こちらは外宮の古殿地

〈心御柱〉は写真中央奥の小さな御社に祀られていて、
限られた神職の方しか、その形状・真意を知らないという、
極めて神聖なものと聞きます。

思えば伊勢神宮の正式名は、
日本に産声を上げた全ての人々の、
産土(うぶすな)総本宮であることから、
ただ「神宮」とのみ称されるのでありました。

ワタクシめには中々自覚できませんが、
この国に生きる一人一人の内的世界その深奥部にも又、
〈心御柱〉は鎮まっているのかも知れませんね


皆さま、良き日々でありますように!




              









よさこい幻想 ~ 龍馬の歌

2017-11-19 13:31:00 | 音楽
今年は、坂本龍馬没後150年。

先週の「よさこい幻想~お龍(りょう)の歌」に引き続き、
今週は「よさこい幻想~龍馬の歌」をお届けさせて頂きます。

今を去ること10年以上前、
想いひとつで作曲したものにつき、至らない楽曲ではありますが、
そこは御容赦を願いまして、録音当時まだ20歳を過ぎたばかりの
若きテノール奏者から溢れ出る歌のチカラを、
お楽しみ頂ければと思います

それにしても10年を越える歳月というものは、
私自身がそうであるように演奏家の方も転居をなされ、
御連絡等を差し上げられない状況を生むものであります。

諸般の事情を勘案し、
拙曲の公開が当時お世話になった演奏家の方にとっては
不愉快になる場合も有り得ることを恐れ、
お名前の表示および記載等は控えさせて頂きました。

よさこい幻想 ~ 龍馬の歌 ~



               

さてワタクシめのマナコは、
歴史上の定説や先入観というもので曇りにくもり、
坂本龍馬は暗殺されたものと思い込んでおりました。

もっともこの思い込みには、
英雄や重要人物の生涯に訪れる〈暗殺による最期〉という
アルコール度数の高い物語性に酔いたい・・・
そんな気持ちも多分に含まれています。

しかしながら先日、
碩学・中村彰彦先生がお書きになった記事を読み、
酔いから醒め、眼から鱗が落ちる思いに。
その記事がこちら

「さる慶応二(一八六六)年一月二十一日、
 薩長同盟締結に立ち会った龍馬は、二十三日、
 長府藩士三吉慎蔵とともに伏見の船宿寺田屋に宿泊。
 伏見奉行所の捕吏たちに踏みこまれたが、 
 二人をピストルで射殺して伏見の薩摩藩邸に逃れた。
 京都見廻組が龍馬を追跡し、ついに斬ったのは
 その罪を咎めてのことであり、暗殺ではない。」
(引用元:中日新聞連載/中村彰彦「幕末・明治の残照」87)

事件の容疑者と捜査機関というシンプルにして明快な構図。

私の凡眼は出来事の枝葉に迷い、
碩学の慧眼は事象の根幹を見透します。


皆さま、良き日々でありますように!