昨日《12月16日》は、
L.V.ベートーヴェン(1770~1827)の誕生日とされています。
「・・・とされています」と書きましたが、
“ 12月17日に洗礼を受けた ” という記録しかなく、
当時のドイツにおける出生と洗礼の慣習に照らして、
おそらく前日に生まれたのではないか?
という説が 有力なのだそうです。
ベートーヴェンが活躍していた時代、

未だ “ 88鍵 ” のピアノは存在していませんでした。
大師匠が30代前半の頃、
パリのピアノ製作者S.エラール(1752~1831)から、
“ 68鍵 ” のピアノを贈られ、このピアノを使って、
「ワルドシュタイン」「熱情」等の中期傑作群を生み、
40代後半の頃、ブロードウッド社から、
“ 73鍵 ” のピアノを贈られ、このピアノで、
「ハンマークラヴィーア」他の後期ソナタ群を創作。
(参考書籍:笠原潔「西洋音楽の歴史」/放送大学教材)
その時々に開発される新しい楽器から刺激を受け、
新しい楽器により拡がる音域を駆使して、
作曲に取り組んでいた大師匠の姿が浮かんできます。
晩年、
ウィーンのピアノ製作者C.グラーフ(1782~1851)から、
“ 78鍵 ” のピアノを贈られましたが、
既に病状が進んでいたものか、
ほとんど使われなかったようです。
“ 88鍵 ” のピアノが制作されたのは、
大師匠が旅立ってから約70年を経た、
1890年頃と謂われています。
もしも “ 88鍵 ” のピアノを使っていたら、
時の彼方の大師匠・・・、
どんな作品を生み出していたのだろうか?
などと思わぬでもありませんが、
それにしても、わずか “ 20鍵 ” 、
音域にして約 1オクターヴ半を拡張するのに、
およそ百年の歳月がかかったということで、
長きに亘る工夫や試行錯誤が必要だったんですねぇ。



毎日、色々な方とお会いしておりますと、
人間の内界にも、
ある種の “ 霊的ピアノ ” が宿っていると、
そのような思いを抱くことがあります。
器量や度量が大きい方、懐の深い方、
押しなべて寛容寛大な方というのは、
その方の内界に在る “ 霊的ピアノ ” が司る音域、
言うなれば「心の音域」とでも申しましょうか、
その音域がとても広いように感じます。
職場でお世話になる或る方などは、
その鍵盤数 “12000鍵 ” なのではと思わせるほど。
“12000鍵 ” とは “1000オクターヴ ” 、
時に高く、時に低く奏でられる、
その音域の広いこと広いこと。
顧みて我が「心の音域」はどうか?
いや狭いこと狭いこと・・・。
“ Smiling Dragon Ⅰ ”
~ 笑龍 其の一 ~

皆様、良き日々でありますように!






L.V.ベートーヴェン(1770~1827)の誕生日とされています。
「・・・とされています」と書きましたが、
“ 12月17日に洗礼を受けた ” という記録しかなく、
当時のドイツにおける出生と洗礼の慣習に照らして、
おそらく前日に生まれたのではないか?
という説が 有力なのだそうです。
ベートーヴェンが活躍していた時代、

未だ “ 88鍵 ” のピアノは存在していませんでした。
大師匠が30代前半の頃、
パリのピアノ製作者S.エラール(1752~1831)から、
“ 68鍵 ” のピアノを贈られ、このピアノを使って、
「ワルドシュタイン」「熱情」等の中期傑作群を生み、
40代後半の頃、ブロードウッド社から、
“ 73鍵 ” のピアノを贈られ、このピアノで、
「ハンマークラヴィーア」他の後期ソナタ群を創作。
(参考書籍:笠原潔「西洋音楽の歴史」/放送大学教材)
その時々に開発される新しい楽器から刺激を受け、
新しい楽器により拡がる音域を駆使して、
作曲に取り組んでいた大師匠の姿が浮かんできます。
晩年、
ウィーンのピアノ製作者C.グラーフ(1782~1851)から、
“ 78鍵 ” のピアノを贈られましたが、
既に病状が進んでいたものか、
ほとんど使われなかったようです。
“ 88鍵 ” のピアノが制作されたのは、
大師匠が旅立ってから約70年を経た、
1890年頃と謂われています。
もしも “ 88鍵 ” のピアノを使っていたら、
時の彼方の大師匠・・・、
どんな作品を生み出していたのだろうか?
などと思わぬでもありませんが、
それにしても、わずか “ 20鍵 ” 、
音域にして約 1オクターヴ半を拡張するのに、
およそ百年の歳月がかかったということで、
長きに亘る工夫や試行錯誤が必要だったんですねぇ。



毎日、色々な方とお会いしておりますと、
人間の内界にも、
ある種の “ 霊的ピアノ ” が宿っていると、
そのような思いを抱くことがあります。
器量や度量が大きい方、懐の深い方、
押しなべて寛容寛大な方というのは、
その方の内界に在る “ 霊的ピアノ ” が司る音域、
言うなれば「心の音域」とでも申しましょうか、
その音域がとても広いように感じます。
職場でお世話になる或る方などは、
その鍵盤数 “12000鍵 ” なのではと思わせるほど。
“12000鍵 ” とは “1000オクターヴ ” 、
時に高く、時に低く奏でられる、
その音域の広いこと広いこと。
顧みて我が「心の音域」はどうか?
いや狭いこと狭いこと・・・。
“ Smiling Dragon Ⅰ ”
~ 笑龍 其の一 ~

皆様、良き日々でありますように!





